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記憶を失った少女は【アガルタ】を目指していると言う。
各地にその名を持つ候補地が乱立する、幻の【約束の地アガルタ】。
シャンバラ地方を放浪する旅人と、ブランブルグからやってきた冒険者たちが邂逅するとき、【進化】をめぐる物語が始まる。
海月は、花園に蛍を見る。
ブランブルグからやや離れた土地、聖地巡礼のために多くの旅人が訪れる「シャンバラ地方」が舞台となるセッションです。
また、「赤鉄(あかがね)の命、燃えるとき」同様、「ハンドアウト」と呼ばれる文章に基づいた導入で開始されます。
☆3新規作成のPCは最低でも一人は、まだ炭焼きひよこ亭に参加していない、シャンバラ地方を放浪する旅人、つまり一般人としてのハンドアウトとなる予定です。
そちらの方は”ハンドアウトA”に基づき、RPしてもらえると助かります。(旅の理由等は自由)
☆3ですでにセッション参加経験のあるPCは、炭焼きひよこ亭から以下の”ハンドアウトB”にある依頼によって、シャンバラ地方へとやってきます。
ハンドアウトAのPCは最終的にブランブルグ炭焼きひよこ亭の冒険者になるもよし、旅を続けるもよしですが、後者の場合は引退処理を推奨します。
割とRP重視で、GMのオリジナルデータ郡が登場する可能性があります。
また分割セッションの特性上、リザルトを挟まずに、長期の日程をまたぎますので、長ければ3週間ほどPCが拘束される可能性があることを了承いただければと思います。
今回は特になし。
ただし、シャンバラ地方のある特性上、「蛮族PC」はやや不利な扱いを受ける恐れがあります。
また、今回は炎属性が有効かもしれません...?
4月17日(土)の夜21:00、または4月18日(日)の昼13:00あるいは夜21:00を第一回とし、第二回以降は日程を調整しながら進めていきます。
ランドール地方から南西の方角、ブルライト地方との間に位置する温暖な地域です。
この地方には、遺跡から多数の護りの剣が発掘されたことや、魔神による襲撃が比較的少なかったことなど、複数の偶発的な要因が重なり文化的な遺産、建築物が多数良い保存状態で残っています。
また、【約束の地アガルタ】をはじめとして、神々や英雄の伝説に名前の出たスポットが多いことから、神官や敬虔な信者、学者などが聖地巡礼、研究、観光に多く訪れる観光地としての側面も持ちます。
観光資源以外の商業力、生産力に乏しく、長く大きな戦乱に巻き込まれなかったことから軍備、冒険者の数はほかの地域から見て心もとない規模といわざるを得ません。
加えて近年は頼みの観光客の数も年々減少しており、地方全体が衰退しつつあるようです。
シャンバラ地方には多数の観光スポット、聖地、史跡が存在しており、事前にある程度訪問する順番を決めておくのが、訪れる旅人たちの間では常識となっています。
その中で”シャンバラ地方観光ギルド”が発行する冊子”シャンバラの歩き方”には、旅人の目的によって数十種類の地図、道順が掲載されており、それらは「巡礼ルート」と呼称され、安全性、確実性、道のわかりやすさなどから旅人に好評を博しています。
シャンバラ地方で最も有名で、最も存在の不確かな聖地です。
かつてシャンバラ地方に降臨したある神と、全ての生命にとっての”「約束の地」”であるという情報だけがとある文献に残されており、その正体、正確な位置を巡って長年、論争が交わされてきました。
英雄譚やおとぎ話でも格好の題材とされ、登場人物たちにとってのゴール地点、ハッピーエンドの地として、広く知られています。
シャンバラ地方には「アガルタ」の候補とされる土地が多数あり、それらを訪問して回る「アガルタ巡り」も、旅人たちの楽しみとして有名です。
シャンバラ地方北部にある、空の良く見える丘です。
かつてこの丘で、シーンがとある女性の美貌をとりもどす奇跡を起こしたとされており、ゲン担ぎのために訪れる女性が多いようです。
丘の頂上には井戸があり、その中には霊水と呼ばれる不思議な微小な癒しの力を持った水が沸く水脈と、シーンの祠が存在しています。
最近ではその霊水を狙ってか、少なくない数の妖魔が出没しており、やや治安が悪化しているようです。
シャンバラ各地に点在する、円滑な旅をサポートするための公共組織です。
観光資源の保護や、治安維持と言った 幅広い業務を担当しており、この地方にはほとんど存在しない冒険者ギルドの役割の代行として、魔物の討伐を戦闘能力のある旅人無頼に依頼することもあります。
近年では、武装し半ば冒険者やゴロツキのようになった「無頼」たちや、減少する観光客の数、観光資源を損なう恐れのある魔物の大量発生など、多くの問題に頭を悩ませています。
余談ですが、各地のギルドの受付嬢はみなよく似た姉妹同士であり、顔だけで区別をつけることは困難とされています。
戦闘能力のある旅人「無頼」たちが作り上げた互助組織です。
かつて、冒険者の代行としての「無頼」たちをサポート、相互監視するために有志で設立されましたが、現在では「無頼」の質及びモラルの低下により、その理念は形骸化してしまっています。
後ろ盾のない「無頼」の拍付けとして利用されている感もあり、悪質な「無頼」の代名詞として認識されつつあるようです。
冒険者の数の少ないシャンバラ地方で、自然発生的に表れた、魔物退治などを請け負う旅人たちを「無頼」と呼びます。
その性質は文字通りピンキリで、強盗、詐欺紛いの犯罪に手を染めるチンピラもいれば、旅人としてのモラル、マナーを遵守する良識的な「無頼」もいます。
その多くは「観光ギルド」からの依頼で生計と立てながらシャンバラ地方中を放浪して巡る生活を続けています。
一般市民からは、後ろ暗い面ばかりが多く記憶されているため、あまり良いイメージを持たれてはいないようです。
「あなたはとある理由があって「シャンバラ地方」各地を放浪する旅人、あるいは冒険者を代行する旅人「無頼」だ。
今日も気ままな根無し草として、魔物退治をして宿賃を稼ぐだけの日常で終わるはずだ。
その日君が訪れた北部観光ギルドの受付嬢が言うには、”「アガルタA:シーンの丘」”に妖魔が蔓延っているらしい。
他の旅人とパーティを組んでの仕事で、気楽なものだ。
今日もパンとチーズとエールだろうか、いつもと変わらぬ夕餉を楽しみにしながら、君は出立した。」
(旅人PCの数によっては変更あり)
「キミは一人前といっていい実力を備えた、炭焼きひよこ亭の冒険者だ。
ある日、キミの実力を見込んだマリアンデールから長期の依頼を受けた。
遠く、「シャンバラ地方のアガルタ」という場所に向かうと言って、行方不明になったブランブルグの冒険者の捜索依頼だ。
シャンバラ地方までは三週間ほどで、かなり長期の仕事だがその間の宿代と食事代は出るようだ。
キミは、身近な人物に挨拶をしてから、出発した。」
ボードに全部書いたらひどく重かったため、こちらに詳細の内容を写しました。
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ブランブルグから遠く、片道二ヶ月はかかる距離にその村は存在する。
何の見所もなく、ただパンとお酒がおいしいだけの、平和な村。
その村は、今日も「鉄」に襲われていた。
ブランブルグからやや離れた土地にある場所が舞台となるセッションです。
また、今回は「ハンドアウト」と呼ばれる文章に基づいた導入で開始されます。
☆3新規作成のPCは最低でも一人は、以下の土地を故郷とする、まだ炭焼きひよこ亭に参加していない一般人として、日々村を襲う機械と戦う、戦闘力を持つ村の一員です。”ハンドアウトA”に基づき、RPしてもらえると助かります。(立場・村との関係は自由)
☆3ですでにセッション参加経験のあるPCは、炭焼きひよこ亭から以下の”ハンドアウトB”にある依頼によって、以下の土地へとやってきます。
ハンドアウトAのPCは最終的にブランブルグ炭焼きひよこ亭の冒険者になるもよし、村に残るもよしですが、村に残る場合は引退処理を推奨します。
割とRP重視で、GMのオリジナルデータ郡が登場する可能性があります。
ハンドアウトAを選択するPCは、少なくとも今回の内容ではマギテック技能を修得できません。
これはガルム村周辺には魔動機術があまり浸透しなかったためとします。
また、「赤鉄」(あかがね)は打撃武器・土属性が有効なエネミー郡のようですが...?
