GMトーゴー

オリジナル国家:禁忌の箱庭クレイスリア王国

 プレイヤーが作成した独自の国家であり、ソード・ワールド2.5及び百の剣亭の公式設定ではありません。
 設定から大きく逸脱しない限り、冒険の舞台やPCの故郷等として利用することが可能です。というか利用してもらうと製作者が喜びます。

目次

クレイスリア王国の概要

国家元首:アレクセイⅦ世(人間/男/49歳)

 クレイスリア王国はアルフレイム大陸より南方、クレイス島とその付属諸島からなる君主制国家。首都はジルヴェール。
 航路上からは外れている為に他大陸へ渡る際の寄港地としては適しませんが、島そのものが大きく十分な農業生産力と鉱物資源があり、独自の動植物が住まうこともあってこの国そのものを目的とした交易船も数多く訪れます。
 一方で古くより人族に友好的な蛮族をも国民とし、本島端部を蛮族居住地として扱ってきた特異な国でもあります(対外的には冷戦状態としています)。その理由は魔動機文明時代の始まりには既に存在していたとされる、現在に至るまで踏破されていない奈落の魔域“紅の深淵”にあります。
 蛮族を住まわせるのは夷を以て夷を制す古代の王の決断によるものであり、この島に古語で錠前を意味する名が付けられているのは、このどこまでも深い魔域を封じ込める蓋でもあるからなのです。

クレイスリア王国の歴史

 史書によるとクレイスリア王国は魔法文明時代の終焉と共に崩壊した魔法王国の辺境地帯で、王家はこの地を領有していた当時の王家の傍流であると伝えられています。
 島であるにも関わらず現住の森エルフが妙に多いなど、この島の成り立ちには不自然な点が多々存在します。伝承では浮遊島がこの海域に落下したとも、現在の島嶼部を残して大陸が沈んだとも言われており、流石に荒唐無稽と言われつつも一部に見られる不自然な気候、極端に肥沃な平原等この島が人工的に手の加えられた環境であるという状況証拠は多く、学者たちの探求の種となっています。
 “大破局”の際に一時滅亡しますが、後にアルフレイム大陸に逃れていた王家の血統の男子が奪還戦を決行。それまでに冒険者として活躍し十分な実力と人脈を揃えていた彼は仲間や借りた兵を率いて島に上陸し、現地に残っていた人族勢力と元々国民であった蛮族勢力の援軍(大破局時には当時の王の命令で中立の立場を取って機会を待っていたとされる)を束ねて王国再興を果たしました。
 現在では国土全域を奪還し復興も進んでいますが、“大破局”の爪痕は深く特に人口の減少が響いています。順調に回復しているもののかつてのように島全体を活用するには人手が足りておらず、アルフレイム大陸から孤児を引き取ったり奴隷を買い取って農民にしたりと色々試行錯誤しているものの冒険者の需要は大きいでしょう。冒険者であった“再興王”アレクセイⅥ世とその5人の仲間たちが“六聖将”と呼ばれる偉人となっていることもあり、粗暴に振舞わない限り冒険者の扱いは良好です。
 ――――尚、上記の歴史は『表向きの歴史』です。

クレイスリア王国の政治

 クレイスリア王国は、国家元首である国王に権力を集中させる専制君主制国家です。
 その下に国王へ助言と補佐を行う上級評議会、部門ごとに政務を代行する大臣が存在しますが、それらの役職の任命権と罷免権は国王が握っており、上級評議会や大臣が行おうとする政策を却下する権限も持ち合わせています。
 首都一帯をはじめ、国の重要な地域は王家の直轄領となっていますが、それ以外の土地は多くが貴族たちを地方領主として統治を行っています。時折地方領主たちを集めての大評議会を開催しており、地方の声が中央に届かないことがないよう気を使っています。
 ただし全ての土地はあくまで国と王家の物であり、領主たちはあくまでそれを借りているだけというのがクレイスリア王国の制度です。そのため他の国家に比べて貴族たちの地位は低く、中央政府はその気になれば大貴族でもこれまでの領地を取り上げて転封できるだけの権力を持っています(とはいえ、そのような強硬手段を大義なしに行えば国王といえども失脚を免れませんが)。
 “六聖将”の一族をはじめ“大破局”後に戦功を挙げるなどして貴族となった家々もあり、それらは“新貴族“と通称されています。保守派からは疎んじられる傾向にありますが、そのことが彼らを団結させており大評議会においても無視できない勢力を構成しています。
 “新貴族“は開祖の築いた実績によって家を興したことから実力主義の傾向が強く、才ありと認めれば身分の低い者でも迷わず登用し、場合によっては娘と娶わせたり妻に迎えたりする場合もあります。そのことも保守派の貴族から忌避される一因となっていますが、王家は血統を濁らせないのも大切だろうと特に介入する必要性を感じていません。

主な諸侯

ヘイズ公爵家

 王都ジルヴェールより東、交通の要衝となる要地を領有する有力諸侯です。
 ニクサやエリュート大平原と王都を繋ぐ街道が領内を走っており、水上運送路となる大河川も通っていることから水利も悪くなく行き交う商人、旅人らによって領地は常に賑わっています。東の要地を任せられる信任厚い諸侯として王家との繋がりも深く、当人らもそれを誇りとしています。
 営々と築き上げてきた勢力と人脈によって安定した地位を維持していますが、対面を重んずるあまり“大破局”以降に台頭してきた新興勢力とは対立することが少なくありません。いまのところ決定的な対立とまでは進んでいませんが、将来的に災いになるのではと危惧する者も存在しています。

