アルヴァード碧茫街
イルザイア王国†
ウルシラ地方のタミール山脈中に"あった"小国、イルザイア。
〈大破局〉以降も、自然の要害と妖精郷アヴァルフとの親交により
魔神や奈落から守られてきた平和なイルザイア王国は、
しかし、10年前、ついに魔神フルベルクトの手に落ちてしまいます。
わずかな生き残りは【イルザイアの民】として、
ランドール地方やウルシラ地方南部へと逃れました。
祖国の奪還を願う者、憎しみに駆られる者、亡き者の影を追う者——
生き残った人々はひとつの言葉を胸に生き続けます。
「希望よ、我らが祖国を導きたまえ」
基本情報†
公用語:ウルシラ地方語、交易共通語、エルフ語、妖精語
- イルザイアには「ザイア語」と呼ばれる古い言葉が遺されています。これは冥神モルガナ(後述)への祈りや祝詞に使われることから、異世界の言語とされています。古語であるため読文のみ習得可能です。
首都:アルヴァード
政府
- 国王:イオル5世(故人)
- 貴族院議長:ディムリー=ソレンソン(人間:故人)
- 庶民院議長:ノーマ=グレバー(エルフ:故人)
- 最高裁判所長官:アルバート=ヴィダル(ハーフエルフ:故人)
面積総計:2200km2(日本の東京都に相当)
人口総計:40万人
建国:イルザイア王国(魔導機文明時代〜10年前に滅亡)
通貨:ガメル
- イルザイア王国が最初に歴史の表舞台に登場した時代は、魔導機文明時代と言われています。
- ウルシラ地方タミール山脈の奥地に存在する小国で、妖精郷アヴァルフとの親交が深く、〈大破局〉以降も奈落や魔神の支配を受けることなく、比較的平穏な時を過ごしていました。
- しかし10年前、魔神フルベルクトの侵攻を前に陥落し、イルザイアの民は散り散りになり、ウルシラ地方南部やランドール地方に逃れました。
- 先王イオルと王家に代々使えている貴族の娘アリエとの間に生まれたのがシュゼルです。しかしイオルとアリエの間に愛はなく、政略婚だったため、イオルはやがて妖精郷出身のエルフの娘エリアナを愛妾とし、庶子エリュディア(リュディ)を設けました。
- ウルシラ地方のサプリが出たら追記されるかもね( ˘꒳˘ )
- ていうかルルブの地図のタミール山脈が誤記ってマジ?(説明文ではタルミール山脈)
- 国王を最高権力者とし、その下に法に基づく身分制議会が存在します。議会は世襲的に貴族から選出される貴族院(上院)と、民主的に3年ごとに庶民から選出される庶民院(下院)の両院制で、王はこれら立法府の三つ目の要素(承認者)を構成します。
経済産業†
- 外国との交流は少なく、妖精郷アヴァルフとの交易が主要でした。
- 魔導機文明時代は製鉄業が盛んだったため、鉱山から取れるエリオール銀を諸国に融通していました。
- 山中にあるため、移動は基本徒歩か、飛行できる幻獣への騎乗によります。
- 魔導機文明時代は柱型のテレポーターがあり、その遺物がそこかしこに立っています。
- 魔導機文明時代のマギテック技術を思わせる遺跡が点在しており、〈大破局〉以降研究が進められています。また、錬金術(アルケミスト技能)が継承されており、学問所で学ぶことができました。
- 魔導機文明時代には優れた製鉄技術を持っていたとされていますが、〈大破局〉とともに失われました。この時作られていた特殊な銀〈エリオール銀〉による武器がロスト・アーティファクトとして保存され、王族や騎士団長などの武器として継承されていました。エリオール銀の製法や加工法はすでに失われています。
- 国民は人間が6割、エルフが3割、その他が1割で、ダリオンやアステリアを信仰しているものが多かった一方、イルザイア滅亡後はミリッツァに改宗するものも多く見られます。
- 排他的でこそありませんが内省を重視する国民性であり、冷静沈着かつ慎重な性格のものが多い傾向です。もちろん一例であり、実際には個人差が存在します。
- 森をはじめとする自然との共生に重きを置いて生活していました。一方で魔導機技術への研究もなされており、生活に取り込まれていました。
- イルザイアの民はマナへの造詣が深く、国民の多くが魔法を習得していました。多くは妖精魔法で、ついで真語魔法、そしてごくごく少数ですが操霊魔法が好まれました。
- 学究旺盛な民ですが、同時に武にも妥協せず、剣や槍が好まれました。また、魔導機文明時代の名残か、錬金術(アルケミスト技能)もまた継承されていました。
- 山の幸をふんだんに使った料理が有名であり、料理研究も盛んでした。
- エリオール銀の存在があったため、銀を特別視していました。
- 最も多く信仰されていたのは樹神ダリオンと妖精神アステリアです。加えて、ごくごく少数ですが、運命と安寧を司る異界の冥神モルガナが信仰されていました。
- リュディが信仰している神モルガナは、異神と呼ばれる異世界から渡ってきた神で、イルザイアの中でも信仰しているものは少数です。伝来ははっきりとはしませんが冥神の類であるとされ、運命に翻弄されるもの、死者の安寧を司ります。
▲冥神モルガナの聖印
- イルザイア王のもとには〈六騎士〉と呼ばれる六人の優秀な騎士が集います。それぞれ、《蒼穹》《暁光》《禍星》《満月》《疾風》《勇壮》の二つ名を冠しており、家名による一門を形成していました。二つ名は一門の当主のみが王より拝命し、名乗ることを許されます。
- 魔神フルベルクトの手により〈六騎士〉は全員命を落としましたが、その戦技を受けついだ一門の者は生き残りました。