冒険者の街ブランブルグ

概要

・冒険者と傭兵の街ブランブルグ。それはK国とT国の国境にあります。
・ブランブルグは“魔境”とよばれる、人の敵たる蛮族達と魔物達の住む領域の傍にあり“魔境”の脅威に対抗し、K国とT国の国交と交易路を維持するために存在します。
 しかし、全周を危険地帯に囲まれた最悪と言える、最前線的な立地にあるため、従来通りの数を頼りにする軍隊を設置するには兵站の維持が難しく、これを解決するために、冒険者の雇用による脅威への対処がを行われています。
・K国とT国、更に大商人達の出資により設置されたブランブルグは、周辺諸国より冒険者を募った結果、言語、文化、宗教、種族、等がごった煮の状態にあり、異文化、異種族に対し寛容な空気があります。
・複数の言語が入り乱れた結果、この街にはザルトブルグという別名も存在し、ブランブルグ派と、ザルトブルグ派の論争等もあったりします。

周辺環境

・ブランブルグはは“魔境”の脅威――
 特に人族に悪意を抱く蛮族との戦いの最前線という面があります。
 また、巨大生物や、多島海に出没する海賊等と言った脅威もあり、これらに対抗するため、ブランブルグは周辺地域より広く冒険者を募集しました。
・この際に、大きな売りとされたのが冒険者優遇政策。
 冒険者ギルドの設立、宿泊施設の整備、育成機関の設立の推進、免税、等々…
 赤字覚悟の無茶な試みは奇跡的に成功を納め、多数の冒険者が街に集まりました。
・結果“守りの剣は無くとも、街を維持出来る”と言えるほどの力を保有する街になりました。
・反面、冒険者や傭兵という戦闘力ばかり高くなった社会不適合者を大量に招き寄せたため、ブランブルグの裏側には複数の犯罪組織が潜り込む結果となり、自然と貧民窟も形成され、街の治安自体はそれほど良いとは言えない状態にあります。
 交易拠点という、富の行きかう街という面もあるため、特殊な品物や利権獲得に絡んだ各組織間、または個人間によるトラブルは日常茶飯事になります。
 最も、それすらも冒険者の飯のタネになるわけですが…。

冒険者の街の運営

・ブランブルグの政策は合議制により決定されます。
 これは街自体が、複数組織による共同出資により設立した事に起因し、K国大使、T国大使、商業ギルド長、冒険者ギルド長、魔法学院長らによる『ブランブルグ合同運営本部』が設置されています。
・当然ながら、各代表は自分の所属組織に有利になる様に政策を決めたがるため合議はgdgdになり、罵り合いに終始するのが、毎度の光景になります。

中央区

・最前線の街の中央らしく、防壁により囲まれています。
・ブランブルグ合同運命本部のほか、K国、T国大使館、商業ギルド本部等があり、貴族街と揶揄される金持ちや権力者達の居住する住宅地も含まれます。
・防壁は白いシンプルな石壁、これはブランブルグの名前の由来になります。
・こんな壁の中にすら、K国とT国の諍いは持ち込まれ、防壁内部にT国とK国を象徴する二本の塔が建てられています。
 更に、区域の北側にはK国の派閥、南側にはT国の派閥と住み分けが行われています。

港湾区

・冒険者の街は川の河口があり、そこには港があります。
・この港はK国とT国に跨る交易の拠点とされ、定期的に交易船が訪れます。
 そのため、港には交易場が置かれ、日夜を問わず商談が行われています。
・更に、港に隣接する市場通りが形成され、日中は買い物客により賑わいを見せます。
・交易品はもちろん、漁業組合による鮮魚の取引きも行われ、荷揚げ荷卸しをする人夫達のために安く食事を提供する食堂等も存在します。
・完全に商業ギルドの縄張りと言え、金と物と人が休みなく行きかう活気ある区域です。

