GMトーゴー

工事中

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ティベルグ王国の人物

開拓派

シャルル=オーギュスタン・リュシドール

人間/男/33歳

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 開拓派の重鎮であり、レーヴェヒト系騎士の代表格の一人。
 神聖レーヴェヒト王国の代々優れた騎士を輩出する貴族の家に生まれ、少年の頃より第二王子テオドシウスの傍近くに仕えていた。若き身で吸血鬼を討伐するなど武功には事欠かず、禁欲的なまでに我欲を求めず、主からの信任も篤い誉れ高き騎士として人々から憧憬を向けられる存在であった。レーヴェヒト内戦においては太陽派の重鎮の一人として活動、テオドシウスが戦死し内戦が終結すると主君の遺児ヘラクレイオスを守って王国を退去、同じテオドシウスの子であるテオドラの下へ馳せ参じて陽光騎士団に加わる。ティベルグ戦役では旧太陽派の騎士たちを率いて近衛騎士団長のような立ち位置となり、新たな主君と共に主要な会戦のほとんどに参加し輝かしい武功を挙げた。
 少年の頃より騎士たるに相応しい武芸の才と精神の持ち主であったが、同時に騎士らしい騎士である主テオドシウスすら微苦笑する程の堅物であった。しかしある日、自慢の娘を是非とも王子のお傍に仕えさせたいという貴族の連れてきた美しき令嬢に一目惚れ。テオドシウスは信頼する年下の側近の珍しい年相応の反応を見れたことを喜び、傍仕えは不要だが自分の側近が何処から妻を迎えるか決まっていないので縁を結ぶのはどうかと相手に薦め許婚となる。その後は少しずつ時間をかけて絆を深めていったが、婚礼を間近に控えた夜に許嫁が吸血鬼に攫われる。主命で遠方にあった彼は急ぎ帰郷し吸血鬼を討つが、許嫁は既にその眷属へと変えられてしまっていた。彼は「妻の身を守るのが夫の義務の第一だが、私にはそれさえも果たせなくなった。それを果たせなくなった今、第二の義務を果たすしかない。それは、妻が不幸な境遇に落ちないように努めることだ」と語り、愛する男を迎えた許嫁は夫からの結婚の贈り物を受けましょう、とだけ言って進んで若い命を散らした。以降は元々薄かった我欲を表に出すことなくひたすら愚直に騎士道と主に身を捧げ、民の安寧を蝕む脅威と戦い続けた。レーヴェヒト内戦の結末は国と民の安寧の為には王が並び立つことは許されないとわかっており受け入れたものの主の死を無念に思い、せめて主の子らは己が命に代えても守りたいと陽光騎士団に加わった。
 丹念に聖別された武具を全身に纏い、優れた武人の多いレーヴェヒト系騎士たちの中でも一際優れた武芸の持ち主。騎士であって軍人ではない為軍対軍の対規模戦闘の経験では他の将帥たちに劣るが、理想の騎士とも言われる清廉な立ち振る舞いと自罰的なまでに己に厳しい様が一種のカリスマとなって人を惹き付け、若武者たちはその下で武を振るえるというだけで心を奮い立たせる。生真面目で騎士道を重んじるが、もはやレーヴェヒト騎士ではないのだからレーヴェヒト騎士道を周囲に押し付けるべきではないとも考えており、主君の判断を最も優先する。

アイメリック・バシュラール

人間/男/48歳

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 軍及び開拓派の重鎮の一人。
 レーヴェヒト系騎士の代表格の一人で、リヨネース公爵領出身の旧太陽派の騎士。聖アウレリアヌス騎士団に籍を置き長年吸血鬼の軍勢と槍を交えてきた歴戦の騎士で、レーヴェヒト内戦では第二王子テオドシウスの陣営に身を置く。内戦終結後は騎士に相応しからざる軽薄な男と嫌っている“海護公”アルベリックが外戚として権勢を振るうであろうと見た神聖レーヴェヒト王国を去って陽光騎士団に参加し、レーヴェヒト系部隊の前線指揮官として采配を振るった。
 騎士道を何より重んずるレーヴェヒト騎士らしい騎士であり、騎士たるに相応しい高潔な生き方を追求し配下や民草には厳しくも慈愛を以って接する。旧主である“献身公”ルイと同じく規律と清貧を重んじ、規律を嫌う自由人や利を求める商人を堕落へと人々を導く者だと好ましく思っていない。
 レーヴェヒト系騎士の代表格であるシャルルと比べ一回り以上年上であるが、シャルルの方が家柄も良くテオドシウスの側近としてレーヴェヒト王国での地位も高かったこと、何より無私を貫くシャルルの立ち振る舞いを素晴らしい騎士だと激賞していることから彼を立て、自らはその下に望んで就いている。

