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目次

更新履歴

【ログレス魔導王国】

概要

 ランドール地方の最東端、ブランブルグから海を挟んで東北東に向かった土地に存在する国。
 大破局で滅びた国を改名し、再建したことによって生まれた歴史的な大国のひとつ。
 初代国王の意向により、軍事と生産を両立した豊かな国を目指している。
 10年前の蛮族大軍との衝突により、一度は王都にまで攻め入られたものの、現在は先代国王の統治の下、国の復興に力を入れている。

基本情報

歴史

地理

現在執筆中。
誰か地図に書き起こしてくれませんか(チラッ

政治

 フォールティア王家による王制によって成り立っており、王家の直下では、代々複数の侯爵家がそれぞれ大将軍、宰相、財務大臣を務めている形となる。
 ランドール地方から東部へと進行、蛮族領の切り取りをし、辺境伯軍による領地拡大を狙っているようだ。
 産業は現在活発化しており、特産品を数々を開発している最中。魔動都市の助力もあり、文明復興及び近代化も平行して進行中。

身分階級

 大きく分けて、貴族・平民・奴隷に分かれている。商人は平民に位置する。

貴族

 王家を頂点として、公爵家が1つ、侯爵家が5つ、辺境伯家が3つ存在し、その下は伯爵家、子爵家、男爵家、騎士家と続いている。
 騎士家は名誉貴族であり、一世代のみ。その為、領地を持てるのは男爵家までである。

平民

 貴族でも奴隷でもない民たちは全て平民となる。
 中には一部貴族よりも資金を多く持っている大商会などもあるが、これもまた平民たちの集いである。

奴隷

 基本的には、借金奴隷が6割、犯罪奴隷が3割、不法奴隷が1割。
 現在は働き口が多いため、警備の強化とともに不法奴隷の確保作戦を実行中であり、不法な奴隷取引をしている商会の数々が潰れている。

国定騎士

 年に一度の試練に合格した、文武両道の限られた信用できる人材のみがなれる国王直属の騎士。
 国定騎士に任命された者は、騎士爵を得ることができる。
 職務内容も治安維持任務、戦争に従軍する軍人的な任務が多数であり、大衆からは華やかなイメージをもたれている。
 給金はそれなり。

家領騎士

 貴族や領地に雇われる私兵のような立場の騎士。
 爵位をもった騎士家以上の家が雇用することが可能であり、多くの場合は縁戚関係などのいわゆるコネによって採用されるケースが多い。
 主君の領地での徴税、領民同士の間での調停、領地及びログレス領土の境界警備といった雑多な事務、警察な職務に加え、国定騎士同様戦争の際には招集、徴兵される多忙な身であることが多い。
 そのため、多くの【領家騎士】は手柄を上げて【国定騎士】になることを夢見ている。
 ただし給金に関しては下位の国定騎士よりも、あくまで主君の領地の状態次第である領家騎士の方が高額であるケースが少なくないため、むしろ豊かな領地への転属を願うものも一部には存在している。
 原則としてログレス王国の支配下にある存在であることは変わらない。

主要な貴族家

【フォールティア王家・公爵家】

【ウォルポール侯爵家】

【マルケルス侯爵家】

【マンセル侯爵家】

【フランクリン侯爵家】

【ローエングリン侯爵家 】

【アルフレッド辺境伯家】

【ブリギッド辺境伯家】

【シュバルツ辺境伯家】

その他の貴族家

【リンゼイ伯爵家】

 ローエングリンの縁戚筋にあたる家。権力はお世辞にも実権があるとは言えず、ローエングリン侯爵家も衰退がはじまっている為、逆風が吹いている。

【オブライエン家】

【ハートフィールド元男爵家】

【グローリー騎士爵家】

【アルガノ伯爵家】

主要人物

ユーサー・ロード・フォン・フォールティア

(人間/男性/72歳)
 先代国王。死去してしまった現国王の代役を務めている、誰もが認める賢者その人。
 灰色の髪を後ろで束ねた老成な顔立ちは、威厳に溢れている。身長も高く、真っすぐな姿勢がブレないことから威圧感が半端じゃない。
 ソピア学院主席の経歴や過去に出した論文は数知れず、さらには王としての差配も民と貴族のバランスを見事に保ってみせる手腕を誇る、生ける大天才。
 何やら第三王女たちの企みにも感づいている様子だが――

