冒険者の宿 "百の剣亭"

概要

「百の剣亭」は、街端れにあるレンガ造の冒険者の宿です。
食事処の建物と宿舎棟が隣接して建つ一風変わった建物です。
宿舎の裏手には、広い地鶏小屋があり、日々、冒険者の口に入るためにぬくぬくと育てられています。

宿の本当の名称は「炭焼ひよこ亭」なのですが、看板は度重なる戦闘により黒ずんでいて文字を読むことが出来ません。
食事処の壁面に多数の剣が飾ってあり、人々はそれにちなんだ名称「百の剣亭」「百剣亭」を主に用います。
これら多数の武器は、引退する冒険者が自らの手で壁に飾ったものです。壁に突き刺しているものもあります。
飾られている剣の中に、ひときわ巨大な真紅のシャムシールがあり、「紅剣亭」「偃月亭」と呼ぶ人もいます。
そのため、冒険者の宿の本当の名称を知ってる人は、少ないかもしれません。

厳かなひよこが冒険者の宿としてのエンブレムとなります。

施設

以下は、"百の剣"亭の施設です。

炭焼きレストラン

冒険者たちに料理と仕事を提供する溜まり場です。 その名の通り食事処ですが、集まる連中が特異なためいささか賑やかすぎる場所となっています。 カウンターはマリアンデールが仕切り、その他の給仕は様々な人が行っています。 炭焼きにされるのは食べ物だけではありません。

冒険者たちの宿舎棟

今にも倒れそうな宿舎棟ですが、不思議と倒れることなく冒険者の寝床としての機能を保持しています。 自宅を持つことが出来ないその日暮らしの冒険者たち、掃除ができない冒険者たち、一人暮らしができない冒険者たちをしっかりサポートする仕組みが出来上がっているようです。 もちろんお金はいただきます。

ひよこ寺

地鶏小屋です。 大量の老若男女のチキン──、ひよこから鶏までが飼育されています。 食べられた鶏たちの骨を投げ入れ供養する塚があり、地鶏小屋であるにも拘わらずひよこ寺と呼ばれています。 止せばいいのに骨(死骸)を一か所に集めるため、塚は穢れも溜まり易く、時折、鳥系の亡霊が出てひと悶着あるようです。

伝書箱

"百の剣"亭が管理する連絡鳥の建物です。 一定数の躾済みのひよこ鳩がおり、宿に所属する冒険者との連絡係を担っています。 屋根付近に大量に止まっていることもあり、この付近を通過するときは鳥の糞に注意しないといけません。運が付くことあるでしょう。

宿を離れる冒険者には宿の主人から彫像化したひよこ鳩が入った「ひよこの契約証」が渡され、 宿以外で依頼を受けるときや相談時・緊急時に手紙をつけて放つと鳥とは思えないスピードで宿に飛んでいき、宿の主人からの返事を契約証めがけて持ち帰ります。

ひよこ鳩の存在を疑ってはいけません。 彼らはラクシア固有の動物であり、伝書鳥に適した動物です。 例え、何処からどう見てもひよこにしか見えなくとも。

百の剣亭 主要NPC

女主人 マリアンデール

(人間/女/45歳)(一人称「あたし」/二人称「お前」)
コネクション:30/200/600
属性:マリアおばさん, 女主人,元中佐,ブロンドのおばさん,赤ずきんちゃん
名前色:

「お前たちひよっこどもに仕事だ。感謝することだね」

宿の主人は、マリアンデールという名の恰幅の良いおばさんです。 ボコボコに歪んだ大きなフライパンを持っています。 赤い頭巾とエプロン姿が板についていますが、その図体に似合った丸太のように太い腕は、並みの冒険者をビビらせています。 彼女のことを知らず、ただの太ったおばさんと舐めてかかる新人もたまにいますが、すぐにその態度を改めることでしょう。 その目立つ赤い頭巾から、赤ずきんちゃん、と口にした人の末路は火を見るより明らかです。