アリエル・ダングルベール

人間/女/19歳

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 開拓派、及びレーヴェヒト系騎士の中でも若手の代表格とされる女騎士。
 レーヴェヒト王国時代は騎士の家に生まれたというだけで名のある存在ではなかったが、テオドラが陽光騎士団を設立するとすぐさま出奔して馳せ参じ、陽光騎士たちとの手合わせを繰り返して猛烈な勢いで武芸を身に付けていった。ティベルグ戦役では最前線に立って奮戦し、アンミナリク軍の将の一人を討ち取るなど少なからぬ武功を挙げた。
 神聖レーヴェヒト王国の相応に地位の高い騎士の家に生まれたが末っ子であり、既に嫡子及びそのスペアである兄たちがいたことからのびのびと育てられる。しかしある日戯れに兄たちと手合わせを行い、跡取りとして日々厳しい鍛練を受ける彼らをお遊び同然の手ほどきしか受けていない彼女が打ち破ってしまったことで少女の生活は暗転する。娘を褒めたたえる親の目を盗むようにして嫉妬に狂った兄たちに虐げられるようになり、何故自分は末妹に生まれてしまったのだろうか、こんな思いをするのならば才能などいらなかったと嘆く日々を送った。しかし遠くブランブルグで第二王子の庶子テオドラが陽光騎士団を立ち上げた事を聞くと衝撃を受け、その衝撃に突き動かされるがままに家を飛び出した。
 神官戦士としての卓越した強さと、政略結婚の駒として使われる運命を良しとせず自らの国を立ち上げんとする精神の強さの両面で主君テオドラを深く尊敬している。真面目で礼儀正しく、可憐な容姿と相まって多くの騎士たちから憧れの視線を向けられている。ただし剣と強者との鍛練を何より好み、つまらない口説き文句で手合わせに向かう足を止めさせる男はどれほどの美男であろうと、抜き身の刃のような気配と共に絶対零度の視線を浴びせる。

“金剛石”ヴェルンド

ドワーフ/男/137歳

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 軍及び開拓派の重鎮の一人。
 バットランズから大きく離れたティベルグ本国に身を置くアハトギッフェルのドワーフたちの最高位に立つ老将。歴戦の将軍ではあるが前線に立つことを周囲から止められており、ティベルグ戦役でも陽光騎士団のアハトギッフェル系部隊を後方から指揮することはあったが主に後方司令部となったフェルデ砦での全体統括を主な仕事としていた。
 一介のウォーリアーであった若き頃、蛮族の奇襲によって所属する部隊のセインズらが戦死し指揮系統が崩壊した際に臨時に指揮を引き継ぎ、見事混乱する兵を纏め上げて蛮族を撃退したことで後任のセインズに任命される。以後百年以上にわたって戦場に身を置きながら敗北を知らず、掠り傷一つ負わなかったことで“金剛石”の二つ名で呼ばれるようになった。休火山の噴火後のオルクバンディット襲撃による総敗北の中では直卒兵の大半と避難民を生かしての撤退に成功するも、老体の限界を超えた酷使によって以前のような戦働きは望めない身体となり、セインズの地位を後任に譲り渡した。しかしただ隠居することを良しとせず、現在は多くの兵を率いねばならぬバットランズのロード、テオドラの代行として陽光騎士団のアハトギッフェル系部隊を統括している。
 百年以上戦場で暴れながら無傷であり続けた不死身の伝説はその卓越した指揮能力と戦術眼に支えられており、身体は衰えようとも戦況を見通す頭脳には一遍の曇りもない。寡黙な武人気質で激情を表に出すことは滅多にないが、故郷を失った怒りと悲しみは未だ強く、家無き同郷の人々の為にティベルグへ新天地を築きたいと考えている。

“巌の”ヴィズガ

ドワーフ/男/81歳

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 開拓派に所属するアハトギッフェル系軍人で、バットランズの軍勢に属するセインズの一人。
 ロードであるテオドラ、その代行であるヴェルンドに次ぐ者としてアハトギッフェル系部隊の前線を率いており、ティベルグ戦役では陽光騎士団本隊の前線指揮官の一人として参陣しヴェンツェール軍との決戦に並行して行われた迂回突破でヴェンツェールの副将エーレントラウトを討ち取っている。
 ヴェルンドの不死身の伝説の始まりとなった戦いに参加したウォーリアーを祖父に持ち、直に目にした戦いぶりを聞かされて育ったことからヴェルンドに憧れ、望み通りヴェルンド配下のウォーリアーとなった後はその指揮下で戦場を駆けてきた。当人も軍人としての適性に恵まれており何度もセインズへと推挙されたが、ヴェルンドの下で戦い続けたいと蹴り続け周囲を困らせていた。結局ヴェルンドが引退し、後任として直接セインズの地位を譲られることでようやく相応しい地位へと就任した。
 豪胆かつ直情径行な猛将で、言葉を飾るということをせず気に喰わないことがあればすぐさま噛みつく為揉め事を起こしやすいが、悪意は全くない為それで恨まれることはなくどんな相手にも諫言してくれる存在として一目置かれている。