カーヴェル公爵家

 クレイス本島の所属諸島の1つ、イオリズ島を領有する有力諸侯です。
 風光明媚な観光地として並みの貴族や豪商に大人気の島を領地に持つことから彼らと顔を合わせることが多く、遠隔地の領主ながら評議会に隠然たる勢力を持ちます。
 とはいえ食料や水すら本島に依存する状況であり、権勢を求めて日干しにされることを恐れて無暗に政府に対抗しようとすることはありません。横の繋がりを広げるのも食料以下各種物資・資源の安定供給に躍起になっていることが主な要因となっています。最近では海路が使えない状態でも輸送が行えるよう、エルヴェシウス商会に魔航船を求めていると噂されています。

フォレスター公爵家

 クレイス本島の所属諸島の1つ、スナイク島を領有する有力諸侯です。
 名目上は領主ですが、居住地がほとんどないドラゴンたちの地であるスナイク島には領民も実質的な領地も乏しく、実質的には世襲制の管理人兼ドラゴンたちとの橋渡し役と言える地位です。島全体がアステリア神殿の神域(ということになっている)スナイク島の領主だけあって一族には優秀なアステリア神官が多く、妖精魔法に適性を見せる者も少なくありません。
 隔世遺伝でエルフとして生まれた数代前の当主が未だ健在であり、その奔放な行動に振り回されています。しかし、彼女が広げてきた国内外のコネクションの恩恵を大きく受けていることも事実であり、強く咎めることができずにいます。

メイナード侯爵家

 学者の名門と言われる多くの賢者を輩出してきた一族です。
 好奇心旺盛な者が多く、一族の多くが熱心なキルヒア信者です。『研究資金の源』として領内を富ませることには熱心ですが政治的、金銭的な欲求に乏しくひたすらに未知を踏破し既知を広げることに至福を感じる研究者気質揃いで、研究の為に教師となって学院に籠る者、探検の為に軍人となって海に乗り出す者、見分の為に外交官となって遠方に赴任する者と進路は様々ですが“叡智を求める”という行動原理は一致しています。
 知的欲求の赴くままに何処にでも自ら出ていきたがる為に命を落とす者も少なくなく、先代当主も40過ぎの若さでケルディオン大陸方面に調査に向かい消息不明となっています。それでも未知の大地へ魅せられる一族は後を絶たず、領地に残る若当主の頭を悩ませています。

テルフォード伯爵家

 多くの将軍を輩出してきた軍の名門の一家です。
 隠居した先代当主には実子がおらず、子が生まれたら縁戚関係にある貴族の娘と結婚させて血を戻すことを条件に元冒険者の騎士を養子に迎えています。
 迎えた養子は養家の後ろ盾もあり、極星騎士団最強の騎士として副団長にまで上り詰め、やや陰りが見えていた家の武名を取り戻しています。無事生まれた男子も血縁の娘と婚約し、順風満帆に見えますが性格上繋ぎの当主であり、平民出の現当主は血統を重んずる者からはやや軽んじられる傾向にあります。

ダウディング侯爵家

 多くの将軍を輩出してきた軍の名門の一家です。
 軍人家系として強い男子の後継者が求められたものの正妻は娘しか産むことが出来ず、凡庸ながら正妻の子である長女派と聖盾騎士団で着実に頭角を現していた庶長子派が対立し、お家騒動が勃発しかけるという不安定な状態にありました。
 内紛を嫌った庶長子が身を引き、憂いを残さぬよう騎士団を辞して国まで去ることによって争いを収めたものの、当の長女が自分は後継者に相応しくないと悩んでいる有様であり混乱の種は未だ燻っている状態です。

主な新貴族

カートライト伯爵家

 “六聖将”の一人、“調和の聖将”ランドルフ・カートライトを開祖とする新貴族です。
 ライフォス神殿縁の魔剣を振るった英雄の一族で、それを家宝として伝えていることから一族のほとんどが熱心なライフォス信者です。新貴族の中でも爵位の高い方であり、ライフォスの教えに従って調和と友愛を重んじるので新貴族の中核の1つといえる存在です。
 ライフォスを信仰する家系としては“穢れ”と共存するクレイスリア王国に思うところはあるものの、現状でそれを変えようとしたところで弊害ばかりが発生し、失敗することが目に見えているので静観を続けています。

ハドルストン子爵家

 “六聖将”の一人、“天日の聖将”スタンリー・ハドルストンを開祖とする新貴族です。
 開祖が様々な魔動機や研究資料を持ち込んだ優秀な魔動機師であり、その知識を受け継いだ優秀なマギテックを数多く抱える一族です。元々魔動機は輸入に頼る傾向が強かったクレイスリア王国にとってその知識は極めて重要であり、エリュート大平原など農業地帯で運用される魔導機械は彼らの尽力なしに維持できなかったと言われています。
 国営工廠で様々な魔動機の研究に関わっていますが、クレイスリア王国には魔動機が“大破局”以前からあまり多くなかったので研究対象を求めて一族がアルフレイム大陸を訪れることも少なくなく、場合によっては冒険者を引き連れて自ら遺跡に潜ってしまうこともあります。