加えて、ハンドアウトBのPCはマギテック技能を持っていると少し便利かもしれません。
12/5の夜21:00か12/6の昼13:00もしくは夜21:00を第一回とし、それ以降は調整。
全4回程度を予定しています。また、1回目は多少打ち合わせをしてから本編に入る予定です。
人口:三百人程度
代表:”長老”カサンドラ・ギュイ(自称エルフ・150歳)
主な産業:農業、林業、小規模ながらも鍛冶
現在の状況:数十年前から、「赤鉄」(あかがね)と呼ばれる機械たちの脅威に悩まされている。
村長の家
村長、カサンドラとその弟ジャン、そしてご意見番の”ババ様”の3人が住んでいる家。
村の集会所でもあり、宴会や会議の場でもある。
大きな池があり、そこで魚を放し飼いにしているようだ。
昼ごろに行けば、餌をやるカサンドラと、お茶を飲む”ババ様”、庭の置石で筋トレをするジャンの姿を見られるかもしれない。
入ってはいけない家
既に何十年も誰も住んでいない、ボロ屋敷。
カサンドラが「結界」を張っているらしく、村の誰も入ることは許されていない。
「赤鉄」に村が襲われるようになってから、空き家になったようだ。
トーマスの屋敷
この村で一番馬鹿でかいトーマス卿のお屋敷。
いろいろなところからかき集めた本物なのか偽物なのかわからないお宝や装備品がぎっしりらしい。
家族のいないトーマス隊のメンバーはここで寝泊りしている。
美人メイド三姉妹「シャーリー」「カーリー」「チェリー」が名物。
フランシーヌの酒場
昼と夜は診療所、夜は酒場をやってるフランシーヌの家。
夜はとても騒がしいが、患者がいるときは自主的に彼らは静かにしているらしい。
その立場上、「赤鉄」の被害で亡くなった人を看取ることが一番多い場所。
でも、みんな悲しみに負けず、酒を飲んで騒ぐのだ。
林業ギルド集会所
村の木こりたちの集会所兼、ジルベールの住む家。
全部ジルベールのこだわりの手作りらしく、日々メンテナンスを繰り返す彼の姿が見られるかもしれない。
稀にジャンとトーマス、ジルベールで試合をする庭がある。
鍛冶の「マーガレット」
マルタン&マーガレット夫妻の鍛冶のお店で、店名の由来はもちろん奥さんのお名前。
包丁からグレートソード、鍋の蓋からグレートウォールまで何でもござれの名店。
たまに息子が店番をしているらしい。
夫婦喧嘩をしている日は近寄らないほうが賢明だろう。
パスカルの鍛冶屋
”波打つパスカル”が経営している店だが、滅多なことでは店主は店頭には現れない。
かつてはこの店で、「赤鉄」に対抗するための武器が開発されていたものの、現在ではそれも見られない。
一人娘が店番に立っているのを見かけたら、すぐに話しかけよう。
さもなくばこの店での商談のチャンスはない
フルシル教会
シスター・カトリーヌが管理人を務める祠のある、村の小さな教会。
学校と孤児院も兼ねており、今日も子どもたちの声が耐えない。
フルシル様の像にいたずらをした子には、白紙のドリルが山盛り手渡されるらしい。
「雷都」伝説の唯一の手がかりである、磨り減った騎士像が祀られている。
オットマールのベーカリー
村で収穫された麦を、おいしいパンにしてくれる、”パン屋”オットマールのパン屋さん。
昼はトーマス隊とカトリーヌクラスでいっぱいなようだ。
オットマールと娘ベルナデットは、2階で父子暮らしをしている。
裏庭には、亡きオットマールの妻、ベルナデットの母親の墓がある。
ちなみに一番人気の商品は、オットマールが焼いたパンにベルナデットが作ったサラダをはさんだサラダサンド。
ショップ「エリクシャー」
〈消耗品〉や〈食料品〉、〈冒険道具〉などが置いてある、村で唯一の雑貨屋さん。
本当は24時間営業ではないけれど、店主兄弟が交代でずっと店を開けている。
珍しいものでも、時間をかければ兄弟のコネで”お取り寄せ”できるらしい。
店頭の招きコボルドの像が目印。
別にこの店のポーションを飲んでもHPMPが全回復するわけではない。
ホテル「クロードロイヤル」
ちょっと豪華な民宿。
民宿である、断じてホテルではない。
でも店主がホテルだと言い張るのでこれはホテルである。
朝食と夕食は夫妻の手作りフルコースで、昼はオットマールのベーカリーのクーポンを渡してくれる。
クロードこだわりのベッドはとってもふかふかだ。
どの部屋にも、店主の肖像画があるのが難点だろうか。
”長老”(エルダー):カサンドラ・ギュイ
(自称エルフ/150歳/女性)
コネクション(50/100/300)
ウルシラ地方・ガルズ村の村長を務める、自称エルフのナイトメアの女性。
村人の多くは正体に気づいているものの、あえて気づかないふりをしているあたり、大事にされているようだ。
ただ、脳筋な弟は頭痛の種。
130年前、戦争に巻き込まれて負傷したところを後にガルズ村となる町に流れ着いたらしい。
陽気で明快な性格で、ネコが大好きだが猫アレルギーなため、弟に飼うのを禁止されている。
「赤鉄」に対抗できる強力な魔力の持ち主だが、体が弱く、「赤鉄」が出現した空間は徐々に空気が悪くなるため、あまり長時間は戦えない。
至宝「アステリアの弦盾」はかつて、夫からもらったものらしい。
キャラシート
”鉄塊”(アイアンハート):ジャン=クリストフ・ギュイ
(エルフ/148歳/男性)
コネクション(1/10/500)
ウルシラ地方・ガルズ村の村長「カサンドラ・ギュイ」の弟。
姉と違って生粋のエルフであり、長期にわたり自らを厳しく鍛え上げる、ストイックな人物。
・・・・・・と書くと聞き覚えはいいが、実際には超がつくほど暑苦しく、うるさい人物。
姉曰くあつやかましい。
とても真面目な性格であり、カサンドラが村で信用を得られたのも、この人のおかげでと思われる、暑苦しいけど。
質実剛健な肉体から繰り出されるメイスの一撃は重く、堅牢な肉体を持つ、暑苦しいけど。
人望があり、村のご婦人方からの人気はなかなか、暑苦しいけど。
キャラシート
”ババ様”:アンナマリー
(人間/88歳/女性)
コネクション(1/2/3)
ガルズ村の昔からをよく知る女性で、カサンドラの友人。
村のご意見番として、村長姉弟と同居している。
村の不思議なこと、わからないこと、とにかくなんでも知っている不思議なおばあさん。
出されたお茶は全部飲むこと。
”隊長”:トーマス卿
(人間/28歳/男性)
コネクション(10/20/30)
ガルズ村の地主の家系で、村の自警団の団長を務めている。
ジャン=クリストフに憧れる青年だが、卿ではなく、ただの地主の息子。
見栄っ張りともいう。
悪い人物ではないのだが、先入観に捕らわれすぎている嫌いがあり、良くも悪くもラクシア基準では世俗的な判断をする人。
両親は健在で、二人を楽させたいという一念のもと、トーマスは地道な商売で蓄財をしているようだ。
しかし、「赤鉄」の存在は彼の商売にとって大きすぎる障害であり、できれば「赤鉄」を根絶したいと考えている。
また、ドワーフのジルベールとは自称ライバルであり、「赤鉄」の討伐数を競い合っているようだ。
強さは「研鑽を重ねる錬金戦士-1」程度。(ルールブックⅢ-441頁)
”にぎやかし”:トーマス隊
(人間/10代~30代/男性))
村の若者たちで結成した自警団で、全員トーマスの試験に合格したものたち。
・・・・・・なのだが、平時はお気楽で馬鹿騒ぎばかりしているようだ。
それでも村の人々からはいざというときには頼りにされている。
「赤鉄」に対しては、トーマスを筆頭に、個別撃破でなんとか持ちこたえているが、実力及び戦力の不足は深刻化しているようだ。
現在の隊員は18名程度で、それぞれが「赤鉄」になんらかの恨みを抱えている。
家族を失ったものも大勢いるようだ。