“炎鉾”アミリアス

ドワーフ/男/69歳

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 開拓派に所属するアハトギッフェル系軍人で、バットランズの軍勢に属するセインズの一人。
 元々はアハトギッフェル王国でオルクバンディット相手に激闘を繰り広げていたセインズであったが、その結果指揮下の部隊は半壊してしまう。テオドラの配下となった後部隊の再建を進めるも特殊な編成を行おうとした為に手間取り、結局ティベルグ戦役に完全な戦力化は間に合わずに後方のフェルデ砦の守備隊に回され武功を挙げる機会に恵まれなかった。
 ドワーフとしては珍しい高位の真語術師であり、妖精魔法にも造詣が深いという異色のセインズとして知られていた。アハトギッフェル王国の二人の“盟友”との出会いの後は“盟友”ハドレットの編成した重装衝突部隊に影響を受け、どうせ半壊状態なら一から作り直しても問題ないだろうと陽光騎士団に集った他の国々の出身者や協力者たちの助力を得ながら新編を進め、ドワーフ種の火炎耐性を盾に強引に乱戦に持ち込んだ後に後方の術者や魔動機が諸共に爆炎を浴びせるという特攻部隊ミュルクヴィズを結成した。
 エンジニアに近い技術者気質の持ち主で、頑固ではあるが好奇心は強くより良い魔動機の開発の為、ひいては部隊のより良い運用の為には努力を欠かさず、その結果として閉鎖的な傾向のあるアハトギッフェル系の騎士の中では特に他地方出身者との付き合いが多い人物となっている。

フロラン・トゥラチエ

人間/男/67歳

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 政府及び開拓派の重鎮の一人。
 神聖レーヴェヒト王国の宮廷に長らく身を置いてきた廷臣で、レーヴェヒト内戦では政治的な動きを見せずに首都クーロンヌの安定を第一に行動する。しかし第二王子テオドシウスに近かったこと、嫡孫が熱心な太陽派であったことから内戦終結後はレーヴェヒト王国を退去し陽光騎士団に加入した。文官であるのでティベルグ戦役には参加しなかったが、建国後はその経歴から宮内・典礼を司る侍従長として権威や王権の確立という面で新国家建設に尽力している。
 レーヴェヒト王国の騎士の家に生まれつつも武才に恵まれなかったが幸い次男であり、武芸に優れる兄を文の面で支えて欲しいと手厚い教育を施され国外留学まで経験している。しかし兄が子を残さず戦死したことで急遽当主を務めることとなり、何とか家長を務め上げて馬術に優れた一人息子へ家督を譲るものの息子も戦死してしまい残された幼い孫を育てながら家を切り盛りしてきた苦労人。教養と学識の深さは折り紙付きで宮廷書庫の長官や外交使節の饗応役等を歴任し、テオドシウスに頼まれその子であるテオドラやヘラクレイオスに家庭教師では教えきれない分野への講義も行ったことがある。
 基本的には温和な好々爺染みた人柄で、長く宮廷に務め酸いも甘いも嚙み分けてきたことから交易派や蛮族であるエルゼイ湖のマーマン族に対しても敵意を向けることはなく意見も価値観も違う騎士たちの仲を取り持っている。しかし内心では槍も馬も満足に使えぬ半端者の騎士と己を卑下しており、兄や息子が遂げたような“華やかな終わり”への羨望が心の奥底で燻り続けている。

ニコラ・ティエール

人間/男/29歳

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 開拓派に所属する、レーヴェヒト系文官の一人。
 若い頃から清廉にして冷徹な聖職者として知られ主に司法官として働いてきたが、恩のある騎士がレーヴェヒト内戦終結後に国を去るというので恩を返せなくなるのは困ると自分も出国して陽光騎士団に所属。文官であるのでティベルグ戦役に参陣はしなかったが、その後は統治の為に必要となる新たな法の制定などに携わっている。
 数年前の神聖レーヴェヒト王国の辺境には、騎士に上手く取り入っている愚連隊としか言いようのない連中がいた。騎士の後ろ盾を良い事に彼らは乱暴狼藉などという言葉では言い表しきれない行いを繰り返したが、人々は騎士を恐れて何もできずにいた。しかしそこに新人の聖職者である二コラが現れ、法に則って愚連隊を拘束すると騎士が介入する間もない早業で全員死刑が相当であると刑を執行した。二コラは法に忠実で権力に屈しない男であるとの噂が虐げられていた民たちから一気に広がっていき、遂には“献身公”ルイの耳に入って彼もまた二コラを褒め讃えたことで件の騎士は報復する機会すら失ってしまった。以後も権力に諂うことなく、法の忠実な番人であり続けた。
 聡明で理論的でありつつも、法治を乱す者を許さぬ苛烈さと行動力を併せ持つ法律家。相手から恨みを買うのを恐れ常人なら手を緩める場面でも厳しい法適用を行い人々に恐れられたが、秩序ある法治を第一とする彼は正当な理由もなく人を虐げるということはせず、後ろ暗いものがない者たちからは相応の敬意を払われている。