レンジリー子爵家

 “六聖将”の一人、“妖舞の聖将”アーリン・レンジリーを開祖とする新貴族です。
 成り上がりの余所者であることからやっかみや蔑みを受けるだろうと判断した開祖の希望によって辺境に領地を持っており、森と海に囲まれた僻地で静かに領地経営を行っています。国政など国の中央には滅多に関わろうとはしませんが、それでも“聖将”の血族という名は侮れるものではありません。
 開祖の故郷から様々な動植物を持ち込んでおり、自然豊かな環境を活かして様々な実験栽培を行っています。商品化の目処が立っているものもいくつかあり、まだ数は少ないながらもそのブランドは少しずつ広まり始めています。

レアード男爵家

 エルヴェシウス商会の傭兵隊長を開祖とする新貴族です。
 元はランドール地方の没落貴族だったとされていますが、クレイスリア再興戦争においてエルヴェシウス商会が派遣した私兵団の指揮官として戦い、戦後も土着することで国は違えど貴族として返り咲くことに成功しました。その後も再び地位を失わぬよう考えを巡らせています。
 爵位こそ低いものの、その成り立ちからエルヴェシウス商会及びランドール地方との繋がりは深く、それを目当てに誼を通じようとする貴族や商人は少なくありません。当人らもそれを自覚しており、人材交流や縁談などによってエルヴェシウス商会やランドール地方との繋がりを維持し続けています。

クレイスリア王国の経済

 豊かな国土を持ち、大抵の資源は自給自足できているので経済的には安定しています。
 豊富な生産量の余剰分は輸出に回され、戦乱によって一次産業に影響が出ている地域に売りつけています。特にクレイス島固有の薬草・ハーブ類は大量生産されており、門外不出のレシピで作られた薬品と共に数多くが輸出されています。他にもハーブを与えて育てた畜肉、長い伝統とそれによって培われた技術に支えられた養殖真珠(実はマーマンによるものですが)等はブランド化され、特徴的な輸出品の1つとなっています。
 流通面では資金援助や私兵団の派遣など、王国再興に大きく貢献したエルヴェシウス商会とサンドフォード商会が大きな利権を握っており、アルフレイム大陸との交易はこの2商会がほぼ掌握しています。とはいえ両商会にとって金の卵を産む鶏でありつつ、最悪鎖国してもやっていける力を持つクレイスリア王国との関係が悪化しないように振舞っており、3者の共存共栄体制が築かれています。
 近年ではエルヴェシウス商会が量産している魔導汽船が取り入れられ、国内経済と流通を活発化させています。しかし労働人口の不足によって国力の増幅は頭打ちの状態に陥りつつあり、官吏たちは人口増加の為に頭を悩ませています。

クレイスリア王国と魔域

 “紅の深淵”の影響により、ブランブルグ周辺ほどではありませんがクレイスリア王国は“奈落の魔域”が発生しやすい土地として知られています。特に“紅の深淵”が活発化すると数多くの魔域が全域に生み出され、国を挙げての対処が必要となります。それが広く豊かな国土を持つクレイスリア王国が対外拡張を行わない大きな理由の一つとなっています。
 “紅の深淵”の活動が活発化する周期は不規則で、前回のものから10年余りで再発生することもあれば100年以上平穏が続いたこともあります。“大破局”の際には同時に起こっていた活発化への対処で手一杯のところを蛮族軍に攻められて陥落しており、その後の国土奪還戦争でも活発化への対処で蛮族軍が疲弊しているところに攻め込んで王国の再興に成功しています。現国王アレクセイⅦ世の次兄も活発化に対して兵を率いて戦死しており、クレイスリア王国の歴史に大きな影響を与え続けています。
 “紅の深淵”そのものは魔法装置によって拡大しないよう抑え込まれており、湧き出す魔神は周辺を守るトロール種らによって出てきた傍から刈り取られています。“紅の深淵”の監視は常に戦いに備え、不意に強敵が現れることもある過酷な任務ですが、戦いに生きるトロール種にとってはむしろ食事物資の提供を受けながら無限に戦い続けられる環境として好ましく思っています。
 首都以下の主要都市は魔神と魔域を退ける魔法装置〈ヘルヴェティアの楔〉によって守られており、クレイスリア国王の証である魔剣〈白亜の聖域《テュトラリー・オブ・アルビオン》〉を始め対魔神・魔域に特化した魔剣が多く伝えられています。
 召異魔法については禁止こそされていないものの厳重に管理されており、国営のギルドへの登録が義務付けられており審査を合格した者のみが研究を許されます。監視、または後見人としてイーヴやハルーラの神官が付くことが多く、行動にも制限が課されます。