強さはそれぞれが「腕利きの傭兵-1」程度。(ルールブックⅠ-471頁)
”藪医者”:フランシーヌ
(人間/22歳/女性)
コネクション(50/200/400)
トーマス隊が入り浸る酒場を、若くして受け継いだ女主人。
怪我をして帰る彼らの怪我の治療も行う薬師でもあるが、いかんせん「口うるさい」のがたまにきずらしい。
快活な性格で、細かいことはあまり気にしない主義、といいつつも誰もが気づかないことに気づくことが稀にある、村の賢人の一人。
戦闘力は皆無だが、レンジャーレベル7、器用と知力はボーナス5程度相当の実力。
酒場の先代女将だった母親と、医者だった父親はともに「赤鉄」の襲撃で帰らぬ人となったようだ。
”教授”:ピエトロ”
(人間/失踪時35歳/男性)
トーマス卿の屋敷の近くに研究所を構えていたフルシル神官で、操霊術の研究者でもあった人物。
早くに亡くした妻と、一人娘のレイラが家族だった。
フルシルの神官としてこの地に着任し、カトリーヌの先代のシスター「バルバラ」とともに教師をやっていた。
「赤鉄」根絶の手がかりを少しでもつかもうと、この地に僅かに残る「雷都」の伝説の調査を20年以上続けていたようだ。
勤勉かつ理知的な性格で、当時は村人たちからも尊敬された人物だったが、10年前、フィールドワークのために単身村の外に向かい、失踪。
捜索隊も組まれたが、結局彼が帰ってくることはなく、その後「村の外へ出るときは2人以上でなければならない」という掟が出来上がった。
彼の家は「赤鉄」の襲撃で既になくなっているが、その研究資料と蔵書はすべて、トーマス卿の屋敷に保管されている。
また、トーマス卿の錬金術の師でもあったようだ。
ガルズ村の北に位置する街道付近で「赤鉄」と刺し違えて戦死し、白骨化した遺体が10年後、娘であるレイラ自身によって発見され、無事ガルズ村に「帰還」を果たした。
”鋼鉄”:ジルベール
(ドワーフ/78歳/男性)
コネクション(80/160/240)
ガルズ村に古くから住むドワーフで、木こり。
小さな林業ギルドの頭目であり、トーマス卿曰く”おっかないじーさん”。
寡黙で冷静沈着、口を開けば大音量の、まさに鉄の男。
「赤鉄」に大きな恨みを持つようで、彼らとの戦いでは真っ先に最前線でウォーハンマーを振るって戦う。
あまりしゃべらないため、性格もよくわからず怖がられているが、トーマス卿のことは嫌いではない様子。
その証拠に、彼に言うことを聞かせられるのはカサンドラ村長を除けばトーマス卿しかいないのだ。
強さは「力自慢の重戦士+2」程度。(モンストラスロア-214頁)
”鎧売りの”:マルタン&マーガレット夫妻
(人間&人間/50歳&51歳/男性&女性)
コネクション(20/40/60)
ガルズ村では数少ない鍛冶屋を営む夫妻。
頑固な職人気質、でも酒と猫が大好きな夫「マルタン」と、お人よしで優しく、特性アップルパイがおいしい「マーガレット」はずっと熱々の関係なんだとか。
十数年前、誰も引き取りたがらなかった男の子を、育て上げた。
血がつながっていなくても、息子は息子。
マルタンは暖かく厳しく、マーガレットは優しくふんわりと、息子を今日も愛しているのだ。
夫妻が作り上げる武器防具は品質がよく、トーマスもジルベールもジャンも、みんな夫妻の装備を愛用している。
”波打つ”:パスカル
(人間/42歳/男性)
コネクション(10/50/80)
マルタン夫妻と同じく、村で鍛冶屋を営んでいた男性。
かつてはジルベールと共に前線に立つ血気盛んな戦士でもあったが、10年前、妻を赤鉄に惨殺されたことがトラウマとなり、ショックで酒びたりの生活を送るようになってしまった。
一人娘のナディアがおり、まだ幼い頃の彼女にはパスカル自身が鍛冶と剣術を教えるなどしていたものの、現在では仲は険悪なものとなっているようだ。
刃をそぎ落とした「無刀」で「赤鉄」を倒す達人の影は既にないが、「赤鉄」への恐怖に曇る瞳には未だ、「赤鉄」への敵意の炎は燻り続けている。
きっかけがあれば、再び高波が彼の背中を押してくれるのかもしれない。
現在、パスカルの店は営業しているものの、本人が店番に立つことは滅多にない。
ごく稀にナディアが店頭に立っているのは目撃できるかもしれない。
本来の強さは「熟達した妖精剣士」程度で、現在は恐らく-2程度。(ルールブックⅡ-215頁)
”試験の”:カトリーヌ
(人間/28歳/女性)
コネクション(30/90/180)
ガルズ村の北の果てにある、フルシルの祠の管理人で、村で唯一の教師のお姉さん。
フルシルの神官でもあり、彼女の教育はテストだらけとある意味評判。
どんなにできの悪い子でも、できるまであきらめない、物腰の柔らかく優しい女性でもあるのだが...。
聖母の微笑みとともに渡される答案用紙は、魔女の誘いらしい。
独身。独身。
強さは「邪神を崇める神官」程度。(ルールブックⅡ-450頁)
”凸凹の”:カトリーヌクラス
(人間/~10代/ごった煮)
カトリーヌの青空教室で授業を受ける、村の元気な子どもたち。
全部で30人程度。
みんな優しいカトリーヌ先生が大好きだが、テストは勘弁してほしいと思ってる。
オデコめがねの少女のクラス長を筆頭に、今日も抜き打ちテストと戦う彼らの未来はきっと明るい。
「赤鉄」の襲撃で親や家族を失った子どももおり、彼らはカトリーヌと共に教会で暮らしたりしている。
最近の流行は、背後からジャンの髪の毛を引っ張ることらしい。通称「馬の尻尾」。
やりきることができれば、子どもたちから尊敬を集められるかもしれない。
委員長の必殺技はドロップキックで、昼にごった返すベーカリーの仕切りは彼女がやっている。
なぜかトーマス隊の大人も仕切れるスペシャルガールである。
また、最近イインチョと仲の良いリチャードは、トーマス隊で戦死したジョージを兄に持つ。
他の子どもたちとひと悶着合ったものの、現在は楽しく一緒に遊んでいるようで、カトリーヌ曰く、最近は笑顔が増えてきたらしい。
”純心”: ベルナデット・ ジャルベール
(人間/14歳/女性)
コネクション(0/10/50)
"パン屋" オットマールの一人娘で、レイラ、ナディアの幼馴染。
とても純心無垢な性格なのは、余計な情報を幼馴染と父親が通さないため。
友達大好き、お父さん大好きで、カサンドラ曰く純粋培養。
なおそのカサンドラに密かにあこがれていて、妖精魔法を彼女に教わっている。
パンつくりの腕はまだまだだけれど、とても優しい、村の人気者。
昔「赤鉄」に襲われたことがあり、その際母親を亡くしている。
キャラシート
”懸命なる兄弟”:エール・エリクシャーとアール・エリクシャー兄弟
(メリア/50歳/男性)
コネクション(80/120/150)
南区で便利な雑貨屋「エリクシャー」を営業する、ちょび髭の仲良し兄弟。
二人とも長命種のメリアで、身体に咲いた花はツキミソウらしい。
各地を旅してこのガルズ村に行き着いたらしく、ウルシラ地方やランドール地方の各地とコネがあるんだとか。
彼らに取り寄せないものは、多分、ない。
兄弟二人ともがフランシーヌにお熱で、彼女には薬草を半値で卸しているんだとか。ちょろいね。
「赤鉄」に襲われたところをジャンに助けられたことがあり、彼には頭が上がらないんだとか。
なお、彼らの自慢のちょび髭は一時期カトリーヌクラスの子どもたちのいたずらの標的になっていたらしい。ぶちぶち。
”ホテルマンの”:クロード
(リルドラケン/32歳/男性)
コネクション(30/90/150)
南区で村唯一の宿屋「クロードロイヤルホテル」を営業する、青い鱗のリルドラケン。
とはいえ、ホテルとは名ばかりの民宿なのだが、そこは夢見る彼のロマンが許さない。
彼がホテルだといえば、ホテルなので、うーん、ロイヤル。いいね?