アルブレヒト・ヒッツェルブルガー

ティエンス/男/32歳

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 開拓派に所属し、その最強硬派を率いる立場にある騎士。
 オロス公国の貴族の出身だが父親の代に家は没落しており、家の再興を目指して冒険者働きなど様々な経験をした末に陽光騎士団に加入し、ティベルグ戦役でも奮戦して貴族としての地位を取り戻した人物。
 人一倍“穢れ”や蛮族を敵視し、“穢れ”を排除し尽くせば問題は起こらないという過激にして単純明快な主張は一部から熱狂的な支持を受け、これといった後ろ盾を持たずして小なりとはいえ陽光騎士団内で一勢力を築いている。ナイトメアであろうと重用し蛮族であるエルゼイ湖のマーマン勢力への融和政策を進める交易派を激しく非難している、現在のティベルグ王国内の派閥抗争を象徴するような人物であるが無理に押さえつけると却って状況が悪化しかねず、他の開拓派の面々も明日は我が身と態度を硬化させかねないことから強硬派のガス抜きも兼ねて分を超え過ぎぬならと上層部は静観している。

オラース・トゥラチエ

人間/男/16歳

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 開拓派に所属するレーヴェヒト系の青年騎士。
 神聖レーヴェヒト王国の廷臣フロランの孫として生まれ、物心つく前に父を亡くすが歪むことなく祖父を敬愛してまっすぐに育った。誉れ高き騎士たちに憧れレーヴェヒト内戦では太陽派の熱心な支持者であり、内戦終結後はシャルルら憧れの騎士たちを追って祖父と共に陽光騎士団に加わり、将来の幹部候補として周囲から目を掛けられている。
 騎士道を信奉し正義を求める熱血漢。若いこともあってまだまだ思慮に欠け人を色眼鏡で見てしまう傾向にあるが、それが誤りとわかればすぐに己の非を認めて詫びることのできる善性の持ち主。頭脳労働は好まないが武芸には熱心に取り組んでおり、軍人としても荒削りだが徐々に頭角を現しつつある。

ドグラス・オーデルバリ

エルフ/男/203歳

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 開拓派に所属する、ティベルグ原住のエルフ出身の軍人。
 “大破局”の際にルーヴァンの森に逃げ込んだ人々の末裔である森の中の隠れ里の一つの長を務めていた人物で、蛮族に対する抵抗運動を行っていた。ティベルグ戦役では民兵を率いて人族軍に協力し、道案内役を務めつつブレドリス軍と戦い祖先の故郷を取り戻した。
 蛮族が駆逐されるまではルーヴァンの森の外を知らずに生活してきたが、両親や祖父母の故郷を失った悲しみや無念を受け継いでおりティベルグに対する愛着は非常に強い。再び蛮族の支配下に落ちない為にテオドラを始めとする他所からやってきた人々によって統治されるのは仕方がないと受け入れているが、その中で原住エルフ族たちの権利と立場をきちんと守ることこそこれから自分が担う次の戦いだと決意している。

エーヴァ・リンドバリ

エルフ/女/18歳

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 開拓派に所属する、ティベルグ原住のエルフ出身の軍人。
 子供の頃から蛮族への抵抗運動に身を投じており、若いながらも所属する抵抗組織の中では最も武芸に長け先頭に立って戦い周囲を鼓舞していた。ティベルグ戦役でも本職の騎士たちに劣らぬ奮戦を見せ、多くの蛮族兵を討った。
 容姿こそ整っているが無口で無表情、愛想のかけらもない合理主義者。蛮族を討ち滅ぼすことを至上目的として行動しており、余暇の時間も鍛練や軍事計画の策定にばかり使っている。ただただ蛮族を駆逐する刃たらんとするその姿に、同胞たちからは孤高の戦士として信頼と共に畏怖を抱かれている。