ヘルヴェティアの楔

 魔域から国土を守る中核となる、魔法文明時代の魔法装置です。
 〈守りの剣〉に似た都市防衛用の装置で、魔神を対象としており効果範囲内では大幅な弱体化を強いることができます。それでも〈守りの剣〉の上位蛮族に対する効力ほどには強いものではありませんが、その代わりに作用している領域の中では“奈落の魔域”が発生しないという強力な力を持ちます。
 その詳細はクレイスリア王国の最高国家機密とされており、王都ジルヴェールやニクサ、ベルカインなど有力都市に配備されていると言われていますがどこにあるのか、どのように運用するのか、そもそもどんな形をしているのかすらほんの一握りの高官にしか明かされていません。ただ、魔動機文明時代に輸出を求められた際に製造技術の失伝を理由に拒否していることから新たに作り出すことはできないのだろうと言われています。

アーヴェンティの魔印

 クレイスリア王国が有する対魔神装備の一つです。
 武器や防具、装飾品などに刻むことができる紋章で、対魔神限定の〈陽光の魔符〉と〈月光の魔符〉を合わせたような力を持ちます。使用には装備者のマナが必要となりますが、その代わりに使い捨てではありません。また、高位の魔印は破棄することで1回だけ消耗なく、より強力な効果を発揮することができます。
 現在でも作ることができる装備ですが、専門の職人が必要となる上に求められるクレイスリア固有の材料も多く、クレイスリア王国外でこの魔印が見られることは稀です。

クレイスリア王国の軍事

 領内の蛮族はほとんどが王国に友好的であり、脅威ではありません。海上に存在するので他の人族国家に攻撃される心配もまずありませんが、“紅の深淵”の影響か“奈落の魔域“が発生することは少なくなく精強な軍勢を備えています。国軍は精鋭揃いで、貴族領の諸侯軍もそこそこの練度を持ちます。蛮族の支援部隊を組み込むこともあり、総じて国家規模に対して少数であるものの質は極めて高いと言えます。
 騎士たちを始めとする常備兵はただ戦うだけではなく、兵を率いる士官か下士官としての教育も施されます。これは常に上官の判断を仰げるわけではないので自己判断できるように、という面もありますが最大の目的は教育と訓練に時間のかかる士官・下士官を大量にプールしておく為で、有事には大動員を行い常備兵を基幹要員としてその下に大量の徴兵兵を配することで短期間で大軍を築き上げることを可能としています。
 魔神や“奈落の魔域”を主敵と見なしていることからアビス強化はほとんど行わず、代わりにダークドワーフによるイグニタイト加工が施された武装がよく見られます。魔航船の多さも特徴の一つで、緊急展開や外洋偵察に大きな威力を発揮します。

極星騎士団

 クレイスリア王国軍の花形と言われる精鋭騎士団です。
 主に飛行系騎獣を駆るライダーたちによって構成されており、主力はワイバーンやグリフォンライダーですがドラゴンに乗る腕利きもおり、スカイバイクやスカイホエールを用いる変わり種も存在します。その他支援要員である神官団や魔術師らに加え数隻の魔航船が配備されており、機動力・展開力は極めて高いです。
 聖盾騎士団と双璧を為す王国軍最精鋭であり、最強の後詰として王都で睨みを利かせています。

聖盾騎士団

 首都防衛を主任務とする精鋭騎士団です。
 極星騎士団のような華やかさこそありませんが守勢での強さと粘り強さは折り紙付きで、鋼鉄の護りと優れた連携によってあらゆる攻撃を跳ね退け勝利を掴むと言われています。少人数の護衛にも適した人員が多いのも特徴です。
 極星騎士団と双璧を為す王国軍最精鋭であり、王都に鉄壁の守りを敷いていますが各地に赴任する王族の護衛として地方に数人が派遣されるケースも少なくありません。

薫風騎士団

 外洋など未調査地の探検を主任務とする騎士団です。
 軍属で武装もしている以上騎士団と銘打ってはいますが、内実は探検隊・学術調査隊といった性格が強く研究者などの非戦闘要員も数多く所属しています。
 海上・水中戦を想定してエルフ兵を主力としており、海戦を補助する妖精使いや偵察をこなすペガサスライダー、場合によってはマーマンの補助兵も配備されています。兵たちが乗る軍船は数隻の外洋航海用大型帆船でしたが、現在は魔動汽船への転換を行っている最中です。
 任務中に数々の無主と化した島々を王国領に組み込んでおり、セブレク公国のように蛮族の支配下から現地民を解放したケースも存在します。

新月騎士団

 騎士団とは名ばかりの、公式には存在しないクレイスリア王国諜報部門の中枢です。
 10を超える数の特務騎士団を配下としており、各騎士団が国内や大陸の各地方などを統括し手足としていくつもの特務大隊を従え、新月騎士団に直接席を置いているのは騎士団長直属のスタッフなど全体を統括するものたちだけです(ブランブルグの場合、ランドール地方統括の“水竜騎士団”に属するブランブルグ・ラルージュ・オロス担当の“紅牙大隊”の管轄になっています)。正規の騎士団員のみならず、各部隊には独自の外部協力者を抱えていることが普通です。
 “知らないことこそが最高の機密保持手段である”をモットーに知らなくていいことは聞かず、話さないことを徹底しており、特務大隊長は同じ地方で活動していても他の大隊の人員や活動内容を知らず、上役の騎士団長にも自分がどんな組織にどんな任務を与えているか詳しくは教えないことがマナーとなっています。
 魔動機文明時代に築き上げた諜報組織は“大破局”によって壊滅的打撃を受けており、現在再建が進められているものの国内とランドール地方、ブルライト地方などの関わりが深い地方以外の組織はまだまだ万全とは言い難い状態です。