マリス・フォールティア

(人間/女性/23歳)
 第一王女。現在鬱病のような精神病を抱えていると診断され、10年前から療養中。
 婚約者であるルドヴィクスを酷く嫌悪、拒絶している。

レジーナ・フォールティア

(人間/女性/16歳)
コネクション:100/700/1000
 第三王女。身長151cm、綺麗な白髪を持つ少女。
 「アルビオン騒乱」を経て成長した今、以前とは違い民の為に何かを為せる一人の王族となった。
 どうやら、瓜二つの少女がいるらしい。

フェイ・グッドマン

(ハイマン/女性/16→17歳) コネクション:(???/???/???)  ログレス魔導王国第三王女「レジーナ・フォールティア」と瓜二つの外見を持つ、不思議な雰囲気の少女。
 とある事情により、表向きはログレス国内では王女の名をかたり、「ダック事件」にはじまり「アルビオン騒乱」に終わる数々の事件を起こした重罪人とされており、現在は「空賊ダック」の庇護を得て、ブランブルグ周辺を「劇場艇」で逃げ回っている。
 現代ではとうに失われた技術のいくつかについて手がかりとなる情報を記憶したハイマンであり、その危険性から一部関係者以外には居場所を隠匿されているようだ。
 ログレスの遺産が人々に危機を及ぼすとき、彼女の助言は多くの助けとなるだろう。
――ログレスで悲劇を見てきた彼女は、「王族」では救えない、たくさんの人々の助けとなるため、今日も空を飛ぶ。

"魔導剣聖"ルドヴィクス・リチャード・フォールティア

(人間/男性/21歳)
 公爵家長男。金髪赤目の英雄フリーク。
 現在は海を渡った先にある魔境に囲まれた土地「ブランブルグ」にて修行中。
 その事実が国民の多くへと知れ渡ってきた。一部では次期国王であるとの噂が流れている。
 リチャードの名は建国王の名から拝借したもの。
 国内では有数の魔剣使いとして知られているが、その愛剣たちを本国に置いてきたため今は四苦八苦している模様。

"剣鬼"レクス・フォールティア

(人間/男性/19歳)
 公爵家次男。金髪碧眼で長身。努力家。
 次期公爵家当主。既に12代目の"剣帝"の名を襲名できるほどの実力がある程の才能の持ち主。
 当主は地護大剣から離れられないので、代わりに王の懐刀として活動している。
 最近は貴族の人命救助の仕事が多いらしい。いつもギリギリでの到着となるところが兄に劣るのだ、と、兄を尊敬しながらも日々苦悩している様子。
 兄に同じく、こちらも有力な魔剣使いである。最近では「アルビオン騒乱」において、アルビオンをただ一人で双方に被害を出さずに押し留める等。

ヴァルター・マーキス・フォン・ウォルボール

(人間/男性/58歳)
 ウォルボール侯爵家現当主兼宰相兼ソピア学院理事長。酒がお好きな謀略クソジジイ。
 王がかなりの頻度で政治に口を出すため、個人の仕事がかなり捗っている様子。国の為なら幾らでも策略を張り巡らせる忠臣であるからして、何かやっているのは明白。
 大将軍とは喧嘩しかしないほど仲が良い。その事を指摘したものは、翌日仕事に忙殺される。
 真っ白に染まってしまったふさふさの髪に、皺の多い肌や細見の容姿から、よく70代と間違えられるのが最近の悩み。

"剛斧"ラウル・マーキス・フォン・マルケルス

(人間/男性/58歳)
 マルケルス侯爵家現当主兼大将軍。戦闘狂。
 猪のような顔に、巨人のような体格を持っている。無類の女好きで、妻は現在12人。
 要塞都市には代官を立てているが、その管理の杜撰さに辟易としている。
 宰相とは喧嘩しかしないほど仲が良い。その事を指摘したものは、翌日筋肉痛で動けなくなる。

ヘイスベルト・マーキス・フォン・マンセル

(人間/男性/63歳)
 マンセル侯爵家当主兼財務大臣。茶髪を真っすぐに切りそろえた、特徴のない外見。
 この国で最も国に対する忠義があり、最も公平である人間。その為、よく他人から嫌われている。