交易派

ウルリク・オースルンド

ナイトメア(人間)/男/41歳 

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 軍及び交易派の重鎮の一人。
 戦乱渦巻くランドール地方で名うての傭兵団を率いて各地で武功を挙げていたが、雇い主に裏切られて処刑されかかっていたところをエルヴェシウス家当主リオンに救われ、以後生き残った部下たちと共にエルヴェシウス家の私兵団に加わる。陽光騎士団が立ち上げられるとリオンからの後押しとフィリベールからの勧誘で加わり、傭兵時代の伝手で見込みのある傭兵を引き入れたり新兵を訓練したりと忙しく過ごしていた。ティベルグ戦役は主要な指揮官の一人として騎兵等からなる機動部隊を委ねられ、ニルダミウス・アンミナリク・ヴェンツェールと錚々たる面々を相手に激闘を繰り広げ騎士団内では一二を争う武功を挙げた将帥となった。
 ランドール地方辺境の村の出身で、故郷では腕自慢の乱暴者として有名だった。実は村を治める領主の息子にあたるがまだ嫡子も生まれない内に使用人を妊娠させてしまった領主は口止め料を渡して使用人を追い出していた為父親として振舞うことはなく、当時の彼にとってはその暴力こそが自分を捨てた父への抵抗であり、同時に自分を見て欲しいという慟哭であった。そしてある日、子分の恋人に手を出そうとした領主の息子(つまりは異母弟)を殴り倒したことを機に故郷を飛び出し、子分たちと共に傭兵団を立ち上げた。傭兵ならば国や貴族の眼に止まって立身出世することも夢ではなくそれを実現できるだけの天性の才能も備えていたものの、どれだけ手柄を挙げようとも騎士に取り立てられることはなくむしろ激戦区に投入されるばかりになる。傭兵としての最後の戦いでも休戦の為に敵と共謀した雇い主に嵌められ、戦果を挙げ過ぎていた為に生け贄として差し出され少なくない仲間が処刑されてしまったが、全員処刑される前にエルヴェシウス家当主リオンが割り込み大金を支払って傭兵団の生き残りたちを全員引き取った。父に捨てられ故郷に捨てられ雇い主たちからも捨てられ続けた、生まれた時からずっと捨てられるばかりだった自分を始めて拾い、必要だと言ってくれたリオンに絶対の忠誠を誓う。一方で“自分のように捨てられ続ける者が出るクソのような世界を変えたい”とも思っており、陽光騎士団に加わったのは新たな国の建国に携わってそれが叶う土地を作れるかもしれない、とリオンに背を押されたからである。
 数十年を戦争の中で生きてきた歴戦の傭兵隊長である為実戦経験は開拓派随一で、特に全面攻勢に出た際の突破力は凄まじいものがある。守勢に回っても弱くはなく、ふてぶてしいまでにしぶとい戦運びが持ち味。傭兵上がりらしく豪放磊落な豪傑として振舞っているが、少数の者しか知らないものの見かけよりずっと繊細で心優しい男である。

アリスター・マーティンソン

人間/男/24歳

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 交易派の若手の代表格とされる好青年。
 クレイスリア王国の軍学校を優秀な成績で卒業し、才能に溢れ人当たりも良い若手の有望株として出世街道を驀進していた。しかし身内同然の幼馴染が病に倒れると軍を休職、その死後は退役して陽光騎士団に入団する。ティベルグ戦役ではアクティア軍が主力となる対ブレドリス軍の騎士団代表として指揮を執り、ヴェンツェールとの最終決戦にも参戦した。
 元々はランドール地方の出身で、物心つく前に冒険者によって蛮族から救われた孤児。ラクニムスト協会運営の孤児院に預けられるが幼少期から才覚を現し、協会本部に推薦されて本部付きの施設に移され、そこで手厚い教育を受ける。単純な戦闘力だけでなく人を率いる才能を持っていた為に軍人になることを強く勧められ軍学校へ進むが、孤児院に入る前からずっと一緒だった幼馴染はかつて自分が救われたように、蛮族に苦しめられる人を救い出す存在になりたいと冒険者を志望した為別の道を進むことになる。その後は順調に卒業、昇進を続け軍人としてのエリート街道を歩んでいたが幼馴染が死病に冒されたことを知ると軍を休職して最期まで傍にいることを選び、幼馴染が亡くなるとその夢を継ぐことを決心する。そして蛮族支配地を解放して新国家を築き上げることを目指す陽光騎士団ならばそれを果たすことが出来ると考え入団した。
 軍学校及び軍での評価は“派手さはないが攻守のバランスが良い、まさに良将”。孤児出身であるので家柄や血族による後援はないが、幼少期からの英才教育や駐在武官などの経験もあって軍務も政務も卒なくこなす多芸さを持つ。人柄も温厚で誰とでも仲良くなれる気質で、部下・同僚・上司のいずれの関係であっても付き合いやすいタイプという極めて扱いやすい人材。激する事はまずなく、出自や恩ある国を侮辱や嘲笑されても怒ることはない。ただし、それを忘れることもない。

カルヴィン・スピアリング

人間/男/55歳

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 軍及び交易派の重鎮の一人。
 クレイスリア王国陸軍の情報将校を長らく務めた退役軍人で、情報収集・情報分析の専門家としてフィリベールにスカウトされて陽光騎士団に加入。ティベルグ戦役では情報部門の責任者としてクレイスリア王国やエルヴェシウス商会の諜報員からの報告を収集分析し、軍議での進行役を務めた。
 あくまで諜報部から届く情報を整理分析して上官に報告したり、あるいは煽動などの情報工作作戦を立案して諜報部に依頼したりといった仕事を行っていた軍人であり、クレイスリア王国の暗部である新月騎士団の所属ではなく、国外に出て問題になるような機密情報は握っていない。それでも引き入れることができたのはフィリベールのコネクションと新生ティベルグ王国のクレイスリアの影響力の強さゆえである。
 情報畑の軍人らしく冷静沈着で、必要とあらば悪人を見逃して利用するなど清濁併せ呑む気質。しかし軍人の本分は忘れておらず、度を超えた外道には怒りを滲ませる。建国を果たした以上クレイスリアやエルヴェシウスの諜報部に頼るわけにはいかないのでティベルグ独自の諜報機関の設立を目指しているが、諜報員は一朝一夕に育つものでもないのでまずは国家の安全の為の防諜機能の確立から始めている。