クレイスリア王国の文化

 大陸から離れていることもあり、魔動機文明の導入が限定的だったクレイスリア王国は魔法文明時代以来の保守的な価値観を重んじる傾向にあります。
 芸術においては荘厳さを好み、華麗さもそれなりに評価されますが度が過ぎた煌びやかさは忌避されます。自然との調和を重んじ、風景などに美を見いだすことからエルフ的とも言われます。
 国教は定められていませんが、イーヴやハルーラ、アステリアなどが主に信仰されています。各神殿はある程度の地位と特権は持っていますが、多かれ少なかれ王国からの干渉を受けており王族が神殿の重鎮を担うケースもよく見られます。しかし神殿に入った王族が宗派の後援を受けて王家に干渉したり、逆に神殿側が王族を取り込んで権勢を振るったりすることは望ましくなく、大抵はそれほど権限のない名誉職への就任で済ませます。
 交易品と共に外部から信仰が持ち込まれることもあり、最近ではユリスカロアなる新興宗教がテラスティア大陸から持ち込まれています。

クレイスリア王国の国民

 クレイスリア王国の種族比は人間が過半を占め、次いでエルフが多くこの2種族が全体の9割を占めます。アルフレイム大陸から距離があるせいかリカントはかなり少なく、その他の種族の中でもドワーフらの中に埋もれています。
 エルフの人口割合が多いのは元々多かったこともありますが、“大破局”も影響しています。蛮族軍によって多くの人命が失われましたが、エルフはあまり殺されなかったからです(とはいえその理由は蛮族の長であったヴァンパイアが飲用や湯浴みの為に大量の生娘の血を必要とし、長命かつ美しいエルフが“長期保存”に適した種族だったから、という極めておぞましいものだったのですが)。ちなみにエルフは所謂森エルフが極めて多く、海に囲まれた島でありながら海エルフはほとんど見られません。
 人族の他、国内に抱えている蛮族はトロール種などの戦士の一族の他、コボルド、ラミア、マーマンなど人族と価値観を共有し得る大人しい蛮族たちです。漁業や真珠養殖などの水産業はマーマンが担っており、ラミアは魔法や蛮族特有の調薬などによって国に貢献しています。戦士の一族たちの役目は当然戦うことであり、一生を魔神との戦いに費やします。

クレイスリア王国の人物

“鉄槌王”アレクセイⅦ世

「如何な種として生まれようと、汝らは守るべき我が臣民である」
 人間/男/49歳
 コネクション:500/1000/4000

 クレイスリア王国を治める国王です。
 恵まれた体躯に立派な髭を蓄え、歴史ある大国を率いるに相応しい威厳に満ちた風貌をしています。しかし公的な場では見た目通りの言動をしますが、実際には堅苦しいことを嫌う人柄をしています。プライベートではやや口は悪いものの優しく世話焼きで、誰からも好かれる無邪気な性格から悪童がそのまま大人になったような印象を与えます。
 元々は先王の第3王子で、後継者たる第1王子とスペアの第2王子が健在だったので比較的自由に動ける立場にあり、父に懇願して身分を隠し、冒険者としてアルフレイムを旅し見分を広げていました。しかし“紅の深淵”の活発化による魔神の大攻勢で陣頭指揮を執っていた第2王子が戦死。アレクセイも本国に呼び戻され、元々病弱だった第1王子が早死にしたことから繰り上がりで王太子となり即位しました。
 復興を終え再成長期に転じた王国の舵取りを先王から引き継ぎ、冒険者時代に身に着けた見分と人脈を生かして着実に国力を増強させてきました。子供の頃からの悪友であるエルヴェシウス家当主リオンとは兄弟同然の強い絆で結ばれ、彼の協力もあって特に産業の育成に目覚ましい功績を挙げています。極めて強力なイーヴの神官戦士でもあり、蛮族の国民からも強い支持を得ています。
 強力なリーダーシップで国を率いてきたアレクセイⅦ世もまもなく50代に突入し、そろそろ王太子に王位を譲るのではないかと噂されています。しかし彼の性格からして新王を静かに後見するだけ、というのは考えにくくより身軽になったことでまた何か始めるのでは、と考える者は少なくありません。

“端厳の王太子”ウィリアム・アレクサンダー・クレイスリア

「……うむ」
 人間/男/30歳
 コネクション:400/800/1600

 クレイスリア王国の王太子です。
 表情を動かすことはほとんどなく、堀の深い顔立ちに太い眉は決して美男ではありませんが、相対する者を圧する威厳を確かに身に着けています。無口ではありますが人付き合いが苦手なわけではなく、怯懦とも無縁です。寡黙にして剛毅な振る舞いは王位を継ぐに相応しいものと人々から認められています。
 国王アレクセイⅦ世の第1子として産まれ、次代の王たるべく様々な教育を受け経験を重ねてきました。特に軍才に輝きを見せることから軍部からの支持は厚く、大諸侯たるヘイズ公爵家から妻を迎えたことで大評議会でも十分な支持基盤を築き上げています。
 大抵のことはそつなくこなすものの父ほどのカリスマはなく、最も信頼する実弟のサイラスらと比較しても凡庸であると自分を評価しています。しかし、だからこそ人の声を良く聞き、熟慮に熟慮を重ねることを怠ることはありません。次のクレイスリア王として即位するのもそう遠いことではないと噂されていますが、そのことに不安の声はほとんど上がっていません。慎重で思慮深い次代の王は、偉大な先王の築いたものをさらに大きく育ててくれるだろうと期待されています。