ヘクター・マーキス・フォン・フランクリン

(人間/男性/60歳)
 フランクリン侯爵家現当主。薄青の長髪を後ろで纏めている。
 フランクリン侯爵領は「一番平和な侯爵領」と呼ばれており、それを統治するフランクリン侯爵も平和主義。というよりはことなかれ主義。
 最近国内情勢が悪化してきたため、慎重になっている。

"疾風の"ジェラール・マーキス・フォン・ローエングリン

(人間/男性/52歳)
 ローエングリン家現当主。鋭い目つきにガタイの良い体を持っている。
 忠義はマンセル侯爵にも劣らぬものを持っているが、その矛先はユーサー王へと向いている。
 諸侯から厳しい目で見られているが、その意思には一点の曇りもない。
 10年前のあの時も、娘が旅だったあの時も、自身が「関与できなかったこと」を後悔している。

"銀閃の"ダグラス・グッドマン・ローエングリン(故)

(人間/男性/~41歳)
 ローエングリン侯爵家の婿養子。
 戦場を駆ける英雄、銀閃の、等の二つ名を持っている。
 妻が呪法による被害を受けてしまった際の騎士殺しや、被害の拡大などの責任を押し付けられ、生きたまま埋葬される。享年41歳。

ルーク・グッドマン・ローエングリン

(人間/男性/11歳)
 (人間/男性/11→12歳) コネクション:100/300/700  戦場を駆ける英雄、銀閃の、等の二つ名で呼ばれ、高名な騎士だったダグラス・グッドマン・ローエングリンの息子であり、【ローエングリン侯爵家】の正式な後継者の少年騎士。
 11歳という若さで最年少の騎士となり、晩年の父の汚名、周囲からの重圧を背負い、時に迷いながらも戦い続けた。
 「ハートフィールドの乱」「ポンペイ急襲」「オブライエンの惑乱」「正当なるログレス討伐戦」「アルビオン騒乱」といった数々の戦いを乗り越えたことで正式に「銀閃の騎士」(シルバライズ)の称号を先王ユーサーから授与され、現在は正式に侯爵家を継ぐ騎士となれるよう、祖父の元で修行を重ねている。
 融通の利かず、熱くなりやすい少年らしい性格の持ち主であるが、真面目で目上への敬意を忘れないため、立場の上下を問わず、年上の騎士たちからはからかわれながらも可愛がられ、また頼られる存在となりつつある。
 最近は周辺の女性関係を祖父から心配されがちである。

"赤獅子"ロドリゴ・マルグレイブ・フォン・アルフレッド

(人間/男性/32歳)
 東の辺境伯、アルフレッド辺境伯家の現当主。燃えるように赤い髪を後ろに流した偉丈夫。
 辺境伯家直属の戦士団《リゲインフレア》以外にも、出自を問わず自身が信用できる実力者のみを編成した《赤獅子団》なるものを有している。
 どのような人物であっても、相対するまで一切の偏見を抱かない真っすぐな人。一目見ればその人が信用できる人か判別できる特技を持っている。
 北の辺境伯家への援軍に向かう際、山脈沿いに展開されていた蛮族軍をなぎ倒しながら北上し、見事全ての戦いに勝利した逸話は有名。
 銀閃とは親友の間柄だった模様。家庭内では、妻に尻に敷かれているらしい。

オリヴィエ・マルグレイブ・フォン・ブリギッド

(人間/男性/38歳)
 北の辺境伯、ブリギッド辺境伯家の当主。銀色の髪を束ねた優男。
 北のハルシカ協商国を筆頭に、諸外国との貿易を重視している。最近は貿易路を広げようとしている様子。
 多くの商人と相対しているが、彼らからのオリヴィエへの評価は「面倒くさい」に集約される。

レミリィ・G・マルグレイブ・フォン・シュバルツ

(人間?/女性?/年齢不詳)
 南の辺境伯、シュバルツ辺境伯家の当主。知能不明。
 行動原理は「面白いから」の一言に尽きる、制御できない爆弾。
 国内全土のアンデッドの問題を管轄している。神殿とはいっぱいなかよし。
 シュバルツ大墳墓の管轄者。
 決して人の、ログレスの敵ではない。ご利用は計画的に。

その他のNPC

ルドルフ・ゴールドバーグ

(ナイトメア/男性/年齢不詳)
 魔動都市ゴールドバーグの議長にしてゴールドバーグ商会の会長。
 魔動機文明の生き証人。以前は研究職だったらしい。
 シュバルツ辺境伯領の主都を任されていることから、その権力は商会長のそれとは比べ物にならない。
 10年前の事件の後も、経済をなんとか回して国に恩を売――貢献していた人物でもある。