なかなか高額の宿代だが、内装を褒め称えたるお客さんや、マナーのいいお客さん、事情のあるお客さん、身寄りのないお客さんには格安なり無料なりで部屋を使わせてくれる。
実は一流の教育を受けた経験があり、色々な地方語を話せるエリートなナイスガイでもある。
宿屋を一緒に経営する奥さんにはいつも怒られてばかりいるようだ。
「赤鉄」に襲われて、尻尾をなくしてしまった経験からか、「赤鉄」との戦いに出ることもある。
強さは「魔道に専心する魔法使い」程度。(モンストラスロア:213頁)
”笛を吹く”(ハーメルン):ミスター・ラットル
(グラスランナー/年齢不詳/男性)
コネクション(100/300/800)
ガルズ村の周辺に神出鬼没に現れる吟遊詩人。
フルートを吹きながらいつも遊びまわっているが、不思議と彼が「赤鉄」に襲われているところを見た人物はいないという。
パン屋の一人娘ベルナデットと友達になりたくて、パン屋の周りをうろうろしていることがあるそうだ。
村長の弟ジャン=クリストフとパン屋の主人オットマールを苦手としている。
飄々とした性格で、うにゅうが口癖。
意味のあるようなないような言葉を口ずさんでいる。うにゅう。
本人曰く、大昔世界中を旅してまわり、特別な魔法を教わったらしい。
キャラシート
「赤鉄」の侵攻、そして村の縮小の経過が見て取れる、防壁郡。
全部で4層からなる分厚い木製の壁だが、「赤鉄」相手には身体を隠せる程度にしか役立たないようだ。
一番外側の広大なラインが、かつての防御ライン。
二番目は元々ガルム村がまだ、ガルムシティだった頃の痕跡が残る廃墟郡。
三番目は、ガルムシティを縮小し、ガルムの町だった頃の痕跡が残る廃墟郡。
四番目は、ガルズ村になってから作られた狭い範囲の防壁。
共に、ガルズ村の西側、一番目の防壁と二番目の防壁の間に広がる自然の要害。
スコルの川は流れが速く、ハティの森はいつも薄暗い。
「赤鉄」たちは、ハティの森の奥からやってくる。
何度も討伐隊が森に送られ、みんな帰ってこなかったらしい。
村の東側に広がる、大きな森で、それに沿って作られた街道をラットル街道と呼ぶ。
どこかのグラスランナーと同じ名前な理由は、謎。
森では、村の木こりたちが「赤鉄」におびえながら毎日作業をしている。
また、街道をずっと東進すれば隣町【キャロル・シティ】にたどりつく。
人口900人程度の小さな町。
流通の妨げが多いガルズ村に比べて、非常に買い物のしやすい土地。
ランドール地方からの行商人が増えたことで潤っているものの、周辺を跋扈する蛮族たちの被害に悩まされているようだ。
にんじんの姿をしたマスコット、キャロルくんが大人気で、名物はキャロットケーキ。
キャロルシティ南部に存在する山。
最近蛮族たちが住み着いて、周辺で暴れまわっているらしい。
かつては魔晶石の採掘場があったらしく、少し前までは一攫千金を夢見る冒険者たちがやってきていた。
あかがね。
端的に「鉄」とも呼ばれる、魔動機にも似たガルズ村を襲う脅威。
その形態、能力はさまざまであるが、いくつかの共通点を持つ。
名称は不明のため村人たちはあだ名で呼んでいるが、カサンドラが確認した順番、その能力の傾向で分類分けされた、独自のコードネームも用意されている。
現在までに確認されている機種は一号乙、二号甲、三号丙、四号丙、五号乙、六号甲、七号特の7種類。
1.赤褐色の装甲
赤錆色とも形容される、独特の色の装甲を持つ。
この装甲は非常に頑丈な素材でできているのか、刃による攻撃はほとんど通らず、また、理由は不明だが魔法に対しても高い抵抗係数を持ち、鈍器か土属性の魔法以外での破壊はとても困難だ。
驚くべきことに、自己再生能力も備えているようだが、それは「赤鉄の核」と呼ばれるものに由来しているようだ。
装甲の素材についてわかっていることはほとんどないが、魔動機文明時代、ガルズ村がある周辺では魔動機の装甲材に使用する鉄鉱石の鉱山があった、という情報が残っている。
2.赤鉄の小核
赤褐色の装甲の再生能力の原因と考えられているのが、全ての「赤鉄」の装甲内に隠された部品、「赤鉄の小核」だ。
サイズによって「赤鉄の中核」とも呼ばれるそれは、人の眼球に似た形状をしている。
また、瞳、瞳孔にあたる部分には穴があいており、そこにマギスフィアをセットすることで魔動機術を行使しているのではないかと推測されている。
この核を破壊しない限り、「赤鉄」は何度でも動き出すことが何度も確認されており、彼らと戦うものたちの間では常識となっている。
3.人族との敵対
「赤鉄」は、ガルズ村の全身であった町の住民を明らかに殲滅しようとしていたことが確認されている。
その行動は徹底されており、【ライフセンサー】【マナサーチ】を活用してでも生き残りを全て殺害しようとした様子からも、その強い敵意が伺える。
その目的は、現状では完全に不明であるが、ガルズ村にも襲撃にたびたび訪れている。
また、現状ではガルズ村周辺での活動しか確認されておらず、どこかに拠点があると考えられている。
4.レイラ「蛮族よりおいしくない」
ベルナデット「食べないよ!?」
もっとも初期から確認されている「赤鉄」で、ゴブリンなどの手足を持った妖魔に近い形状をしており、「赤鬼」「小さな殺人鬼」の別名でも呼ばれる。
駆け出しの冒険者一人には荷が重い程度の強さであり、「赤鉄」の中では低級に位置する存在と見られているが、赤鉄甲・「ザントマン」を初めとした、上級の「赤鉄」と行動を共にしていることが多く、数を頼みにしたその戦法は脅威。
特徴的な赤褐色の装甲はマナに耐性を持ち、半端な威力の魔法を通さず、優先的に味方を守る行動をとるため個別撃破も困難。
また、他の「赤鉄」同様、行動停止に追い込んでも、硬い「赤鉄の小核」と呼ばれるコアを破壊もしくは除去しなければただちに復活してしまう。
トーマス隊は、このリルマーダーを一対一で倒せるように訓練を積んでいるが、並大抵の修練では叶わぬことだろう。
主な武装は粗末な赤錆色の棍棒や、なまくらのロングソードなどだが、ごく稀に大砲や弓で装備した機種が現れることもあり、それらは赤鉄一号・丙と称される。
カサンドラの分類上、乙とは格闘能力に秀でた「赤鉄」をさしているようだ。
モンスターデータ乙
モンスターデータ丙
鎧をまとった戦士のような姿の赤鉄で、かつて戦士「ザント」を葬ったことからその名がついた。
手にもった武器以外に、特徴的な頭部の三日月型のアンテナを持ち、これは武器として射出することも可能。
赤鉄・乙「リルマーダー」を超える戦闘力を持ち、複数の下級赤鉄を統率することが多く、指揮官クラスとして生産されたものと考えられる。
手に持った円月刀は高い殺傷能力と、人体に対する強い毒性を併せ持つため、「バーゲスト」や「リルマーダー」よりも真っ先にこちらを撃破することが優先されるほど、危険な赤鉄とみなされているようだ。