コンラッド・ザカライア・グローステスト

人間/男/46歳

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 軍及び交易派の重鎮の一人。
 元々はクレイスリア王国軍の叩き上げの軍人で、戦士としての衰えを感じて退役した後はエルヴェシウス商会に再就職していたがフィリベールの要請に応じて陽光騎士団に加わった。ティベルグ戦役では古巣のクレイスリア王国軍独立防護連隊らと共に本隊不在の間ヴェンツェール軍の南下を防ぎ、敵指揮官ヒルデブラントを討ち取った。
 “大破局”以降に家を興したクレイスリア王国の新興男爵家の出身で、貴族としてはほぼ最下層に属し家門からの後援は望めず、上官に疎まれて畑違いの兵站部門に飛ばされるなど苦労しつつも着実に昇進を重ね、国王直轄軍の精鋭である独立連隊教導団の1つ、防衛戦と野戦築城のエキスパートである独立防護連隊の連隊長にまで出世した。退役後はエルヴェシウス商会の顧問を務めた後アハトギッフェル支店長としてバットランズに赴任して陽光騎士団への支援を開始し、ティベルグ解放の準備が終わると正式にエルヴェシウス商会から陽光騎士団へと籍を移した。
 筋骨隆々の体躯に立派な髭を蓄え、ドワーフすら酔い潰させる強烈な地酒を愛飲する如何にもな戦士に見えるが、そのイメージに反して温厚で思慮深い性格の持ち主。特に恋愛沙汰には弱く、34歳の時に助けた当時9歳の男爵家令嬢に求愛されても相手にしなかったが、結局逃げきれずに7年後に結婚している。

ゴットハルト・ボニファティウス・アンガーミュラー

人間/男/51歳

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 交易派に所属する、ランドール地方出身の軍人。
 アンデッドの大軍によって滅ぼされたランドール地方の小国アンハルト公国で大臣を務めていた元貴族。国が滅び王家の血筋も絶え再興の望みを失ったアンハルトの民と貴族たちは多くが新天地を求めてクレイスリア王国に渡ったが、それらと別れてランドール地方での再起に拘った騎士や貴族たちを率いてエルヴェシウス商会の客将として私兵団の一角を成していた。その後フィリベールの勧誘を受けて配下と共に陽光騎士団に加わり、軍政家として組織運営に携わった。ティベルグ戦役では旧アンハルト軍からなるエルヴェシウス系の部隊を率いて参戦しヴェンツェール軍と戦っている。
 元々文官としてキャリアを重ねてきた為事務処理と組織運営の手腕は優れており、エルヴェシウス私兵団時代に各地を転戦したことで戦術能力も磨かれているが、数年前まで戦場とは無縁な環境で生活しており年齢も高いことから本人の戦闘力が乏しく、最前線に出ることができないのが欠点。真面目で勤勉である一方で四角四面な融通の利かなさを持つが、これらはアンハルト人の一般的な性格で本人も滅びた故郷への思いは強く、ティベルグの一角にアンハルト的な伝統・文化を根付かせることで自分の亡き後も『我々はアンハルト人であった』という意識を残したいと考えている。

ギデオン・コーニーリアス・ヘイウッド

人間/男/42歳

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 軍及び交易派の重鎮の一人。
 ティベルグ戦役でクレイスリア軍の総指揮を執ったマクシミリアン・レジナルド・ヘイウッド伯爵の実弟。フィリベールの誘いに乗って新天地で別家を立てることを目指したクレイスリア諸侯の代表格で、クレイスリア王国とのパイプは極めて太い。ティベルグ戦役では緒戦の電撃戦で制圧したティベルグ中央のユレイハ平原に駐屯する部隊の指揮を委ねられ、残敵の掃討や民心の慰撫を行いつつ東西北の三戦線に対する補給と増援の手配を滞りなく統括した。
 軍歴は長いが将軍というよりは軍政家、軍事理論家といった色が強い。訓練や基本戦術を作ることには長けているが、学者肌の欠点で直感的な戦術指揮をやや苦手としており戦場の空気を読み取ることに長けた2人の息子に前線指揮を委ねることが多い。クレイスリア人らしく種族や身分で差別することはないが良くも悪くも貴族的なところがあり、基本的に鷹揚だが敵対的な相手、特に家や故国を攻撃するような者に対しては態度を硬化させやすい。有力家門の出らしく教養は深く頭も回るが、ジョークはつまらない。