メアリ・ローエングリン・リンゼイ

(人間/女性/34歳)
 ダグラス・グッドマン・ローエングリンの義姉、つまり彼の妻の姉に当たる人物で、現在はローエングリンの縁戚筋にあたるリンゼイ伯爵家で嫁いでいる。
 現在はダグラスの遺した子どもたちや、彼が気にかけていたレジーナ第三王女に可能な範囲での助力を行っている。
 しかしリンゼイ家自体に実権がさほどなく、実家であるローエングリン家もまた衰退がはじまっているため、うまくいっていない様子。

スコット・オブライエン(故)

(人間/男性/44歳)
 黒い髪と褐色の肌を持つ屈強な男性で、国に仕える国定騎士。
 集団戦闘における戦術眼を評価されている一方で、個人としての武勇にも優れ、クレイモアを片手で軽々と扱うことが可能。
 人格もまた、忠誠心と実力に裏打ちされた自信、そしてそれを嫌味と思わせない騎士然とした振る舞いで、同僚からの信頼も篤いようだ。
 10年前の蛮族との戦いの折に突出した戦果を見せた人物の内の一人で、その勇名は国民の間でも有名である。
 ただし、オブライエン一族からは妬み嫉みの対象となっている。

ダニエル・オブライエン

(人間/男性/46歳)
 褐色の肌をもつ、神経質そうな男性。アルガノ家に仕える家領騎士。
 スコット・オブライエンの異母兄であり、正統なオブライエンの後継者。
 強者におもねり、家を保つことを重視する一方、家格に対するプライドも人一倍強く、周囲には気難しい性格だと思われているようだ。
 しかし、アルガノ家への忠誠心は本物であり、アルガノ家現当主セオドリックの信任も厚い。

エドワード・ハートフィールド(故)

(人間/男性/~32歳)
 スコット卿とは昔馴染みの間柄で、彼と同様に騎士団団長候補ともいわれる、眼鏡の温和そうな男。元国定騎士。
 普段はやや怠惰とも思える態度の”ゆるさ”だが、いざ戦いともなれば一変し、優れた戦略眼で戦場を分析し、誰よりも真っ先に戦場に斬りこむ勇敢さを見せる。
 双剣を用いた高速戦闘を得意とするほか、妖精魔法も会得している。
 スコット卿のことをライバルしているようで、度々彼と張り合う様子が見られるが、関係自体は良好な様子。
 彼もまた、10年前の蛮族との戦いの折に活躍した人物で、その際は妻と父親を失いながらも奮戦した様が吟遊詩人たちの間で語り草となっている。
 ケアウェントで発生した事件の際、死亡。享年32歳。

ラヴィニア・グローリー

(人間/女性/28歳)
コネクション:50/400/800  本来一代限りの騎士の爵位を代々出しつけるほどに優秀な血筋の一族、「グローリー家」の今代当主である女性で、本人も現役の国定騎士。
 10年前の蛮族侵攻の折、18歳で初陣を飾り、スコット卿、エドワード卿、ダグラス卿と共に数多くの武勇をあげたことで有名。
 ダグラス卿とは特に懇意にしていたようで、彼の死刑には真っ向から反対していた。
 好戦的な性格で、死刑に反対したのもダグラスを殺すのは自分しかいないからと考えていたからと言われるほどに戦いを愛している女性で、それは一族全体に共通する。
 しかしながら普段の物腰はとてもたおやかで優しく友情にも篤い面も持ち合わせており、周囲は彼女を【隣人愛と狂気が同居するバトルマニア】と評している。
 自由な気風の持ち主、否、気ままな性格であるがゆえ、現在の多忙で窮屈な立場にストレスを感じているようだ。
 また、「アルビオン騒乱」前後での活躍により、「薄明の騎士」(トワイライト)の称号を授かった。