カサンドラが甲と分類した「赤鉄」は火力を増強した強化型を意味しており、出現した順番からも、「リルマーダー」を強化した機種と推測できるだろう
「ザントマン」ではトーマス隊や木こりたちでは戦力にならないため、出現した段階でトーマス卿やジルベールといった隊長クラスを呼び出すことが徹底されている。
より機動力を増強したザントマン、「赤鉄二号・丙」種も存在しており、種類の違うザントマン同士でのツーマンセルで出現することもあるようだ。
モンスターデータ
口に機銃の砲身を持ち、一見すると猟犬のような形状を持つ、最も村人に忌み嫌われ、憎悪されている「赤鉄」である。
「リルマーダー」「ザントマン」に比べれば装甲は遥かに脆く、また軽いため転倒させやすく、姿勢を崩したところを狙えば新兵でもたやすく撃破できる程度の耐久性しかもたない。
しかしながら、その脅威はその脚力・機動力にあり、閉所での戦闘では脅威を増すのは当然だが、その矛先は主に非戦闘員へと向けられることが多い。
「赤鉄の小核」にセットされたマギスフィアに由来すると思われる魔動機術やセンサーを駆使し、隠れている女子どもや老人などの非戦闘員を端から機銃で殺害していく姿から、「バーゲスト=邪悪な犬」という名称をつけられた。
擬似的に再現された「ウォールウォーキング」を利用しての待ち伏せをしたり、録音した被害者の断末魔の声を利用して敵を誘い出すなど、罠や策を弄することすらある。
主にそういった非戦闘員の生き残りの殲滅に用いられたり、上述した能力を駆使してだまし討ちを得意としているなど、最も憎しみをぶつけられるのは、そういった所業からきているようだ。
丙、甲のバリエーションによる変化が大きい機種でもあり、上述した「丙」は、機動力を重視した軽装型。
「赤鉄三号・甲」種は、やや機体サイズが大きくなり、背部にレーザー砲を装備した火力向上型であり、装甲も大幅に強化されている。
また、未確認であるが、複数の頭部を持ち、高い格闘戦能力をもつ「赤鉄三号・乙」とも言うべき機種が大きな被害をもたらしたこともあったという記述が残されているらしい。
モンスターデータ丙
モンスターデータ甲
強力な土属性の力を操る「カサンドラ」に対抗するために生み出されたと考えられている、空戦用の鳥型の「赤鉄」。
形状自体はハチドリのそれに似ていて、かなりの重量にも関わらず、自力でのホバー飛行すらも可能としているなど、「赤鉄」に用いられている技術の特異性が伺える。
これを装備した「ケライノー」の軍勢は小型の飛行艇をも墜落させるとも言われる強力な特殊兵装、魔動機術【フォールダウン】を持つ。
「ケライノー」胴体部の「赤鉄の小核」を一時的に露出させ、セットされたマギスフィアを展開、回転させ強力な気流を生み出し、敵空戦部隊を墜落させるというもので、「赤鉄」が増えてとする土のマナと相克関係にあるとされる風のマナの力を持つ。
ただし、一定の装甲圧を維持したまま飛行するためか稼働時間は短めであり、長距離移動には適しておらず、一撃離脱戦法を得意としている。
当初は「カサンドラ」を苦戦させたものの、弟の「ジャン」の機転により水辺に誘導され、エルフの得意とする水中での持久戦に持ち込まれ最終的には身動きの取れない水中に墜落したところを撃破されたという記録が残されているようだ。
これらの欠点を克服するために誕生したのが五号乙「アプス」とされており、「赤鉄」の成長性の脅威の一例として知られている。
また、思考機能にあるバグが存在し、ホバリング飛行時の構造的な欠陥と組み合わされたことで2機の「ケライノー」がお互いに誤射し合い、同士討ちとなった事例が存在する。
モンスターデータ
「ケライノー」の運用上の欠点を改善するために誕生したとされている、牛に似た形態をもち、「赤鉄」では珍しい水陸両用型の特性を持った機種である。
この「アプス」は背中に二つのハードポイントを持ち、二機までのアプスを背部に接続し、修理補給を行うことができるようになっている。
加えて水陸両用型としての特徴を活かし、川辺からの「ケラノー」による奇襲を行うなど、よりその運用性の幅を広げることとなった。
これが「赤鉄」を生み出したものにとって転換点となったのかどうかは不明であるが、赤鉄六号「ヘケト」の特性を見る限り無関係ではないといっていいだろう。
また、この機体自体の戦闘力も特筆するべきものがあり、「フォールダウン」を水のマナ用に再設計した「アクアカノン」を装備している上、【グラシュライン】のスラスターを小型化したものを搭載し、大出力かつ高威力の突進攻撃を得意としている。
頭部に搭載された角型兵装「トライホーン」は魔晶石に似た性質をもつ鉱石で構成されており、戦闘中に調整を行うことで、相手の防御を貫通し、大ダメージを与えることが可能だ。
以上の開発経緯、その特性から見て「ジャン」に対抗するための「赤鉄」と言っても過言ではなく、彼が参加した戦闘では必ずこの機種が増援として現れる、とされているらしい。
モンスターデータ
はるか古代、「ガルズ村」周辺の地域にあった王国の伝説。
「大破局」を経て、その内容の記録はほとんど散逸してしまっており、詳細を知るものはすでにほとんどいない。
残されたその痕跡は村の北、「フルシル教会」の磨り減った騎士の像のみである。
それらの伝説について、レイラの父親である「ピエトロ」が調査を行っていたらしい。
はるか古代、後に「ガルズの村」となる地域に存在した「ライドガルズ」という王国を善政で支配していた、当代最強の騎士にして、雷都の王の、失われた伝説。
頭脳明晰であらゆる学問に通じ、雷の魔法を自在に操るとともに、槍の名手としても優秀で、仲間と民を一番に想う、理想的な王であったという。
少年時代に、神より授かった槍の魔剣「グングニル」を用いて、水辺を漂い、毒で作物を枯らす、異形の馬の水妖「ナックラヴィー」を成敗した伝説を筆頭に、数多くの武勇伝を持つ。
隣国の姫と運命的な恋に落ち、二人は紆余曲折を経て結ばれるが、それは世界支配を目論む暴君、姫の父親が支配する隣国赤都「ヴラドヘイム」との戦いのきっかけとなってしまったようだ。
王の強さに敬服し、少年時代の王の配下となった「ナックラヴィー」、そして「ライドガルズ」の騎士団と共に雷都の王は「ヴラドヘイム」との戦争で善戦しするも、最終局面において、呪いの力を操る暴君により「ナックラヴィー」は殺され、騎士団は全滅、「ライドガルズ」「ヴラドヘイム」も暴君によって滅ぼされます。
雷都の王は最終決戦に臨み、数多くの犠牲、そして雷都の王自身の命と引き換えに、魂を捧げ邪竜となった暴君と差し違え、雷都の伝説は幕を下ろしたとされている。
また、実はティダン神の遠い子孫でもあったため、その魂はフルシル神によって天へといざなわれ、王はフルシルの騎士となった、という伝説も残されているようだが...?