過去に軍歴があり、膝に傷を受け軍を退いたようで、彼女のことを中佐と呼ぶ人もいます。 退役後、ただの民宿だったひよこ亭を、冒険者の宿として大きく成長させました。

人気料理はその名に冠した鳥の炭焼きです。 彼女の料理は豪快で粗雑なモノが多いようですが、荒くれ者の多い冒険者には好まれているようです。 半面、繊細な料理は苦手であり、皆が注文を敬遠します。

眼鏡の旦那 グラス

(人間/男/42歳)(一人称「私」/二人称「貴方」)
属性:眼鏡の妖精、オールバック、執事
名前色:

「長年の経験と訓練の賜物です。」

マリアンデールの旦那であり、彼女の存在感に隠れ、影が薄い旦那です。 白髪交じりの淡い紫色の髪をオールバックに固めた細身でモノクルの紳士です。

あまりの影の薄さに彼を認識できてない冒険者も中にはいるそうです。 ふと気づいた時、あるいは貴方が何かを勘違いしてしまったとき、大きな問題にならず冒険者たちの会話が続くのは誰にも気づかせない彼のフォローのお陰だとされています。 いつの間にか手元に必要な食事やアイテムが揃ってることもあるでしょう。 頼んでもいない貴方のコーヒーのおかわりを注いでくれたのは彼かもしれません。

グラスの仕事は給仕や裏方がほとんどです。 気候や気温によってコーヒーのブレンドの配合を変えてみたり、紅茶にフレーバーを付けてみたり。 冒険者の誕生日に、ベッド脇のチェストに華美なケーキが置かれていたり、アレンジブーケが置かれる素敵な悪戯はきっとグラスの仕業です。 『あのメガネが一晩でやらかしてくれました』

存在感の薄さもあって、グラスの行動自体が認識されてないことも多々あるようですが、グラスの人脈は非常に色彩豊かなようです。 いったい何処でその情報網を築いたのかと思うほど、情報通です。 そして、時にその情報を冒険者に与える行動すら存在を認識するのは困難です。 静かに差し出されたメモや、知らなかったことをいつの間にか知っている──、そういう経験を持つ冒険者は少なくありません。

エナ

(エルフ/女の子/12歳)
属性:金髪幼女、ポニーテール、エルフ妖精

「えへへ」
「わわっ、そっちへ行ってはダメですよぅ…!」

"百の剣"亭で住み込みで働いている幼いエルフです。 長い金髪をポニーテールにし、目が大きく愛らしい容姿をしています。
たどたどしい話し方で人見知りな性格です。
マリアンデールに拾われたみたいですが、エナ自身が説明下手なため詳しい経緯は一部の人にしか知られていません。

伝書箱の小屋とそれらのひよこ鳩の世話を主に任されていますが、他の仕事も兼任しており、日々てんやわんやしています。
働き者ですがドジっ子のようで、転んで汚れていたり、頭に鳥の糞がついてたりします。
そのため着がえをする機会はたくさんあり、女性の冒険者たちに着せ替え人形のように可愛がられています。その様相を見たとある男性冒険者が「結婚できない女たちの醜い願望」と呟いたようですが真偽は定かではなく、その冒険者の消息も不明です。

接客や炊事周りのことは到底任せらたものではなく、頑張る彼女の姿を見ようと屈折した精神を持つ人が時折仕事を言いつけることもあるみたいですが、惨事に終わります。

外部NPC

メイリ

(ミアキス/女性/17歳)
コネクション: //
属性:探し屋、ウェイトレス、踊り子
名前色:

「台詞」
「台詞」

背が高くスタイルの良い、勝ち気そうな目が特徴のミアキスの女性。
あっちをうろうろ、こっちをうろうろして遺跡を見つけてくる。
ギルドなどに売りに行くと安値で買い叩かれる為、高値で売れそうな遺跡は冒険者に直接売りに来ることがある。

性格は至って温厚。

探し屋として仕事をしていない時は酒場にてウェイトレスや踊り子などをしており、裏の鶏小屋の前で幸せそうに餌をやっている姿も頻繁に目撃される。
またよく頭の上に子猫を乗せている。

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