百の剣亭
冒険者の宿†
冒険者の宿:百の剣亭†
百の剣亭の概要†
“百の剣亭”は、ブランブルグの冒険者の宿の1つであり、最大手の1つです。
酒場と宿舎棟が隣接するレンガ造りの建物であり、宿舎の裏手には広い広い地鶏小屋があり、一風変わった冒険者の宿となっています。
酒場は食事処と冒険者の宿としての依頼窓口を兼ねており、依頼掲示板に新しい依頼票が張り出される早朝は、儲けの良い依頼を得るために依頼掲示板の前で熾烈な争奪戦が起こります。
場所は、ブランブルグ南区であり、港湾区のすぐ傍にあります。
下町の一画に存在し、歯車通りに繋がる大通りに面しており、南へと目を向けると畜産農家が立ち並びます。
宿の本来の名称は“炭焼ひよこ亭”になりますが、その看板は年月と度重なる災害により黒ずみ、今は文字を読み取る事が出来ません。
店内の食事処の壁面に多数の剣が飾ってあり、それに因んだ名の“百の剣亭”、“百剣亭”とよばれます。
これら多数の武器は、引退する冒険者が自らの手で壁に飾ったものであり、中には無造作に壁に突き刺されたものもあります。
この飾られた剣の中に巨大な真紅のシャムシールが有り、この剣の印象から“紅剣亭”“偃月亭”とよぶ者も居ますが、あまり馴染んだ呼び方ではありません。
この様な複数の呼び方があるため、冒険者の宿の本当の名称を知らない人も多い状態です。
しかし、この宿のエンブレムが“厳かなひよこ”であり、その名残りから本当の名称を知るキッカケになるでしょう。
以下は、“"百の剣亭”の施設になります。
炭火焼きレストラン†
- 冒険者達に料理と仕事を提供する溜まり場。
- その名の通り食事処ですが、集まる連中が冒険者のため、荒々しく賑やかな場所となっています。
- カウンターはマリアンデールが仕切り、その他の給仕は様々な店員が行います。
尚、炭焼きにされるのは食べ物だけではありません。
冒険者達の宿舎棟†
- 今にも倒壊しそうなボロい宿舎棟ですが、不思議と倒れる事もなく冒険者達の寝床という機能を保持しています。
- 自宅を持つ事の出来ないその日暮らしの冒険者、生活力のない冒険者をサポートする仕組みが出来上がっています。
これにはブランブルグの冒険者優待製作が絡んでいますが、そこはそれ。
しっかりお代はいただきます。
ひよこ寺†
- 地鶏小屋です。大量の冒険者の腹を満たすため。大量の老若男女のチキン――
可愛いらしいひよこから狂暴な鶏までが飼育されています。
- 食べられた鶏たちの骨を投げ入れ供養する塚があり、地鶏小屋であるにも拘わらずひよこ寺とよばれます。
- 骨、すなわち死骸を一ヶ所に集めるため、この塚には穢れも溜まり易く
鳥類の亡霊が出現し、悶着を起こす事があります。
伝書箱†
- “百の剣亭”が管理する連絡鳥の飼育棟になります。
- 一定数の躾済みのひよこ鳩がおり、宿に所属する冒険者との連絡役を担います。
屋根付近に大量に止まっていることもあり、この下を通過するときは糞爆撃に注意しないといけません。
まあ、運が付くこともあるかもしれませんが…
- 宿を離れる冒険者には宿の主人から彫像化したひよこ鳩の封入された
“ひよこ契約証”が渡され、 宿以外で急な依頼を受ける時や、相談時、緊急報告時に手紙を持たせ解放すると
鳥とは思えないスピードで宿に飛んでいき、宿の主人による返事を“契約証”のある場所へと持ち帰ります。
- ひよこ鳩の存在を疑ってはいけません。
彼らはラクシア固有の動物であり、伝書鳥に適した生物なのです。
それがどこからどう見てもひよこにしか見えなくとも…
依頼板†
- 炭火焼きレストランのカウンター近くの壁にある依頼票を貼る板のことです。