アンジェリーク・ダヴー

ルーンフォーク/女/11歳

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 交易派に所属すると認識されている王城のメイド長。
 エルヴェシウス資本の入っている、魔動機文明時代の富裕層向け高級ジェネレーターを中心とする工房で誕生したルーンフォーク。“大破局”以降は設定を変更できずに家庭用ルーンフォークしか作れなくなっているもののハイエンドモデルであることに違いはなく姉妹たちは貴族や豪商に雇われて秘書やメイド長として働いているが、彼女のようにエルヴェシウス商会に買い取られた個体は更に手厚い教育を受けた上で本人の適性や希望を見て職場や役職を割り当てられている。彼女の場合はエルヴェシウス家本邸のメイドをしていたが陽光騎士団結成後に詰所を管理する人員としてフィリベールに引き抜かれ、そのまま建国後にメイド長として正式に任命された。
 花形部署の一つであり他の場所に勤めるメイドたちの教育を行うこともあるエルヴェシウス家本邸のメイドらしく家事や使用人の指揮は勿論のこと、要人警護や財務管理、防諜任務までこなすエリートメイド。仕事人間であるテオドラがプライベートな時間くらいは仕事を忘れられるよう、本質的に自由人であるアークが負担を感じないような人選がされており、公私は弁えるが快活で親しみやすい性格。

セシール・ラングロワ

ヴァルキリー/女/21歳

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 交易派に所属する文官の一人。
 ハルシカ商協国のとある商会の幹部に若くして昇りつめた才女でありながら、商会が行ってきた数々の悪事を告発して商会首脳陣を逮捕に追い込み、更に上層部が一層された商会の実権を握ることもできたのに乗っ取りの為に告発したわけではないとそれを蹴って退職したという異色の経歴の持ち主。その後商会の店舗や従業員を買い取ったエルヴェシウス商会経由で経理のプロ、及び神聖魔法の使えるヴァルキリーとして民心慰撫にも期待できるとして陽光騎士団にスカウトされた。
 ハルシカの商人の家に生まれ、優しい両親の下で幸福な子供時代を過ごす。しかし両親は悪徳商人の罠にかかり、賄賂を握らされた衛兵隊も悪徳商人に味方して両親は自殺に追い込まれてしまった。孤児院に送られた後は復讐を誓い、子供らしい遊びに加わることもなく勉学や礼儀作法、演技等々の修練に励み出自や年齢を偽って仇の商会へと就職。美貌や才覚を武器に実績を重ねつつ幹部に上手く取り入って地位を手に入れると、脱税の証拠を探していた財務官僚や悪事を告発しようとしていた新聞記者、そして官僚や衛兵を買収しての非合法な営業妨害を受けて報復を準備していたエルヴェシウス商会と協力して様々な悪事の証拠を表に出し両親を奪った悪徳商会を解体に追い込むことに成功した。それまでは復讐のことしか考えていなかったのでそれを完遂したことで気が抜けたようになっていたが、自分のように親を失う子供を少しでも少なくする仕事がしたいと考え蛮族領で苦しむ人々を解放しようという陽光騎士団に加わった。
 上品で少し茶目っ気のある貴婦人といった風体だが、その経歴とミリッツァの神官であることが示すように非常に執念深く、また愛情深い人物である。自分がしてきたことに後悔はないが、青春を復讐に捧げたことに思うところがあるのか年下の少年少女たちが苦労しないように気遣いつつも、どこか眩しそうに見守っている。

フレドリカ・オーセ・ビョルケンヘイム

エルフ/女/112歳

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 交易派に所属する、旧ティベルグ王国にてティダンと並ぶ二大宗教勢力であったアステリアの神殿長を務める神官。
 旧ティベルグ王国の名門貴族であり、“大破局”の時にエルゼイ湖のマーマン勢力に逃れて生き延びた一族の末裔。一族は半ば成り行きでエルゼイ湖を支配せんと攻め込んできたリザードマン勢力をマーマン勢力と共闘して撃退したことからマーマンの友人として遇され、歴代の当主が迷い込んでくる同胞たちを保護し続けてきた。そしてティベルグ戦役後の陽光騎士団とマーマン勢力の会談に当代の当主として同席し、湖に潜んでいた同胞たちと共に先祖の故郷へと帰還。そして原住のエルフたちへの懐柔策、マーマン勢力へのパイプ役としての期待、そもそも陽光騎士団も含めた現在のティベルグで最高位のアステリア神官であるなど様々な理由から再興されたアステリア神殿の長へと就任することとなった。
 穏やかで争いを好まない性格。旧ティベルグ王国の民の系譜として多くの原住エルフたちと文化や価値観をほぼ一致させているが、マーマンの支配領域で生まれ、ローンやルサルカなどの穏やかな蛮族たちと共に育った為にティベルグを侵略し支配した蛮族たちへの敵意はあれども蛮族すべてを敵視しているわけではない。その為蛮族の支配下で生まれ育ち蛮族への憎悪や恐怖を抱く同胞たちが、一部の強硬派閥の影響を受けて過激化したり、過剰な対外拡張や様々な面での軍事偏重へ走ったりしないように心を砕いている。