「あなたは村を襲う【赤鉄】(あかがね)と呼ばれる機械の魔物と戦える、数少ない村人だ。
幼馴染の少年/少女(性別は未定)に頼まれて、君は一緒に隣の町【キャロル・シティ】までおつかいに行くこととなった。
彼/彼女には本人にも両親にも世話になっている、少々面倒だが行くしかないだろう。
幼馴染が言うには、キャロル・シティまでは年末の準備の買い物に行く予定のようだ。
最近あの辺りは、自分たちの村とは違った意味で物騒だ、用心が必要だろう。」
(故郷とするPCの数によっては変更あり)
「キミは一人前といっていい実力を備えた、炭焼きひよこ亭の冒険者だ。
ある日、キミの実力を見込んだマリアンデールから長期の依頼を受けた。
遠く、【キャロル・シティ】と呼ばれるウルシラ地方の小さな町周辺で、蛮族による被害が多発しているらしい。
キャロル・シティまでは二ヶ月ほどで、かなり長期の仕事だがその間の宿代と食事代は出るようだ。
キミは、身近な人物に挨拶をしてから、出発した。」
2.5サプリメントは基本、現状GMが所持しているエピックトレジャリー及びモンストラスロア対応とさせていただきます。
2.0種族については現行、種族特徴も含めて可としますが、セッション開始前にGM含めた参加者全員に能力などについて、簡単でいいので説明していただくことを使用条件とします。
これはその出典を所持していないプレイヤーとの連携のためでもあり、情報的ギャップを埋めてフェアにするための措置ですので、ご理解願います。
2.0にて登場した神々への信仰については、特殊神聖魔法の説明、運用が難儀なため非推奨での可とします。(要相談)
また、2.0サプリメントは非推奨ですが、逐一能力などの説明をしていただければ対応可能です。
こちらに関しては何か使用したいデータがあれば、開始、あるいは参加前に相談いただけたら幸いです。
基本的に、Uray-GMの卓では、上級戦闘を採用しています。
これは簡易戦闘の類では距離感の簡易化によって、やや理不尽な状況が起きるのを避けるためです。
戦闘ではトピックにて以下のような距離表を使用します。(卓によっては簡略表記する場合もあり様々です)
(1RPP:ゴブリン ゴブリン ボガード 20m 戦士@馬 拳士 10m 銃士 真語 神官)
このうち、左端の1RPPは、「1ラウンド目のプレイヤー側手番」を意味し、1REPならば「1ラウンド目のGM側手番」を意味します。
A@B表記はAが騎手、B騎獣を意味します。
これらはあくまでもGM側での表記ですので、プレイヤー側で表記する際は好きに表記していただいて構いません。
魔物=エネミーの判定については、生死判定、斬り返し、ダメージ決定など一部の判定を覗いて、固定値(7)とします。
エネミーの生死判定において、GMがダイスを振らず、「気絶しました」などの言及がない場合、基本的にそのエネミーは死亡したものとします。
妖精の武器加工はガンに有効とします。
ただし、ファイア・ウェポン、アイシクルウェポンをはじめとした「武器を属性付きの魔法の武器とする」魔法効果の対象にはならないものとします。
例外的にセイクリッド・ウェポンは「種族に対する特効効果」のため、効果の対象とすることができます。
また、「バトルソング」などの「射撃攻撃を強化する魔法」の効果は、ルールブック側に記載のない限り、ガンにも有効とします。(物理魔法の違いはきちんと区別していきます)
エメラルドラクーンをはじめとした、PC以外の仲間キャラクターのサモンフェアリー行使時には、PC同様に魔晶石を消費してもらいます。宝石の装備は必要ありません。
同様にカース・ドールをはじめとした、コストとしてアイテムなどを要求する能力を行使する場合、PL側の騎獣、妖精だけでなく、GMサイドの魔物にもその消費を必要とし、その携行ルールにサイトルールである戦闘用アイテムのルールは適用されないものとします。
ただし、これによりGMサイドの魔物を倒した際、コストとなったアイテムをはぎ取れる可能性も出ますが、あまりに高価なアイテムの場合、破損などにより剥ぎ取り不可能とする場合もあります。
戦闘特技、「変幻自在」の系統に使用要件に関して、ディフェンススタンス、牽制攻撃、必殺攻撃、挑発攻撃といった戦闘特技への適用を可能とします。
「ダブルキャスト」と「魔法拡大」系統の戦闘特技を組み合わせた時、2回それぞれの魔法使用時に、その拡大数と対象の変更を可能とします。
アイテム「携帯神殿」の効果の1体Xへの適用に関しては可能とします。
ただし、「携帯神殿」の運用に関するデメリット、不都合などが発生した場合、GM側は必ずしも考慮しないものとします。
騎獣2体を卓で同時に運用することは可能とします。
ただし従来のルール通り、1ラウンドに指示を出せる騎獣は1体までであり、また、騎獣2体を同時に連れ歩くことに対してのデメリットについて、GM側は必ずしも考慮しないものとします。
例外的状況を除いて、原則騎獣や妖精、ゴーレムは魔神の移動先に指定できる「PC」とは扱いません。
また魔神の送還において、一度でも強制送還を選んだ場合、通常の送還判定の再挑戦は行えなくなるものとします。
Uray-GMの卓には、「アウトサイダー」と呼ばれる外宇宙からやってきた生命体、宇宙人エネミーが登場することがあります。
彼らは共通して、以下の特徴を持ちます。
「○:通常武器無効」「○:毒無効」「○:精神効果無効」を取得している。
「○:魔法に弱い」で、自動的に魔法ダメージを受ける時+2点、弱点により物理ダメージを受ける時+2点ダメージを多く受ける。
「五重太陽系言語」で会話する。
「知覚」は「不明」であり、知覚に関する魔法効果の影響を受けない。
その他、アウトサイダー種の設定的特徴については「星霊魔術」のページを参照してください。
また、他のGMさんがアウトサイダー種の魔物を作成して、卓に登場させるのは構いませんので、ご自由に是非どうぞ。
分類:アウトサイダーの魔物に関連した魔法の系統です。
こちらは「星霊魔術」のページを参照してください。
同様に、他のGMさんの卓にこの魔法系統を登場させて使用するのは、ご自由に是非どうぞ。
分類:アウトサイダーの魔物に対抗するために作り出された魔法の系統です。
こちらも「竜晶魔術」のページを参照してください。
同様に、他のGMさんの卓にこの魔法系統を登場させて使用するのは、ご自由に是非どうぞ。
詳しい設定については「蛮族剣豪」のページに譲ります。
基本的に1vs5での戦いを想定したエネミーのため、通常のエネミーより能力が高めだったり、複雑な能力を持っています。
運用の際、GMは適切な障害としてのそれを心がけていますので、ご理解願います。
ペンシルゴンさん(GM鉛筆)が設定されたログレス魔導王国を舞台とした一連のセッションです。
蛮族剣豪(Uray-GM)
星霊魔術(Uray-GM)
竜晶魔術(Uray-GM)
Uray-GMの卓に登場する舞台、NPCの中には繰り返し登場し、コネクションを形成できるキャラクターもいます。
複数回登場するものに関して列挙していきます。
またこのうち、グージュ家に関しては「星霊魔術」とも、GM自身のPC「マリー=アンジュ」「マリー=リンヌ」とも関りが深いため、登場回数が多めになる傾向があります
ランドール地方ハルシカ商協国(P287)に居を構える、元は別の地方に本拠を置いていた弱小貴族です。
エルフの血を引く神官の一族として、かつてとある国の王に代々仕えてきた伝統的な歴史を持ちますが、160年前にその国が滅びてから、グージュ家の衰退がはじまります。
国が滅び、基盤と故郷とを失った彼らはその後、細々と住まいを転々としながら、王に仕える最高司祭だったころに収集した各地の神話に関する古書、口伝、祖先が遺した膨大な手記といった情報を(ある程度情勢にあわせて)編纂、小出しに出版することで長い時を生き残ってきました。