セオドリック・アルガノ

(人間/男性/享年18歳)  国定騎士に任命された、アルガノ伯爵家の若き当主。
 常に涼やかさと冷静さを絶やさない好青年で、文武両道、品行方正と非の打ち所のない人物であり、人望もあった。
 しかしその内面は、没落したアルガノを復興しようとするあまり暴走を続ける父親との生活で壊されきっており、心の内では全てを破壊しつくしたい願望がずっと育っていたようだ。
 「ティダンの神威」と「アルビオン」を使って、彼がしたのはくだらない独立宣言と、破壊行為だけだった。
 その壊れた内面はほんの少しの人がわずかに知ることができたが、結局、若き歪んだ心の真実を知るものは、誰一人としていないのだろう。
 彼と、その父親がログレス東部に残した研究施設やアルガノの別荘には、今でも危険な遺産が眠っている。
 もし見つけた場合、ただちに破壊しなければそれは災いを呼んでしまうことだろう。

セイレン・グッドマン(旧名:セイレン・オブシディア)

(ルーンフォーク/女性/12歳)
コネクション:50/200/500
 ”二代目銀閃”ルーク・ローエングリンの従者である、義足のメイド。 生真面目かつ従順、献身的な性格であり、主のためなら体どころか命すらもいとわない危うげで儚い女性
 かつては「アルビオン騒乱」の真の黒幕である「セオドリック・アルガノ」の従者として現在の主と敵対しており、魔法の杖「アンセリオンロッド」の所有権をめぐって何度も激突していた。
 その後紆余曲折を経て記憶を失い、ルーク・ローエングリン(とその姉)の従者として仕えることとなっており、主に事務作業での補佐を任せられている。
 後になって判明したことだが、それは「裏切り」ではなく「表返り」だったことは、あまり知られていない。
 「アルビオン騒乱」にまつわる事件で体の一部を失っており、左腕は《フィジカル・ギミック》で作り出されたもので、左足は義足となっている。
 まだ義足では歩けないため車椅子での生活を余儀なくされていて、メイドとしての仕事もほとんどできず、主たちに迷惑をかけているのを申し訳なく思っているらしく、ローエングリン邸の庭でリハビリに励む彼女の姿がよく確認されている。

ジェルマン・バルバストル

 言わずと知れた「アレクサンドラ・ド・グージュ」の元旦那。
 詳細はこちら

"錫の錬金術師"ベンジャミン・トライス

(人間/男性/54歳)
 高名だが変わり者の錬金術師として知られる、白髪のもっさりとしたカールのかつらを被った人間の男。
 現在は錫の錬金術師と自称しているが、彼の本当の功績は魔晶石使用後に残る灰の再利用法である。
 彼が発明した染料としての魔晶石灰の利用法で、以前よりも安価にアラミド性質を持つ防具を作成できるようになった。
 趣味は河川敷の散歩で鳥に餌を与える姿が見られる。
 生涯独身を貫いており、お金があるのに研究所を広げなかったり、かつらを何種類もコレクションしていたりする。
 ひらめいたらその閃きを記録せずにはいられない性質で、一度閃くと何時間も壁や床や地面、稀に他人の衣服や馬車に書きこみ続ける奇行を行う。

主要戦力

《国属魔導騎士部隊》

 王都に在中する名実ともに「最強」を冠する魔法戦士部隊。

《近衛騎士団》

 ローエングリン侯爵家当主を頂点として構成されている近衛兵。
 防衛に特化した少数精鋭の部隊であり、採用されること自体が名誉である。

《リゲインフレア》

 アルフレッド辺境伯が抱える戦士団。別名、『不死身の戦士団』
 10年前は蛮族戦線を推しとどめきれなかったものの、国中を駆ける大戦果をいくつも挙げている。

《赤獅子団》

 一騎当千を誇る少数部隊。"赤獅子"が団長を務める戦士団。
 全員がスコット卿に匹敵する実力を持ち、特殊な鎧に身を包んでいる。
 その実体は代替わりした辺境伯によって編成された《リゲインフレア》の上位組織である。

《魔動機動部隊》

 シュバルツ辺境伯の抱える「軍隊」の内のひとつ。《赤獅子団》や《国属魔導騎士部隊》にも劣らぬ実力を有している。
 主な戦法は、数十隻に渡る飛空艇から行われる「電子大砲と銃火器の一斉射撃による無差別大量虐殺」。これはドラゴン等の強力な一個体相手でも通用するとされており、過去にはノーブルドラゴンの上位種の討伐例もあるようだ。
 対国家戦力であり、平時は遺跡の捜索・攻略を主に担当している。ルドルフ・ゴールドバークによって管理されている。