レティシア・ドシー

メリア/女/37歳

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 交易派に所属する、ティベルグ唯一の飛行船『リベルテ』の船長。
 エルヴェシウス商会所有の武装商船の副長を務めていたが、陽光騎士団に供与されることが決まった新造の同型艦の船長に立候補し、クルーと共に陽光騎士団に加わった。ティベルグ戦役では船に物資を満載して輸送任務に従事し、アンミナリクによる焦土戦法の後には救援物資を配り難民の慰撫にあたった。
 サトウカエデのメリアであり、崩落して脱出不可能となった遺跡の中で生まれた。彼女を種から孵したのは遺跡を訪れて生き埋めになったハイマンの冒険者で、ペースト食料を生み出す食料プラントが遺跡にあったので餓死はせずに済んだものの孤独に耐えきれず、話し相手を求めて遺跡で発見したメリアの種を植えてみた結果だった。こんな環境で誕生させてしまったことを詫びる冒険者を責めることなく共に過ごし、寿命を迎えた“母”を看取った。その後は到底登れないような高所に空いた穴から見える空と、飛び回る鳥たちを眺めながら日々を過ごしていたが、ある日外から穴の中を覗き込んだ冒険者によって外の世界へと連れ出された。毎日母と共に見上げた、その後も孤独を癒してくれた空への憧れから飛行船の船長を目指し、飛行船を多数所有するエルヴェシウス商会に就職した。
 礼儀正しく、少し癖のある堅い口調で話す。船長としては優秀だが特殊な環境で生まれ育ち成長後も船の上での生活が長い為に少し常識に疎いところがあり、恐縮しやすい一方で思ったことはかなりずけずけと話す。自分を孵し育ててくれた一人目の母、遺跡の外へと連れ出し世界を教えてくれた二人目の母の両方を大切にしており、一人目の母の形見であるペンダントと、二人目の母との思い出の品であるペアリングをいつも持ち歩いている。

アデレード・テンペランス・メイナード

人間/女/20歳

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 交易派に所属する、クレイスリア出身の軍人。
 クレイスリア王国で学者の名門と言われるメイナード侯爵家の傍流出身。ただし血が遠くなってきたので再度血を繋ぎ直そうと本家から嫁いできた女性を母に持つ為現侯爵の従兄妹にあたり、血縁の上では第四王子フランシス、第三王女フェリシア、第六王子アーサーといったクレイスリア王族の従兄妹にして、エルヴェシウス家当主リオンの末息子にして陽光騎士団の内政を統括する主計官フィリベールの再従姉弟でもあるという凄まじい血統の持ち主。しかしそういった人々と特に親しかったわけでもないのでそれをひけらかすことはない。知的好奇心が強すぎて家を飛び出す者が後を絶たないというメイナードの血の宿痾に突き動かされるままに未知の地への調査を行いたいという欲求を抱え込んでおり、フィリベールの勧誘を受けて喜んでティベルグという新天地へと飛び出していった。
 どちらかというと技術将校の類であり、戦闘や部隊指揮もそれなりにこなすが研究が本職だと自分を認識している。快活で好奇心旺盛なフィールドワーク型の学者気質で、特に専門である魔動機関係になると知的好奇心が暴走するが周囲が引いているならブレーキを掛けられる程度には自分を制御できる。人当たりは良いが、差別感情を持っている者は『相手を知ることすら拒絶している愚か者』と嫌っている。

ルーサー・ロードリック・ヘイウッド/デリック・ハミルトン・ヘイウッド

人間/男/21歳(左) 人間/男/18歳(右)

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 交易派の重鎮、ギデオン・コーニーリアス・ヘイウッドの息子たち。
 武門であるヘイウッド伯爵家に生まれて武技と軍学を学びながら成長し、父に従って陽光騎士団に入団する。ティベルグ戦役では初期の電撃戦で前線指揮官として奮戦し、その後は父の指揮下で残敵の掃討に当たっていたが戦役終盤ではそれぞれ前線への支援とした割かれた部隊の指揮官として戦場に戻り、相応の戦果を挙げている。
 まだ若いが武勇に優れ、戦の流れを敏感に感じ取る嗅覚を備えており攻勢や反撃に出る機を逃さない才覚がある。一方で正面からの戦いには強いが兵站や根回しなどの後方任務はまだまだ未熟で、それに長ける父に頼ることが多い。どちらも前線で果敢に戦う指揮官であるが指揮スタイルは少し異なり、兄の方は最前線に身を晒しながらもひたすら指示を出すタイプなのに対して弟の方は自ら武器を手に取りその武勇で兵を引っ張るタイプ。性格も兄が堅物だが忍耐強いのに対し、弟は闊達だが腰の軽いところがある。


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Last-modified: 2024-03-29 (金) 14:30:33