北区

・K国に連なる街道に面する区域。K国の風潮が強い住宅地になります。
・区域の中央には、山脈より流れ出し、港湾区に至る川が流れ、この川に隣接する様に、一般市民向けの商店街があります。
・整然とした街並みの都市らしい区域になり、比較的富裕な層の街になります。
 川には橋が少数ありますが、遊覧航行を兼ねた渡し船も設置され、これは若干ながらに観光資源とされます。
・また、区の東…海側には港湾区から拡がる白い砂浜が存在し、夏季にはちょっとしたリゾート地の様相を見せます。

南区

・T国に連なる区域。 ~そのまま南に行けば乾燥した砂漠に行き当たりますが、この南区はまだ砂漠の影響は薄く、街の周囲の中では比較的開けた南側には農耕のために開拓された村々が点在します。
・この農村で作られた野菜や家畜の肉等の生産物が運びこまれるのが、この区域。
・毎朝、市場が立ち、生鮮食品の売買が行われます。
・区域の雰囲気も農村のそれに近く、家畜を飼う家が多く、それらの臭いや騒音を嫌う富裕層はほぼ住まない、という風潮があります。
・このため山の手の北、下町の南という差別意識が両区の住民にあり、個人レベルのトラブルの元になる事があります。 ~

貧民窟

・ブランブルグの西側、すなわち魔境側に形成されたスラム街。
・貧民や難民をはじめ、亜人、犯罪者等の、ほかの区域には住み難い者達の巣窟。
・ブランブルグ合同運営本部の管轄外にあり、大事件が発生した場合を除き、運営本部による積極的な関与のない治外法権の区域。
・ここは老舗盗賊ギルドの縄張りの内にあり、貧民達の数割はその準構成員の様な立場に置かれ、様々な汚れ仕事を斡旋されています。
・しかし盗賊ギルドの管理も隅々までは行き届かず、ブランブルグ住民に害意を抱く多種多様な組織の活動の温床にもなっています。

ブランブルグ 主要NPC

ブランブルグ合同運営本部

アークフィリア

(ナイトメア/女性/年齢不詳)
コネクション: 200/500/1000
属性:野心家、合理主義者
名前色:

「無能は嫌いだから」
「あなたは見込みがあるわ。死ぬ気でやりなさい」
 燃えるような赤毛の豊満な肢体の女性ナイトメア。角は両側頭部から後ろ向きに生えている。
 一見冷徹な印象を受けるが、話してみると割と気さくでおちゃめなおば(ガスッ)お姉さんである。
 アークフィリア魔法学院の創始者にして初代学院長にして現学院長。
 学院の卒業生たちを国の要職に就かせ、権力を手中に収めることを画策し、現状それは成功しつつある模様。
 その人脈を活用し、学院とそして最前線の街の維持を担う重要人物の一人。

"ゴールドマッシュルーム" レオポルト・フング・ロッシジャーニ

(エルフ/男性/112歳)
コネクション: 250/600/900
属性:キノコカット、貴族、傲慢
名前色:dormant gold

「これだから南の連中は」
「わたしを誰だと思っている。━━━頭が高いわッ!!」

特徴的なヘアスタイルの、エルフの男性。声がカン高い。
エルフらしくすらりとした長身に仕立ては良いながらも華美でない衣服、整った目鼻立ちにサラサラの金髪と非の打ち所がない美男子なのだが、その異彩放つ髪型が全てを印象づけてしまっている残念紳士。
いかにも貴族然とした傲慢な性格をしており、身分の上下で他人を判断する。
しかしそれは権威の力を熟知しているという事であり、人脈の多さではブランブルグ随一。また裏工作、根回しの上手い、抜け目ない人物である。
また、本人も優れた妖精使いであり、更に真語魔術、操霊魔術への造詣も深い実力者。ただ、そのせいで"マジックマッシュルーム"等と揶揄される事もあり、その仇名を呼ばれる事を極度に嫌う。
K国の全権大使であり、ブランブルグの意思決定を担う重要人物の一人。

"称号"T国大使

(種族/性別/歳)
コネクション: //
属性:
名前色:

「台詞」
「台詞」

T国全権大使

"称号"冒険者ギルド長

(種族/性別/歳)
コネクション: //
属性:
名前色:

「台詞」
「台詞」

冒険者ギルド長

"金貨"ハロルド・アールスボルト

(人間/男性/68歳)
コネクション: 200/600/950
属性:老紳士、有能ギルド長、孫ボケ爺
名前色:day dream

「却下する。それは経済的ではない。」
「ミュンたぁ~~ん♡おじいちゃんでちゅよぉ~~♪」

ほぼ白髪のピシッとした老紳士。
ブランブルグの意思決定を担う"商人ギルド"の長。
折り目正しく、非常に規則、規律に厳しく、「冒険者ギルド長」とは衝突する事が多い。
しかし、自ら前面に出て会談や折衝に骨を折る姿から、ギルド員たちの信頼は厚い。
また、人脈の広さと交渉術の巧みさで、K国、T国の要人たちからも信用されている。
そんな完璧社長にもたった一つ━━いや、一人の弱点があった。
齢5歳の孫娘、「ミュン・アールスボルト」の存在である。このたった一人の孫娘の前では、ただのデレデレした好々爺━━いや、孫ボケ爺だった。
孫のためなら何でも手に入れ、孫のためなら自分の身を顧みずに危険に飛び込む。本人は隠しているつもりだが、既にギルド内はおろかブランブルグ内の常識である。
孫娘は好奇心旺盛で、行動的。その為しばしばこの老人を心胆寒からしめる行動に出る事がある。本来、中央街に住むこの紳士が「百剣亭」に息せき切って駆け込む姿が目撃されるのは、そんな事件が発生した時なのだ━━。

盗賊ギルド"ゴルトアンブルート"

冒険者の街の裏社会を牛耳る、老舗の盗賊ギルド。
その名は“金と血”を意味し、利益=金と縁故=血により結束する犯罪者達の組合。 しかし、ギルドの利益を害する者には血の贖いを、という意味も含まれます。
“金と血”の仕事は多岐に渡りますが、その主だったものは情報の売買にあります。
冒険者の街は二国間の国境に在り、また交易の拠点になるため、情報は特に重要。図書館の本には載らない、生きた情報の遣り取りはこのギルドに莫大な利益を齎します。
また、二国の権力者、および大商人達の情報を鷲掴みにする事により、“金と血”は迂闊に手出しされない立場を作り出し、既得権益を保持しています。
“金と血”の息の掛かった密偵は、街のあちこちに居ます。
密偵達は普通に生活を送りながら、街を飛び交う様々な噂を集めます。
冒険者の中にも、盗賊ギルドの息の掛かった者は何人も居ると言われます。
闇市場もこのギルドの管轄下にあります。
これは軍の横流し品、質流れ品、盗品、等を扱う店のほか、商人ギルドに未登録の屋台が集まる不正規の市場となります。
不正規ゆえに免税、免税ゆえに安いのが売りになり 闇の市場と言われるものの、開催されたとなれば人の溢れる、ちょっとしたお祭り状態になります。(もちろん、開催にお目こぼしをする役人連中の懐も温まります) 最後に“金と血”の仕事に貧民窟と歓楽街の取り仕切りがあります。
そもそも貧民街は街の統治の外に存在する、文字通りの治外法権。
その貧民窟に最低限のルールを齎し、危険ながら無法状態にはならない程度に抑えているのが盗賊ギルドになります。
また、歓楽街に存在する裏の酒場や娼婦宿等は、商人ギルドに許可を取らずに営業をはじめた店が多く、それらの店の後ろ盾になり、管理し、商人ギルドとの間を取りなす役目もしています。 言うまでもなく、そのためにアガリを徴収しますが。
“金と血”はこれら、情報売買、闇市場、歓楽街の三大要素を司る三幹部をリーダーに据え、日夜活動を続けています。
※ゴルトアンブルート(Gold und Blut)

"大犬"ネロ

(人間/男性/30歳半ば)
コネクション: //
属性:冷徹、鉄面皮
名前色:

「台詞」
「台詞」

三幹部の筆頭、盗賊ギルドのギルドマスターになります。
主に金と血の最大の売りとなる情報部門の長の立場にもあります。
すなわち、情報を盗む盗賊、密偵達の長という事になります。
“大犬”は、K国、T国、大商人達とのより良い癒着関係を構築するべく奔走、それらの権力に恭順する様な姿勢を示す事から“犬”と揶揄されます。
しかしこの犬は、主人の喉を噛み切るだけの牙――すなわち各組織や権力者の、公には出来ない情報を切り札的に隠し持ち、それをチラ付かせる事により、ギルド権益を拡大、保持する事に成功しました。
この功績により、三十代ながらギルドマスターの地位にのし上がるに至り、ギルドの内外より多くの羨望と畏怖、嫉妬を集めています。
見た目は若さの残る長身痩躯の男性。情動の薄い鉄面皮。
性格は慇懃無礼。猜疑心が強く、人は利害関係のみにより結束すると考えます。
それだけに労働に対する報酬の支払いは正確。この点における信頼は高く“金と血”の、金による結束を盤石なものにしています。
自ら犬とよばれ、しかし利益と情報により人を走狗とする男。
ゆえに“大犬”の二つ名が付いたと言われます。
※グロスフント(Gros Hund)

"古狸"ドラード

(種族/男性/歳)
コネクション: //
属性:
名前色:

「台詞」
「台詞」

三幹部の2。盗みとスリ、盗掘、盗品の売買といった部門を仕切る闇市の長。
老齢ゆえに一線からは退いたものの、高い技術と深い知識は今もなお健在とされ、盗賊ギルド内のご意見番を務めながら、若手の育成に力を入れます。
闇市場の最終的な責任者という立場にもあり、闇市場に被害を及ぼす事は古狸の顔に泥を塗るのに等しく、“金か血”の贖いを要求される事となります。
先代ギルドマスター。今は“大犬”にその座は譲りはしたものの、長い年月と実績、実力により獲得した尊敬は今もなお根強く、昔ながらの職人めいた盗賊、盗掘師達からは師と崇められます。
見た目は丸眼鏡を掛けた老齢の男。ドワーフ族。
頑固一徹な職人気質。しかしギルドマスター引退後は多少丸くなり、若者達の仕事を一歩引いた位置から見守る様になりました。
宝石類と貴金属、美術品の収集家という面があり、彼の個人所有する宝物庫には、すさまじい量の金銀財宝が眠ると噂されます。
二つ名の“古狸”は、ほぼそのままの意味になります。
少々仲の悪い“大犬”と“女狐”の間を取り持つ立ち位置にもあります。
※アルトダクス(Alt Dachs)

"女狐"ロッサ

(種族/女性/歳)
コネクション: //
属性:
名前色:

「台詞」
「台詞」

三幹部の3。主に貧民窟、歓楽街の部分を取り仕切る部門の長になります。
貧民窟の貧民、難民、孤児等に(汚れた)仕事を与え、利益を上げるほか酒場や娼館等に集まる噂を集め、情報部門に提供するのが主な役目になります。
また、個人間トラブルの絶えない夜の街を統べる部門となるため、この部門に属する者は、直接的な暴力を振るう術に長けた者が多いとされます。
“女狐”とよばれるこの人物は、長い期間この席に在る女性。
“古狸”に次ぐ古株にも関わらず、その容姿はまったく衰える事はなく、普段は蠱惑的な笑みを称えた美女になります。あらあらうふふなお姉さん。
犯罪者達を統べる立場ながら情に厚く、困窮者に手を差し伸べます。
しかし彼女は慈善家とは違います。彼女により救われた者は、彼女の配下となり少なからず、裏の世界に足を踏み入れる結果になります。
また自分の気に入った少女を様々な手段により虜にし、様々な技術を仕込み、子飼いの密偵とする、という事を趣味とします。
この密偵達は“狐の尾”とよばれ、街のあちこちに配されます。
優し気に微笑む、しかし人を拐す妖女。ゆえに彼女は女狐とよばれます。
人間味の無い“大犬”を、気味の悪い男と言い毛嫌いしています。
※フラウフクス(Frau Fuchs)
※狐の尾:フクシュヴァンツ(Fuchs Schwans)


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