“雨の森”レーゲンヴァルト、三姉妹川中流域付近
三姉妹川が分岐する前の中流域近くにあるゴブリンたちを中心とした多数の妖魔が棲息する場所です。
幾つかの妖魔の集落のようなものが存在しており、それらをゴブリンロードであるゴベルフェイが中心的存在として支配しています。
その中から好き好きに徒党を組んで街道に出没し、人里を襲い、驚異を撒き散らしています。
そうした妖魔は冒険者によって都度、討伐・殲滅されていますが、数の多さと高い繁殖力のためにキリがないのが現実です。
ブランブルグに流れ込む河川の中流域近くをゴブリンたちに抑えられているのは危険であり、ゴブリンロードの討伐計画が何度か立ち上がっていますが、妖魔の数が多く全容が不明であること、割ける兵力がないこと、代替戦力の冒険者にまとまりがないことから実行に移されてはいません。
しばしば、三姉妹川の水質汚染が目立つことが有り、それはゴブリンたちによって引き起こされていると考えられています。
森林地帯です。
雨の森の中でも比較的水はけがよい場所で、葉の大きな植物が目立ち、天然の屋根となっています。
またそれらの大きな葉は太陽の光と空気の流れを遮り、十分な光が届かない暗い雰囲気を漂わせて、森の中に籠もった臭気に満ちています。
“妖魔郷”エヴルーの東部には沼地も多く、ブランブルグとの間にあり、双方にとって大軍を送り込めない自然の要害として働いています。
知名度:15
「俺の支配下に入れ。力次第で地位を与えてやろう」
ドレイクに匹敵する力を持っているとされるゴブリンロードです。
ゴブリンはもちろんのこと、フッドやコボルド、フーグル、果てはボルグまでも勢力下に加えています。
勢力を拡大する意図はあるようですが、勢力を拡大することが目的であり手段であって、勢力拡大して何かを成そうとしているわけではありません。
ゴベルフェイは他者を支配したいだけであり、上位蛮族に従うことを良しとせず、思うがままに暮らしています。
知名度:18
「力がすべてだ。いずれは俺が妖魔郷の王となる」
「魔法なんて捨ててかかってこい」
大斧だけを頼りに力でのし上がってきたボルグです。
屈強な肉体と冒険者から奪った魔剣で、大きな樹木さえも一刀に切り伏せるほどのパワーがあります。
ゴベルフェイの次に強いとされており、周囲の者に一目置かれています。
しかし、ボルグ並の頭の悪さは如何ともし難く、彼が行う作戦には大きな穴があります。
そうした作戦の不備を力でねじ伏せてきたために、弱点とは考えておらず頓着していません。
また、彼の配下も物理的に力の強い者を揃えており、配下に魔法使いは少数ながらいるものの、魔法使いを配下に加えたがりません。
魔法さえなければゴベルフェイにも勝てると考えており、そうした態度がしばしば表に現れ、ゴベルフェイからは嫌われています。
知名度:20
「この美しい綺羅は、私にこそふさわしい」
“妖魔郷”エヴルーの東部のとある沼地に棲むメデューサです。
その沼地には壊れた石像が立ち並んでおり、それらはデモナの魔力によって石に変えられた者たちです。
デモナは頭の悪い者が嫌いなようで、ゴブリンやコボルドなどの低級妖魔を嫌っており、不用意に彼女に近づいたものは、蛮族であっても石化させられてしまうため、周囲の妖魔たちに恐れられています。
彼女は人族の綺羅びやかな衣服を収集することに興味があり、配下の妖魔たちを使って略奪させています。
しかし、自分から人族を襲おうとはせず、特に冒険者などの危険には近づこうとしていません。
最もそれは、冒険者たちが身につけている装飾品の組み合わせにセンスが見られないから、ともされています。