現在ではそれらの手記や情報は底を突きつつあり、新たな収入源、家業を必要としています。
祖先のエルフの影響か、女性は緑がかった銀の髪を生まれてくる傾向が強く、いずれも強い感受性をもって育ちます。また、性別問わず魔法への高い適性をもち、ほとんどの一族は神官であると同時に魔法使いでもあります。
ジャン=バティストを当主とする、現在の宗家です。
現当主の長女である「マリー=テレーズ」が「クレイスリア王国」の新貴族「レアード家」に嫁いで以降、クレイスリアで活動する商人たちとの関係を強めていますが、現在テレーズ以外の家督を継げる人物が出奔してしまっているため、宗家としての地位が揺らぎ始めています。
経営方針は当主の性格が日和見主義的なこともあり、大部分はともかく、重要な部分は影で長女と当主の妻である「マリー=フランソワ・ド・グージュ」の言葉にかなり大きな影響を受けて決定しているようです。
「君たちにライフォス様の加護がありますように...家族も大事にしてあげなさい」
人間/男/58歳
コネクション(50/200/500)
現グージュ当主である彼は、入り婿であることもあってか、家督を継いだその日から苦難の中不安なかじ取りをすることが決定づけられていました。
性格はお人好しな日和見主義で、貴族としてのやや割り切った冷静な判断や大規模な領地経営などの才覚にかけています。
しかし人徳はあるようで、各地の有力人物とのコネクションは豊富であり、今後の当家の状況を見据えた先代による人選ともいわれています。
非常に善良で家族を愛するおおらかで素朴な人物ですが、秘密裏に行動する長女、奔放な次女と三女たちと、その行動には常時胃を痛めています。
しかし、正気ではない妻を見限らずずっと一途に愛し続けるその人柄は娘たちにも認められており、いざとなった時には意外なほどの敏腕さで指揮をとり、家族を守ります。
神官としても、模範的な高司祭としてランドール地方のライフォス神官の中では知られた存在です。
顔が広いため、冒険者が顔見知りになることは容易いでしょう。
その性格上、親密になったとしてもなんら特権的な助力は期待できませんが、豊富なコネクションを活かした情報源となってくれるかもしれません。
「ああ...禍つ星が...あなたたちを見ているの。恐ろしいわ」
人間/女/37歳
コネクション(300/500/900)
先代グージュ家当主、オクタヴィアン・ド・グージュの次女であり、現グージュ家当主、ジャン=バティストの最愛の妻でもあります。
その容姿はグージュの女性特有の緑がかった銀髪を美しく伸ばしたもので、童顔なのもあり、実年齢よりはるかに若く見えることでしょう。
三女を産むまでは、毅然とした態度の淑女でしたが、現在は心を壊して、グージュ本家のあるハルシカで療養生活を送っています。
ほとんど気が触れてしまっており、日中はほとんどを寝て、夜間は起きて夜空を眺めて過ごしています。
夫や娘たちの状況を心のどこかで理解しているのか、時折予言めいた助言をすることがあり、彼女の狂った言動を完全に理解している夫はその言葉に全幅の信頼を置いています。
正気ではないため、冒険者のことを記憶してもらうのは途方もなく難しいでしょうが、一度彼女の庇護を得られれば、裏切ることのない慈母として冒険者たちに接してくれるかもしれません。
「私の愛は、あなたには理解できませんわ」
人間/女/24歳
コネクション(200/400/800)
ジャン=バティストとマリー=フランソワの間に生まれた長女で、現在は「レアード家」に嫁いでいます。
神学はもちろん、魔術と名のついた技術全てに精通した才女であり、かつては大魔術師としての将来を期待されていました。
緑がかった銀髪こそ、姉妹とそっくりであるものの性格は随一に苛烈、冷静沈着であり、かつては次代のグージュ当主の器とも目されていたほどの女傑でもあります。
グージュ家を存続させるための父の策略として嫁入りしましたが、その実、夫の家の乗っ取りを画策しているとも、逆にグージュにそのすべてを吸収させようとしているとも噂され、恐れられています。
現在はハルシカ国外にいることもあり、冒険者が親密な関係になることは難しいでしょう。
しかしひとたび良好な関係を築けば、冒険者が彼女を裏切らない限り頼もしい後援者となってくれるはずです。
娘として「マリー=イザベル・ド・グージュ・レアード」がいます。(人間/女/5歳:コネクション0/50/100)
その他、次女としてマリー=リンヌ(エルフ/19歳)、三女としてマリー=アンジュ(人間/18歳)がおり、ともにブランブルグで冒険者として活動しています。
マリー=フランソワの姉であるアレクサンドラ・ド・グージュを中心とした家族で、密かに次の家督の座を狙っていました。
しかしその実態は、その機構すべてがアレクサンドラの傀儡であり、後継者であるはずのエマニュエルも隔離させられている状況です。
豊富な資金力を活かして、本家から様々な手段でグージュの重要な土地を奪い取り続けています。
アレクサンドラ、ジェルマンといった主要な人物が死去したことにより分家は事実上瓦解、次男エマニュエルが一応の跡取りとなりましたがその所有する土地のほとんどは本家が引き受けることとなりました。
「くすくす、神様の愛、星の声、聞こえたかしら」
エルフ/女/享年38歳
コネクション(-/-/-)
「マリー」の名を持たぬ、現状唯一のグージュの女性であり、テレーズ、リンヌ、アンジュのマリー三姉妹にとっては母親であるフランソワの姉であるため、伯母に当たる存在です。
性格は気まぐれかつ嗜虐的、かつ愛情深い性格で、常識ではその行動をはかりしることはできません。
邪法と呼ばれる「星霊魔術」、そして先代当主オクタヴィアン、「オトウサマ」を崇拝していて、星の綺麗な夜に出歩き、空と一人で会話する姿が度々目撃されています。
かつては優れた神官、操霊術師として名をはせていましたが、現在では星霊魔術の影響か、完全に気が触れたような言動をしています。
エルフではありますが、そのグージュ特有の緑がかった銀髪を長い二つ結びにし、白いワンピースを着用した145cmにも満たない身長の姿はまるで童女のようで、明らかに年齢と合致していません。
グージュの家督に執着していますが、その目的は家督そのものではないと考えられます。
冒険者と遭遇した場合、よほどの価値か、興味を持たぬ限り彼らを殲滅しようとはしませんが、その判断基準は尋常ではないもののため、彼女と会話して何かをひきだそうとするのは大変危険な行為でしょう。
異邦王を発端とする一連の事件の末、討伐されて死亡しています。
「ああ、星が! 星が!」
人間/男/享年40歳
コネクション(-/-/-)
見合いにより、アレクサンドラと結婚して二人の子どもを設けた商人の男性で、現在は故人です。
当初は妻にも一途な真面目な秀才といった紳士でしたが、妻が第二子エマニュエルを妊娠した辺りから徐々に言動が狂い始め、最終的には完全に気が触れて飛び降り自殺してしまいました。
夫婦仲は良好だったようですが、アレクサンドラはその死を悲しむこともなく、葬儀も行わないませんでした。(後にエマニュエルが密かに開催しました)
また、結婚前から金貸し業で多額の貯蓄があり、その莫大な遺産はそのまま、妻と残った息子に引き渡され、目減りし続けています。
「俺は飯、風呂、寝るの3音節以上は話さない主義なんだよ」
人間/男/20歳
コネクション(50/150/300)
マリー=フランソワ・ド・グージュの姉である、アレクサンドラ・ド・グージュの長男で、マリー三姉妹にとっては従兄にあたる存在です。