《粛清軍》

 シュバルツ辺境伯の抱えるもうひとつの軍隊。対アンデッドもしくは対人特化戦力であり、国中に点在している。

《ハイウェイガード》

 ログレス魔導王国の街道を警備する人たち、家領騎士からなり、広い範囲の警備の必要性から馬やバイクに騎乗している。
 自身の出身領地ごとに違う制服に身を包み、細身の槍と拳銃で武装する姿はおしゃれでカラフルな印象を与える。
 蛮族や匪賊から旅人や商人を守る人々の心強い味方だが、対処しきれない時は冒険者に助力を頼む時もある。

産業

 魔動機の発掘が昔から安定しているため、経済は10年前の蛮族大侵攻があった後も崩壊することは無かった。
 今は第一次産業の復興がメイン。特産品の多くが失われたので、新たな環境整備をしている。

錬金術

 ログレス魔導王国では物質の変性術としての錬金術が盛んになっている。
 錬金術の材料として貴金属に近い性質を持つ物質が求められている。
 錬金術によって生み出された物質はそれまでの物質よりも優れるように調整されており、様々な物品の原料として使われる。

特産品

交易

【ゴールドバーグ商会】

 魔動都市に本部を構えるランドール地方有数の大商会。魔動機を主軸に、様々な品物に手を出している。
 他商会の貿易業のサポートもしており、その地位は圧倒的なものとなっている。

【ボルド商会】

 ログレスの特産品、ワイン【真白】の輸出業で多額の利益を上げ、その後多角経営で業績を悪化させた商会。
 最近武器の輸入にも手を出したらしい。

他国との交流

【神聖レーヴェヒト王国】

 南にある神聖レーヴェヒト王国とは互いに友好を結んでいる。
 神聖レーヴェヒト王国の中でもアルトワ公領と呼ばれる地域とのつながりは深く、アルトワから騎士見習いがログレス魔導王国に留学に出かけたり、遍歴騎士たちの遍歴先としてログレス魔導王国に向かう事例が後を絶たない。

【夜の国クレール・ド・リュンヌ】

 互いに特産品を贈り合う間柄だが、そのすべてをブリギッド辺境伯とシュバルツ辺境伯が独占している。
 北方との貿易自体はブリギッド辺境伯の仕事の内でもあり、さらにはエインズワースの実情を知っているユーサーの手によって、そのことに対する印象操作が行われている。

主要都市

【王都ウィンチェスター】

 中央に巨大な剣が見える、ログレス魔導王国の心臓部。
 地護大剣を城が大きく囲むように広がっており、その下全方位に城下町が広がっている。
 南北に門を構えており、街を大きく分けて5つほどの区画が存在する。
 ・中央区:行政区。都市の中枢。
 ・北区 :商業区。東に寄ると高級嗜好に
 ・東区 :貴族街。領の無い貴族たちが集まる。
 ・西区 :居住地。
 ・南区 :商業区。こちらは北と違って各種ギルドが存在する。
 商業区や居住区にも一部貴族の屋敷や別邸が存在する。

【要塞都市ケアウェント】

 【マルケルス侯爵家】が管理する要塞であり、本来は戦後の開拓における前線基地を想定して設計された都市~。  軍事基地としての性質も有しているため、徒歩での出入り口は東西の門二つに限られている。
 また、蛮族から取り返した領地に物資・人員を輸送するために拡大が予想される流通網の中心地としての役割もあり、ケアウェントを中心に南北に国土を縦断する鉄道も有している。
 蛮族に使役されたルーンフォークによる銃撃、列車襲撃事件を機に、ルーンフォークへの反感が高まりつつあるようだ。
 なお、この街はまだ守りの剣が整備されていない様子。
 北部と南部の確執が広まり、危うい状況になりつつある。

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【学院都市ソピアポリス】

 雲一つない空の下、青々とした高い峰が森の奥に連なっている。
 森の麓に石造りの城壁が聳え立ち、壁の外では小麦畑が広がり、海からの風に揺られてたなびく。
 学院都市ソピアポリスはそのような自然あふれる大地に建造されている。
 比較的歴史の浅い都市であるソピアポリスは城壁の内側のほぼ全域が学院として利用されている。
 向かうために山道を下る中、ソピアポリスの象徴である尖塔から鐘の音が聞こえる。
 1時間ごとにきっかりと、時限を知らせる為の鐘が鳴らされるのだ。