- グレード(☆)ごとに分かれていますが、たまに間違えて別のグレードの依頼が混ざっています。
- 依頼票の奪い合いが発生することもありますが、行儀よく並ぶ冒険者もいます。
- 依頼票を得るために羽目を外し過ぎるとお仕置きされます。
百の剣亭、主要NPC†
“女主人”マリアンデール†
- 人間/女/45歳
- 一人称:あたし/二人称:お前
- コネクション:30/200/600
- 属性:マリアおばさん、女主人、元軍属、ブロンドのおばさん、赤ずきん
- 名前色:
- 「お前たちひよっこどもに仕事だ。感謝することだね」
- 「よーし、集まったかい。今からここに行ってきな」
- 宿の主人は、マリアンデールという名の恰幅の良いおばさん。
- ボコボコに歪んだ巨大なフライパンを持っています。
- 赤い頭巾とエプロン姿が板についていますが、その図体に似合った丸太のように太い腕は、冒険者すらビビらせます。
彼女のことを知らず、ただの太ったおばさんとナメてかかる新人もたまにいますが、
すぐにその態度を改める事になるでしょう。
- 異常に目立つ赤い頭巾から、赤ずきんちゃん、等と嗤った者の末路は火を見るより明らかです。
- 過去に軍歴があり、膝に矢を受けた事から軍を退いたらしく、今も彼女のことを中佐殿とよぶ者も居ます。
退役後、ただの民宿だったひよこ亭を、冒険者の宿とし、大きく成長させました。
- 人気料理は宿本来の名に由来する鳥の炭火焼き。
彼女の料理は豪快・粗雑なモノが多いようですが、荒くれ者の多い冒険者には好まれる事が多いようです。
反面、繊細な料理は苦手であり、慣れた者は注文する事を敬遠します。
“眼鏡の旦那”グラス†
- 人間/男/42歳
- 一人称:私/二人称:貴方
- 属性:眼鏡の妖精、オールバック、執事
- 名前色:
- 「長年の経験と訓練の賜物です」
- 「これはまろやかなコクを楽しむ一杯。お嬢さんにはこちら──、気持ちを落ち着かせたいときの一杯を。パンツ如きで動揺しなくなりますとも」
- マリアンデールの旦那。しかし妻の存在感に隠れ、影の薄い旦那です。
- 白髪交じりの淡い紫色の髪をオールバックに固めたモノクル装着の細身の紳士。
あまりの影の薄さに彼を認識出来ていない冒険者も居るとの事。
- しかし、ふと気付いた時、あるいは貴方が何かを思い違いした時、
冒険者達の会話が何事も無かったかの様に続くのは、この男の気付れないフォローのお陰だとされます。
何時の間にか手元に必要な食事や、道具類が揃っている、という事もあるでしょう。
頼む前に貴方のコーヒーのおかわりを注いでくれたのは彼かもしれません。
- グラスの仕事は給仕や裏方がほとんどになります。
- 気候や気温に合わせコーヒーのブレンドの配合を変えてみたり、紅茶にフレーバーを付けたり。
冒険者の誕生日に、ベッド脇のチェストにお洒落なケーキが置かれていたり、
アレンジブーケが置かれたりする素敵な悪戯はきっとグラスの仕業。
『あのメガネが一晩でやらかしてくれました』
- 存在感の薄さゆえ、グラスの行動自体が認識されてない事は多々ありますが、グラスの人脈は非常に色彩豊かなものです。
いったい何処でその情報網を築いたのかと思うほどの情報通なのがこの男。
しかしその情報を冒険者に与える行動にすら、グラスの存在を認識するのは困難になります。
その場に何故か置かれたメモを発見したり、知らなかった筈の事を何時の間にか知っている──
そういう経験を持つ冒険者は少なくありません。
- エルフ/女性/12歳
- 一人称:/二人称:
- コネクション:10/20/40