性格は根暗かつ非社交的で、管轄のグージュ領「フィーア」どころか、屋敷から一歩でも外に出るのは極めてまれです。
家督獲得のために父親が貯蓄してきた遺産を湯水のように(それでも微々たる減り方ですが)使い、貴重な蔵書をかき集め、解読することに日々を費やしています。
領地から出てくることがないため、プレイヤーと出会う機会はあまりありませんが、一度でも彼から信用を得ることができれば、得難い知識源となってくれることでしょう。
本家の子どもたちの中では、三女アンジュと仲が良かったようです。
密かに、母の凶行を止めようと星霊魔術の研究を行うなど、反感を強めていますが、実際は家族に対する愛情は人一倍あり、母親は見捨てきれず、生まれる前に亡くした父親についても、そのマナフォトを肌身離さず持ち続けています。
そのほかに、海に転落して夭折したとされる長男がいました。
グージュ家はその経営を改善するために、維持費が安かったり、利益が出そうな小さな土地を積極的に買い集めた時期がありました。
そのため異常なほどの数の飛び地を所有しており、ブランブルグから冒険者が歩いて行ける距離にもそれらは存在します。
ブランブルグから片道四日の距離にある小さな町です。
各都市に贈られる小ブランドの服飾工場を多数抱えていて、時折デザイナーや職人を志望する若者が訪れることもあります。
周辺には森林が広がっていますが、一部、空から落ちてきた謎の構造物の影響で更地になっている部分があり、そこは「ブルーノ・クレーター」と呼ばれており、「アウトサイダー種」の魔物が現れることから立ち入り禁止となっています。
かつて魔動機文明時代にここから空の向こう側、宇宙に船を打ち上げたという記録、そしてその船に乗った男性と女性の悲恋の逸話が遺されています。
女性が待っていたとされる浜辺には、墓がありましたが、何者かによって持ち去られてしまい、現在は二人の幸せを祈る石碑が、領主によって建てられています。
土地の管理はグージュ本家が行っており、二年に一度ほどのペースで当主であるジャン=バティストが訪れて、実務作業を行います。
ブランブルグから片道五日の距離にある、小さな村です。
何の変哲も、見どころもない場所のはずですが、グージュにとっては重要な土地です。
村の地下に巨大な建造物が埋まっており、それは展開すると巨大な「天への階」になると言われています。
グージュに関する伝説の残る、「星の谷」が存在する領地で、現在は分家で管理されています。
管理者はグージュ分家の男子、「エマニュエル・ド・グージュ」です。
星の谷は天文学的に、観察にとても優秀な立地、ロケーションであることもあり、天文学者や、その護衛の冒険者がよく訪れています。
また、周囲には古い遺跡も少数発見されており、それらへの侵入の許可を出すことも、領主の仕事となっています。
ブランブルグから六日ほどの距離です。
現在は分家で管理されている土地で、管理責任者は「アレクサンドラ・ド・グージュ」です。
グージュの先祖たちを埋葬した霊廟を擁する遺跡があり、オクタヴィアン以前のグージュ家の人間はそこに祀られています。
また、そのオクタヴィアンが晩年を過ごした土地でもあり、広大な屋敷が存在するほか、彼個人の資金で建設された豪奢なライフォス神殿なども存在します。
現在は「アレクサンドラ」と、その使役する「アウトサイダー」によって壊滅状態となってしまっています。
神格:小神
系統:第一の剣
聖印:”契約”を意味する”リンゴの木”。リンゴは契約の成果であり、枝は信者の行い、根は信者、大地は名もなき神そのものを意味する。
教義:契約の履行、誓約の順守、倫理に対して善良であること
解説:すでにラクシアではその名を失われた契約を司る小神です。
辛うじて文献に残っている伝承では、元はメティシエの娘であり、戦いのために無法を重ねる父の陣営と決別し、第一の剣に触れてライフォスに味方したとされています。
しかしその出自から第一の剣の神々からも警戒され、最終的にはメティシエの危険な兵器を永遠に封印し続ける契約を結ばされ、(これはブラクザバスの罠とされています)この女神は地の底に消え、その後人々から名すらも忘れ去られてしまいました。
2 | 【サーチ・アンデッド】 | 消費 | MP3 |
系統 | 特殊神聖魔法(エヴァリシア) | 習得 | レベル2 |
対象 | 半径30m/すべて | 射程/形状 | 術者/- | 時間 | 一瞬 |
抵抗 | 必中 | 属性 | なし |
概要 | アンデッドの存在を感知する。 |
効果 | 効果範囲内に「分類:アンデッド」のキャラクターが存在した場合、術者はそのことを知ります。 場所や数などはわかりません。 一方、対象もまた、この魔法が使われたことを感知します。 ですが、術者の具体的な位置などはわかりません。 |
4 | 【リンク・コントラクト】 | 消費 | MP6 |
系統 | 特殊神聖魔法(エヴァリシア) | 習得 | レベル4 |
対象 | 1体全 | 射程/形状 | 接触/- | 時間 | 特殊 |
抵抗 | 任意 | 属性 | 呪い |
概要 | 神の祝福のもと、正しい契約を結ぶ。 |
効果 | 対象と術者は、一つの契約を結びます。 契約の内容は術者が自由に決められますが、達成条件は明確でなければなりません。 契約を放棄しようとしたり、意識的に履行を遅延させたりしようとした場合、お互いに術者の最大HPと同じダメージを確定ダメージとして受けます。 この確定ダメージが発生するか、契約を履行し終えれば、この魔法は解除されます。 |
7 | 【バトル・マニフェスト】 | 消費 | MP5 |
系統 | 特殊神聖魔法(エヴァリシア) | 習得 | レベル7 |
対象 | 1体 | 射程/形状 | 30m/起点指定 | 時間 | 3分 (18ラウンド) |
抵抗 | 任意 | 属性 | なし |
概要 | 妥当すべき種を指名し、打ち倒すことを神に誓う。 |
効果 | 術者は、魔物の分類を一つ指定して、この魔法を行使します。 対象が近接攻撃、遠隔攻撃を、術者が宣言した分類のキャラクターに対して行うとき、その攻撃で使う武器を魔法の武器として扱い、命中力判定に+1のボーナス修正を与え、それが発生させる物理ダメージを+2点します。 術者が宣言した分類以外のキャラクターに対して、近接攻撃、遠隔攻撃を行う場合、対象は命中力判定に-1、それが発生させる物理ダメージに-2のペナルティ修正を得ます。 |
10 | 【テスタメント】 | 消費 | MP10 |
系統 | 特殊神聖魔法(エヴァリシア) | 習得 | レベル10 |
対象 | 1体 | 射程/形状 | 10m/起点指定 | 時間 | 10秒 (1ラウンド) |
抵抗 | 任意 | 属性 | なし |
概要 | 勝利することを神に誓う。 |
効果 | 対象が近接攻撃、遠隔攻撃を行い、その威力決定においてクリティカルが発生したとき、続く1ラウンドの間、対象のC値を-1します。 クリティカルが発生しなかった場合、続く1ラウンドの間、対象のC値を+1します。 |
13 | 【ツリー・タブレット】 | 消費 | MP20 |
系統 | 特殊神聖魔法(エヴァリシア) | 習得 | レベル13 |
対象 | 木1つ | 射程/形状 | 接触/- | 時間 | 30秒 (3ラウンド) |
抵抗 | 任意 | 属性 | なし |
概要 | 木を自らの神に見立てて、守り通す事を誓い、不屈の力を得る。 |
効果 | 自然界で生存している木を1つ指定し、自らが守る神と見立てて、戦いを聖戦とします。 対象の木を中心とした半径30mの範囲に存在する、術者が味方だと認識するキャラクターすべては効果時間中、防護点が「術者の魔力の半分(切り上げ)」点上昇します。 |