【港湾都市ポンペイ】

 ログレス魔導王国の海の玄関となる港湾都市ポンペイは、スピラ川の河口に位置しており、水運の一大集積地となっている。
 埠頭に到着する船はハルシカ協商国、神聖レーヴェヒト王国、オロス国などの品々が行き交い、それらが川を遡って首都に運び込まれていく光景がいつも見れる。
 街のシンボルとして湾の中央には巨大な灯台が聳え立っている。
 その白磁の巨大塔から飛ぶ光は魔物を寄せ付けないとも言われているが真偽は定かではない。

【鉱山都市シウェル】

 鉱山都市シウェルは魔動機文明時代の初期には原型があった鉱山都市である。
 産出されるものは鉄、銅、スズなどの多用途金属が主でミスリル銀や魔晶石は稀にしか採掘されない。
 その昔からずっと掘り続けてなお尽きぬ鉱脈と呼ばれている。
 そのトリックは地下深くに存在すると言われている魔剣であった、魔剣の迷宮により採掘跡が埋まり、新たな鉱脈として生成されている。
 その代償としてか凶悪な魔物が時折生成され、地上に這い出て来る。
 採掘した金属の加工を行うための工場、その燃料としてのコークスを運搬するための鉄道網が整備され、一大工業地帯としての側面を持つ。

 ここで取れる金属が価値の低い金属ばかりなのか、この地では錬金術、それも金属の変性を行うためのものが発展している。
 銀をミスリル銀に、真鍮をマナタイトに、鉄をより硬くて強い金属にする技術は今発展しようとしている最中だ。

【魔動都市ゴールドバーグ】

 議会が管理している、発掘した魔動機文明の技術をふんだんに使った魔動機の都市。
 街の区画は東西南北に分かれており、以下のようになっている。
 ・北区:領主館、高級街
 ・東区:大規模商業施設、ゴールドバーグ商会本部
 ・西区:各種ギルド、教会、学院
 ・南区:居住区
 当然だが、守りの剣は存在する。都市近辺まで360度隙間なく効果は表れているため、穢れ持ちは街に近づくだけでも一苦労。

【復興都市ニュー・オーダー】→【蛮都ニュー・オーダー】

 東部の貴族たち主導の元、建造が進められている未完成の都市。
 蛮族戦線からやや後方に位置し、アルフレッド辺境伯家の台頭を嫌うアルガノ伯爵家によって管理されている。
 土地自体は元々アルガノ家のものだが、10年前蛮族から奪還して後、廃墟のままだった。
 若き新たなアルガノ伯爵の意向により、ここ5年の間に急ピッチで復興と建設が進められている。

 巨人「アルビオン」をめぐる騒乱の中、新たな希望となるはずだった都は、弱肉強食の理想のため、蛮族を招きいれた無法都市と化していた。
 「セオドリック・アルガノ」の独立宣言、彼に導かれた蛮族の流入、その後の大規模戦闘を経て、完全に荒廃し、放棄された。
 アルガノ家に代わり、この土地の経営権を得たリンゼイ家にも、再建の意思はないようだ。
 また、現在でもその廃墟は蛮族の潜伏場所となっており、定期的に討伐軍が派遣されているが、未だに殲滅しきれていないらしい。

その他の街・建造物

【地護大剣】

 王都ウィンチェスターの中心部に刺さっている巨大な剣。
 この剣は守りの剣の役割も果たしており、城で囲むことで強固な守りを構築している。

【王墓】

 王都ウィンチェスターの城の直下にあるとされている歴代王たちの墓。
 大いなる秘密が眠っている。

【シュバルツ地下大墳墓】

シュバルツ辺境伯家本邸付近の地下に広がっている巨大な墓場。
三層からなる庭園墓地がある。さらに下の階層もあるらしいが、一般には不明。~

【記念碑公園】

 王都ウィンチェスター中央区のやや東に位置する、魔法文明時代の記念碑が残る公園。
 昼は市民の憩いの場としてにぎわっている。夜も出入り可能だが人気はなく、見回りもまばらである。
 石碑には秘密の財宝の手がかりが眠っているという噂もあるようだ。

【プレアデ】

 正式名はケアウェント郡プレアデ。
 ケアウェントから東南に列車で移動した先に存在するアルガノ領の町で、現在運営しているのはアルガノ家から管理を任されたオブライエン家先代当主、【ジェイコブ・オブライエン】。
 林業以外に突出した産業を持たない小さな町だが、それでも東部の中では比較的経済的には恵まれている。
 現在は領主代行の過剰な徴税に町民が反発し、治安が悪化している。
 林業で伐採された木材は、主にログレス軍で使われる矢の材料となる。
 また、木材を使った弁当箱などの小物も特産品。