“端麗の王子”サイラス・ウィルフレッド・クレイスリア

「ふふふふ…兄上にも困ったものですねぇ」
 人間/男/28歳
 コネクション:400/800/1200

 クレイスリア王国の第2王子です。
 細身ながらも背は高く、常に目を細めた微笑みを浮かべる優男です。不愛想な実兄のウィリアムとは逆に極めて社交的な性格で、温厚かつ明るく警戒している相手も気を緩めさせるところがあります。話術も巧みで、大抵の人とはすぐに仲良くなることができます。
 第1王子に万一があった時のスペアとして、そしてそれ以上に敬愛する兄の支えとなるべく統治者として様々な経験を積み上げてきました。頭脳明晰で才能もあり、宰相からも『知恵も勇気もあり、後は経験を積めば自分の後任が務まる』と絶賛されています。見た目の華やかさもあり、貴族社会からの受けも上々です。
 王太子以上に国王の適性があると見なす者もおり、現状の不満を持つ者の中にはサイラスを担ぎ上げようと企む者もいます。しかしサイラスは非常に強い家族愛の持ち主で、自分は兄の治世の為の道具で良いとまで思っています。思わせぶりな態度は不穏分子を炙り出す為のもので、度が過ぎる者には密かに手を打っています。

“紅風の王子”ヴィンセント・アンガス・クレイスリア

「大事なのは力じゃねぇ。守った笑顔こそが俺の誇りだ」
 人間/男/27歳
 コネクション:200/500/1000

 クレイスリア王国の第3王子です。
 猛禽を思わせる鋭い目つきと風貌を持ち、巨大な大剣や大槌を軽々と振り回す剛力の持ち主です。忠義や覚悟を重んずる根っからの武人気質で、豪放磊落にして大胆不敵な猛将として指揮下の兵たちからは絶対的な支持を得ています。
 父を超える武才の持ち主で、幼い頃からその才能を示し腕を磨いてきました。政治は不得意なこともあって武を以って国に貢献することを望み、現在は“紅の深淵”から湧き出す魔神との戦いの現地責任者でもあるル=ガイエル管区総督として戦いに身を置き続けています。
 自分にできることは戦うことだけだと考えており、統治は文官たちに任せ部隊の指揮も歴戦の将軍たちの補佐を受けています。一方で兵たちを猛らせる戦場の星たることこそ己の役目と見なしており、その圧倒的な戦いぶりから崇拝に近い感情を向けられています。戦いに生きるトロール種からの支持も凄まじく、彼と共に戦えるならどんな作戦にも喜んで赴くと公言する者は少なくありません。

“天眼の王子”フランシス・エセルバード・クレイスリア

「知らんのか?城を出ずとも、世界を知ることは可能なのだ」
 人間/男/24歳
 コネクション:200/500/1000

 クレイスリア王国の第4王子です。
 兄たちとは異なってあまり身体に筋肉はなく、銀縁眼鏡に理知的な顔立ちで見た目通りの怜悧な人柄を装っていますが、実際には熱くなりやすい直情型の性格をしています。知的好奇心も旺盛で、書類や分析に没頭している間は地震が起きても気づかないとまで言われています。
 クレイスリア王国の玄関口ニクサを中心とするウェルミューク管区の総督を務め、交易品の品目や量、やってくる船乗りたちの話などを盛んに集めさせ、趣味も兼ねて統計・分析を行い王都に報告を行っています。その分違法な物品や資金の動きにも敏感で、悪徳商家がいくつも摘発されたことから領民からの支持は上々です。
 当人は否定していますが大の愛妻家で、許嫁だったエルヴェシウス家の次女を妻としていますが病弱な次女に代わって健康な三女を妻とすることを提案された際には断固として拒否し、妻が体調を崩したと聞くと血相を変えて飛び出していく様は側近たちから生暖かい目で見られています。

“南洋の宝玉”フェリシア・エメライン・クレイスリア

「何と素晴らしい駆動音でしょうか。思わず涎が垂れてしまいそうです」
 エルフ/女/22歳
 コネクション:200/400/800

 クレイスリア王国の第3王女です。
 淡く輝くような長い金髪に雪のように白くきめ細かい肌等、王国の至宝とまで呼ばれる完璧な容姿を持ち国内外から絶大な人気を誇る姫君です。しかし常軌を逸した魔動機好きで、その度合いはこの上ない容姿を持ちながら婚約者候補たちが皆逃げてしまったほどです。しかし長命のエルフとして生まれたこともあり、当人はまったく気にしていません。
 エルフの血が入っている(母方の祖母が、エルフであるフォレスター公爵家の元当主の娘)為エルフとして生まれますが、そんなことは些事とばかりに愛情を注がれて育ち、教育の中で出会った魔動機術に惚れ込んで魔動機師としての道を選びました。現在はマギテック協会の名誉職に就いており、アイドル的な扱いをされています。
 研究者としては紛れもなく優秀なのですが、珍妙な魔動機を好む傾向があり傍で仕事をする幸運に恵まれた者は1日で幻想を破壊されると言われています。それでもたまに埋もれていた貴重な文献や革新的な技術を発見することがあり、研究内容そのものも高度なもので王族の遊びと侮れるものではありません。