- 属性:金髪幼女、ポニーテール、ロリエルフ
- 「えへへ」
- 「わわっ、そっちへ行ってはダメですよぅ…!」
- “百の剣亭”に住み込み働く、まだ幼いエルフの少女。
- 長い金髪をポニーテールに括った、目が大きな愛らしい容姿の少女になります。
- 人見知りな性格で、たどたどしい喋り方をします。
- マリアンデールに拾われた身の上との事ですが、エナ自身が説明下手な事もあり
その詳しい経緯は一部の者にしか把握されていません。
- 伝書箱の小屋とそれらのひよこ鳩の世話を主に担当していますが、他の雑務もするため、日々てんやわんやしています。
- 働き者ですがドジな面もあり、転んで汚れていたり、頭に鳥の糞がついてたりします。
このため着替える機会が沢山あり、女性冒険者達に着せ替え人形のごとく可愛がられる事があります。
その光景を見たとある男性冒険者が「結婚できない女の醜い代替行為」と呟いたとされますすが
その真偽は定かではなく、その冒険者の消息も不明です。
- 接客や炊事周りの仕事は到底任せられたものではなく、
頑張る少女の姿を見ようとする屈折した欲望を抱く者が時折り仕事を言いつける事もありますが、
その結果は9割以上が大惨事に終わります。
- コボルド/女性/41歳
- 一人称:/二人称:
- コネクション:20/150/500
- 属性:万能メイド、苦労人、人族以上に人族
- 名前色:yellow buff
- 「中佐殿は私が見ていなければ何をしでかすか」
- 「ふふ。いつになれば引退出来るのでしょうね」
- 柴犬のコボルド。日中は常にメイド服を着用しています。
軍歴があり、マリアンデール指揮下の下士官だった様で、軍曹とよばれます。
- 料理上手のコボルドのため、主に厨房を担当しますが、家事全般をそつなくこなします。
- マリアンデールとの付き合いは旦那であるグラスよりも長く、互いに親友のような関係にあります。
マリアンデールには出来ない繊細、地味な仕事を黙々とこなす事が出来、
調理師、栄養士、衛生管理士、掃除人、醸造家、発酵職人など様々な技能を有します。
もっとも、そのいずれもが5レベル止まりになりますが…
- しかしながら、様々な技術を応用複合し作られる料理の数々は格上の料理人の作にも匹敵する出来栄えになります。
特に甘味が得意で女性冒険者達から絶大な支持を受けています。
- 彼女は頑なに自分の名を明かしません。彼女の名はマリアンデールが付けたそうですが
その名前をとても大事にしており、余人に話すことはありません。
- そんな彼女の目下の悩みは、後継者探しにあります。
老い先短い自分に代わり、マリアンデール達を支える人材を彼女は常に探しています。
百の剣亭、関係者NPC†
メイリ†
- ミアキス/女性/17歳
- 一人称:私/二人称:あなた
- コネクション://
- 属性:探し屋、ウェイトレス、踊り子
- 名前色:stil de grain yellow(#AB5600)
- 「いい話があるんだけどにゃあ?」
- 「たーんと食べてまるまると!」
- 背が高くスタイルの良い、勝ち気そうな目が特徴のミアキスの女性。
あっちをうろうろ、こっちをうろうろし、遺跡を見付けてきます。
- 冒険者ギルドに売りに行くと安値で買い叩かれる事が多い為、高値で売れそうな遺跡は
冒険者に直接売りに来ることがあります。
- 性格は至って温厚。
- 探し屋として仕事をしていない時は酒場にてウェイトレスや踊り子等をしており、
裏の鶏小屋の前で幸せそうに餌をやっている姿も頻繁に目撃されます。
- また、よく頭の上に子猫を乗せています。