【ニューアーク】

 正式名はケアウェント郡ニューアーク。
 ケアウェントから北に列車で移動した先に存在する小さな集落。
 まだ開拓からそれほど年月が経っていないが、入植当時からの領主である【ハートフィールド男爵家】の運営は良好だった。
 その後【ハートフィールドの乱】の主戦場となり荒廃するも、リンゼイ伯の領地となり、早急な復興が勧められている。
 麦の産地に適した土地をいくつか含んでおり、将来的にはケアウェント北部の食料生産地帯となることが期待されている。

【カレドニア街道】

 港湾都市ポンペイから伸びるレンガ街道。
 港湾都市から首都、および鉱山都市シウェルに向かって何十キロもレンガ造りの道が伸びている。
 大破局の時まではよく整備されており、安全に通行する事が出来たが、現在では蛮族が出没するようになっており、旅人が襲われる事件が多発している。
 その為日々馬に乗った警備人"ハイウェイガード"が警備に尽力している姿を見る事が出来る。

魔境

【古峰】

 ログレス三大魔境のひとつ。
 ブリギッド辺境伯領最東端に位置する山嶺の中で、異常に突出した塔のような山。
 幻獣の秘境にして、その頂点は不可侵。
 アイロスフィアの最期の地という伝説が残っている。

【熾凍の台地】

 ログレス三大魔境のひとつ。
 一面の銀世界に樹氷と炎柱が混在している、もしくは一面の炎世界に樹氷が乱立し霰が降っている矛盾した環境。
 生態系はかなり独特な進化を遂げている。矛盾した環境が維持されている原因として、この魔境の中だけで膨大なエネルギーが循環していることが挙げられる。
 

【巨影穿孔】

 ログレス三大魔境のひとつ。
 謎多き場所で、隕石が稀に振ってくることがあるそうだ。
 場所はログレスの南東の端っこ。

【水晶崖】

 国の北東部、ブリギッド辺境伯領からアルフレッド辺境伯領にかけて存在する山脈の途中に見られる、水晶で出来た崖。
 そこには多くの水晶蠍が棲んでおり国有数の危険地帯とされているが、採取できる素材が良質なものが多く、冒険者への依頼が絶えない。

【飛空艇の墓場】

 ゴールドバーグの北西に位置する渓谷。
 過去に大規模な空中戦が行われた事で有名で、そこには飛空艇のコアが眠っているとされる。
 幾人もの挑戦者がいたが、峻険な地形と数々の危険から飛空艇のコアまでたどり着く者は殆どなかった。

【絶望の森】

 巨大な木が生い茂って、日光が殆ど入らず暗闇に包まれた森。
 暗視すらも意味を為さないような暗闇の罠も存在するため、危険。

祭事

【狩猟祭】

 元々はキララウス王国以前から存在していた伝統的な行事。
 ログレス建国後何代目かの王が、農繁期前の民衆に娯楽を提供することでのガス抜き、兵士たちの練度結束の向上、冒険者をはじめとした在野の有能な人材の確保といった政治的な側面から必要とし、復活させた。
 王都ウィンチェスター近郊の森を六つから八つの区画に分け、その中で最大7人までのチームを組み、ログレスウルフをはじめとした魔物を狩り、得点を競い合うもの。
 大会の運営は代々ウォルポール侯爵家が務めており、彼らが審査員となり、狩った獲物の数や状態、チームメンバーの状態、狩りの手法などを総合的に評価し優勝者を決定する。
 そのため、やや贔屓ともとれる大会結果となることもあるようだ。
 民衆にとっては毎年定番の娯楽となりつつあり、大会当日には非(半)公式のトトカルチョが行われている模様。

【キララウス王国】

 ログレス魔導王国の前身。
 魔動機文明の技術を取り組みながらも魔法文明の解析を多く進めていた技術的異端国家。
 ログレスという国家が魔導王国の名を冠するようになったのも、それを参考にした為。
 その名残である遺跡の類もよく発見されている。

その他

関連セッション

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また、上記に該当する中でルドヴィクス・リチャード・フォールティアと直接的な関係のある立場のPCには、「フォールティア」のタグ付けをお願いします。

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