“慈愛の妃”エレイン・ユーフェミア・クレイスリア

「あの子たちこそ、私にとっての総てなのです」
 人間/女/41歳
 コネクション:200/400/800

 クレイスリア王アレクセイⅦ世の妃の一人です。
 少し癖のある淡い金髪に暖かい光を宿した翠眼を持つ貴婦人で、常に見る者を安心させるような微笑みを浮かべています。心優しく包容力に優れ、夫と子供たちに深い愛情を惜しみなく注いでいます。懐が深く、滅多な事では怒りません。
 メイナード侯爵家の出身で、アレクセイⅦ世に嫁ぎ第4王子フランシス、第3王女フェリシア、第6王子アーサーの2男1女に恵まれました。敵を作りたがらない性格もあって王城内での地位も安定しており、むしろ彼女を慕う者は少なくありません。当人も実家も子供たちも、権勢には全く興味がないこともその一因でしょう。
 妃の一人としての務めはきちんと果たしていますが、血には抗えないのか暇を見つけては書庫から膨大な書物を運ばせては読み耽っています。最近は下の息子がハルシカの貴族令嬢と恋仲になったことから、ハルシカ関連の文献を好んで読んでいるようです。

クレイスリア王国の主な地名

王都ジルヴェール

 クレイスリア王国の首都。
 人口17万を擁するクレイスリア王国最大の都市で、クレイス島の分水嶺たるパスロキア山脈の麓に位置し、島の二大大河たるスファロン川とレトリス川に挟まれるように築かれていることから水路によって島全域と繋がっていると言えます。
 城壁が街の拡張の妨げとならないようらせん状に街が拡大されており、チェス盤の目のように区画化され、加えて街の中に引き込んだ大河を運河網として街全体に張り巡らせて移動や輸送の利便性を確保しています。マスの目のように徹底的に区画化されたその姿は、上空から見れば一種の美しさすら感じさせます。
 “大破局”の際には蛮族軍に占拠されるもののほとんど兵が残っていなかったので戦火を浴びることはほとんどなく、蛮族軍の長であったヴァンパイアがそのまま本拠とすることを望んだことから破壊されることもありませんでした。奪還戦においても守備兵がほとんどいない状態での奇襲攻撃で陥落しており、結果として古くからの街並みがほとんど残っています。

“白の窓口”ニクサ

 クレイスリア王国の玄関口となる、クレイスリア王国有数の規模を持つ港湾都市です。
 クレイス本島東部に存在するニクサ湾に沿うように街が築かれ、成長してきました。ニクサ湾は面積150㎢以上の広大な水域で、水深が深く大型船舶が航行可能である一方北岸から伸びるユイス半島によって出入り口がほぼ閉じられており、海で発生する嵐や外敵から守られています。ユイス半島と対岸の間にあるニクサ海峡は幅2km弱ほどで、狭いながらも大型船が容易に行き来できる程度には広く外洋への出口となっています。
 天然の防波堤に護られたニクサの港は天然の良港となっており、高い丘の存在で強風からも守られ、注ぎ込む河川によって内陸の街とも繋がっています。一方で三方を天然の地形で守られ、残る一方は海峡・河川・海を見渡せる位置に築かれたニクサ城によって守られたクレイスリア王国最大の軍港でもあり、ニクサ城は海軍最大規模を誇る東方艦隊司令部も兼ねています。
 輸出入の取引と船員向けの飲食・娯楽産業が栄える商業都市ですが、外部の犯罪者・無法者が入国するのも多くがここになることから練度・意識共に高い治安組織が活発に活動しており、人々から恐れられつつも頼りにされています。

“黄金平原”エリュート大平原

 クレイスリア王国最大の農業生産量を誇る一大穀倉地帯です。
 魔動機文明時代から農業用魔導機械を導入しての大規模集約農場が立ち並び、それは現在でも効率こそ低下しているものの健在です。整備士としてこの地に就職する魔動機師は少なくなく、彼らの影響によって農民たちも比較的博識であり、簡単な魔動機術を身に着けるケースも見られます。王国の生命線の1つであり、この地の管理には政府も気を使っています。
 一定のエリアごとに特定の作物が極めて良く育つようになっていることから、魔剣〈ライス〉のような特定の作物の生育に作用する魔法の品が、地下に数多く埋まっていると推測されています。

“霧中都市”ベルカイン

 鉱山地帯に隣接し、産出される鉱物を用いた製鉄・加工業で栄える工業都市です。
 山々にぶつかった湿った空気が一年を通して霧をよく発生させることで知られ、住人にドワーフが多いことからドワーフ料理の影響が強い郷土料理も特徴として知られています。
 住人の多くは鉱夫か職人であり、クレイスリア王国のドワーフは多くがこの街に住んでいます。数々の鉱山から掘り出された鉱石はドワーフたちによって加工され、水路を遡ってジルヴェールへ、そして王国全体へと供給されています。

“禁忌の檻”ル=ガイエル管区

 蛮族居住地の正式名称です。
 主にラミアやマーマン、コボルドのような人族に友好的な蛮族が居住しています~が、“紅の深淵”周辺にはトロール種が番人として固まって居住しています。ウィークリングや人族への敵意がない変わり者の蛮族が居場所を求めて移住してくるケースもあり、またラミアの婿となって移り住む人族もいます。
 この管区及び周辺地域には許可がなければ立ち入りを許されず、特に国外の人間はまず足を踏み入れることはできません。

クレイスリア王国の主な特産品

全てフレーバーアイテムです。

古クレイスリア式軍用食 基本取引価格:50G

 魔法文明時代から続くと称される、クレイスリア王国の伝統的な戦闘用糧食です。
数種類のハーブが用いられており、食べると元気が出ると言われています。長期保存も可能であり、一般向けに販売もされているので船乗りなどが買っていくケースも見られます。味は不味くはありませんが、戦闘用糧食として味は二の次にされており食べ続けると飽きが来ると言われることが多いです。
 食べるとHPとMPが「1」点回復します。この効果は1日に「生命力ボーナス」と同じ回数のみ得られます。

シャトー・カエルム・アウローラ 基本取引価格: 300~800G

 クレイスリア王国で有名なワインの1つです。
 花をあしらった優美なボトルデザインとふんわりとした花の香りを持ち、桃のような爽やかな果実味とバニラエッセンス風の風味が入り混じった複雑な味わいの辛口白ワインです。元はテラスティア大陸で作られていたワインですが、味に惚れ込んだ豪商が熱心に交渉してクレイスリアでも作られるようになったという経歴を持ちます。
 名前には『夜明けの空』という意味があり、誕生日祝いや開業祝い、結婚祝いなどに人気があります。

テッラ・マルガリータ アルビオン 基本取引価格:300~500G

 クレイスリア王国で有名なワインの1つです。
 アイリスの花をアールヌーヴォー風にあしらったボトルデザインに、柑橘系を主としつつもミネラル感も感じさせる、酸味が強めのさっぱりとした白ワインです。沿岸地帯に近い畑で育てられたブドウを用いており、ニクサなど港町でよく見られます。
 柑橘系を主とした華やかな香りと、果実味豊かな味わいから主に女性から人気があります。

ガルカンノ ルーベルレグルス 基本取引価格:100~500G

 クレイスリア王国で有名なワインの1つです。
 オレンジピールの香りが特徴的で、果実味が豊かな一方酸味は弱く、柔らかでジューシーな甘口の赤ワインです。歴史は浅いですが、最近急速に評判を伸ばしており、比較的安価でありながら十分な質を持つワインとして最近急速に評判を伸ばしています。
 高級ワインとしては手に入れやすく飲みやすいので、様々な平民たちに愛されています。

コルヌ クレスケンスルーナ 基本取引価格:500~1500G

 クレイスリア王国西部で生産されるワインの1つです。
 オレンジピールや蜂蜜の香りに杏やミカンのような甘く軽やかな果実のアロマが絡み合い、柔らかくまろやかな舌触りと強いミネラルを感じさせる余韻を与えるアンバーワインです。
 香りの強い品種を果皮ごと加工することで白ワイン以上の芳香性豊かで華やかな味わいを引き出しており、本来ワインと相性の悪い食材も含む海鮮料理と相性が良く、沿岸部で特に人気があります。

ムーンポーション 基本取引価格:取引不能

 太陽を苦手とする種族を陽光から守るポーションです。
 テラスティア大陸フェイダン地方、《無法領》ツァーで製作されている〈フルムーンポーション〉を入手、模倣した結果生み出されたポーションです。ライカンスロープ用のオリジナルとは異なりトロール用に開発された為、満月の力は得られませんがその分効果時間が長くなっており、味も突き刺すような辛みもかなり弱くなり独特の風味を持ちます。悪用や流失を防ぐ為、厳重に管理されており余程のコネクションが無ければ存在すら知ることができません。
 使用すると10分の間、太陽の下にいると受けるボーナス修正やペナルティ修正の効果を無効化します。

ハイムーンポーション 基本取引価格:取引不能

 〈ムーンポーション〉の上位品です。
 より長い効果時間を見込めるよう〈ムーンポーション〉を改良した品ですが、材料費の高騰や手間と時間のかかる製法など、従来品に比べメリットよりデメリットが大きいと判断されあまり生産されませんでした。
 使用すると1時間の間、太陽の下にいると受けるボーナス修正やペナルティ修正の効果を無効化します。

ムーンオイル 基本取引価格:取引不能

 〈ハイムーンポーション〉とは別の方向性で開発された、〈ムーンポーション〉の系列品です。
 化粧品のように肌に塗ることで効果を発揮し、1回で丸一日効果が見込め水などに入っても効果が失われることがありません。香りなどもむしろ良い部類であり、後継品としては十分と開発が終了されました。しかしトロール種は身体が大きい為に量が必要になる上、使用に時間がかかるという別の欠点を抱えてしまっています。
 使用すると1日の間、太陽の下にいると受けるボーナス修正やペナルティ修正の効果を無効化します。全身に塗るには最低でも10分が必要となります。


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Last-modified: 2021-08-31 (火) 19:45:34 (45d)